全体竣工記念し式典
大崎地域広域行政事務組合のエネルギー回収型ごみ焼却施設「大崎広域中央クリーンセンター」(同市古川桜ノ目)が全体竣工し、29日に現地で記念式典が開かれた。焼却熱利用による発電でエネルギーの〝循環〟と〝地産地消〟を実現。環境教育の拠点機能も持つ。式典には組合を構成する大崎広域圏1市4町(大崎市、色麻町、加美町、涌谷町、美里町)の関係者ら約100人が出席。テープカットで全体竣工の節目を祝った。伊藤康志管理者(大崎市長)はあいさつで「SDGsにうたわれる『持続可能なクリーンエネルギーの供給と低炭素社会の実現』に貢献できる施設」と紹介した。「までりん」の愛称もこの日発表。公募105点の中から名付け親に選ばれた同市松山の佐藤君子さん(60)は東北弁で「丁寧」を表す「まで」と「クリーン」の造語であることを明かし「温かい意味を持つ方言。たくさんの人から親しまれる施設に」と期待を込めた。
高速道での多重事故想定
冬季の高速道路における多重事故を想定した合同訓練会が27日、大崎市の東北自動車道古川インターチェンジ(IC)で行われた。関係機関が実車を使って事故発生から撤収まで一連の流れを実践し、連携強化を図った。訓練は、2021年1月に市内の東北道下り線で起きた多重衝突事故を教訓にしたもので、3回目。県警高速道路交通警察隊、大崎広域消防本部、大崎市民病院災害派遣医療チーム(DMAT)、ネクスコ東日本東北支社仙台管理事務所グループ、レッカー対応などで協力する西武オートパーツ(同市古川穂波)から総勢80人余りが参加した。訓練は、①通報を受けたネクスコと県警高速隊の交通規制と状況確認②消防隊による救助活動とDMATの臨時救護③事故車排除と通行止め解除-に分けて実施。このうち救助活動では、現場に到着した消防隊員が横転した車のドアを専用の工具でこじ開け、閉じ込められていた運転手(人形)を救出。古川ICの臨時救護所へ搬送し、DMATが応急処置を実施、重傷者を優先して市民病院へ送り出した。
「専門家につなぐ窓口役」
県行政書士会古川支部の「行政書士無料相談会」が28日、大崎市役所3階会議室で開かれた。新庁舎での開催は初めてで、市民らからの法律相談に行政書士が無料で応じた。10月の「行政書士制度広報月間」に合わせ行政書士制度を広く周知、啓発する目的。大崎地方と黒川地区の2市6町1村をエリアとする古川支部は、2019年まではイオン古川店に特設ブースを設け、新型コロナウイルス感染拡大後は大崎生涯学習センター・パレットおおさきで開いていた。新庁舎での開催は、ことし3月16日に県行政書士会と市が連携協定を締結したことで実現。この日は午前10時の受け付け開始後、相談を予約していた人に対し、行政書士6人が、相続や遺言、離婚、交通事故、土地利用といった法律上の困りごとの相談に応じていた。
支えられた地域に感謝込め
国立音楽大(東京都立川市)で音楽を専攻する学生によるコンサートが29日、大崎市田尻地区公民館で開かれた。登米市迫町出身で、昨年度まで古川学園高吹奏楽部で活動したチューバ奏者の及川拓真さん(19)=同大1年=ら音楽家の卵が重厚な演奏で聴衆を魅了した。及川さんらがこれまで学びを支えてもらった地域に感謝しようと、実行委員会をつくって主催した。同大で学ぶ仲間2人とともに変奏曲や協奏曲など10曲を1時間半余りにわたって演奏。チューバやユーフォニアムの重低音でホールを振るわせた。
加護坊山を美しく
大崎市田尻の加護坊山(標高224㍍)周辺のごみを拾う「かごぼう山クリーン運動」が24日に行われた。27人が参加し、地域の象徴でもある同山をきれいにした。市社会福祉協議会田尻支所と田尻ボランティア友の会が年1回実施していて、ことしで25回目。麓3カ所に分かれ、ごみを拾い集めながら徒歩で山頂を目指した。道中にはゴルフバッグや冷蔵庫も投げ捨てられていたが、ごみの総量は年々減っている。
新米「ささ結」召し上がれ
地産地消イベント「大崎の米『ささ結(むすび)』新米フェア2023」が11月1日、大崎市内の飲食店33カ所で始まる。参加各店で今秋収穫されたばかりのササ系ブランド米「ささ結」と、自慢の期間限定メニューを提供。インスタグラム経由の抽選企画も用意されている。12月28日まで。市、農協などでつくるコンソーシアムの主催で6回目。限定メニューはあっさりした食味の「ささ結」に合わせて各店が工夫を凝らしたもの。和食や洋食の本格料理のほか、手軽な弁当やファストフードなど多彩だ。目玉の新米は「記録的猛暑でも出来栄え上々。高温耐性の強さを発揮してくれた」(事務局)。フェアに先立つ30日、市役所庁舎内で「ささ結」使用の弁当を販売するプレイベントがあり、正午の開始後わずか10分余りで5店計100個を売り切る幸先良いスタート。コンソーシアム代表を務める伊藤康志市長はあいさつで「『宝の都(くに)大崎』は実りの秋。新米と世界農業遺産『大崎耕土』の豊富な食材を楽しんでほしい」とPRした。
米寿記念し短歌集発行
仙北製材所会長で大崎法人会名誉会長の橋義宣さん(88)=大崎市古川若葉町=はこのほど、7冊目となる短歌集「短歌集 悉」を発行した。橋さんが短歌を始めたのは1990年。旧古川市と米オハイオ州ミドルタウン市の姉妹都市提携で米国を訪問した際、見るもの、聞くもの全てに感動し、その気持ちを書きとどめておきたいと思ったのがきっかけだった。以来、元校長らの指導を仰いで研さんを積みながら、日頃からペンとメモ用紙を持ち歩き、感じたことを書き留めて作歌。それらの作品をまとめて短歌集も制作しており、今回の短歌集は2021年に続く発行。「短歌集 悉」はB5判サイズの横本で、60㌻。身近な四季の風景や行事をはじめ、サッカーワールドカップ、ワールド・ベースボール・クラシック、東京五輪、世界農業遺産「大崎耕土」、ロシアのウクライナ侵攻などさまざま事柄をテーマに詠んだ370首余りを収録した。
鉄道の日で記念イベント
JR東北新幹線「くりこま高原駅」の感謝祭が21日、同駅で開かれた。地場産品を豊富にそろえた「栗原まるっとまんまるシェ」も同時開催され、家族連れなど多くの人でにぎわった。1872年に新橋~横浜間に日本で最初の鉄道が開通したことを記念する「鉄道の日」(10月14日)の関連イベント。参加者は、制服姿での記念撮影や、つり革の輪投げなどを楽しんだ。眠っている人を空気の膨らみで起こす装置やアナウンス体験コーナーも設けられた。マルシェではおむすびや弁当、菓子が販売され、くりでん制服試着やミニ列車を走らせるリモコン操作が人気を呼んだ。