敷玉小 開校150周年迎え式典
ことし開校150周年を迎えた大崎市敷玉小(児童数121人)の記念式典が22日、同校体育館で開かれた。卒業生が在校当時の思い出を語ったほか、児童がタイヤ太鼓の演奏やよさこいを披露し、地域を挙げて節目を祝った。同校は1873(明治6)年、石森小学校として創立。1947(昭和22)年に敷玉小学校と改称した。61(同36)年の学校環境緑化全国表彰を皮切りに、数多くの花、緑化関係コンクールで入賞しており、「花と緑と歌声のある学校」をスローガンに掲げている。式典では、記念事業実行委員会の浅利歩委員長が「創立以来、数多くの優れた人材を輩出し、地域の教育振興の柱として大きく貢献してきた」とあいさつ。佐藤伸校長も「児童が小学校と地域を大切に思う心を深め、夢と希望を持って生きていくことを願う」と述べた。
消火と人命救助 迅速に
ことし5月に開庁した大崎市役所新庁舎で13日、初の大規模な火災防御訓練があり、関係者約150人が本番さながらの訓練プログラムで有事に備えた。庁舎4階の休憩室から出火、初期消火で消し止められず119番通報したとの想定。けたたましく鳴り響く警報音、来庁者と職員への避難誘導のアナウンス、次々到着する消防車と救急車のサイレンが交錯し、ものものしい雰囲気に包まれた。消防隊は消火活動と要救助者救出のためフル装備で庁舎内へ。同時進行で救急隊が応急救護所設営と負傷者役の応急処置に取り掛かった。はしご車とロープを駆使した屋上からの救助活動も実施。締めくくりに市消防団も加わり一斉放水を行った。
20周年のシーズン終了
大崎市古川の四季彩通り商店街で開かれている「旬の市」が21日、ことし最終日を迎え、買い物客はシーズン終了を惜しみながら地元産の野菜や総菜などを買い求めていた。「旬の市」は商店街の活性化などを目的に、四季彩通りおかみさん会が4~11月の毎週火曜日に「幸福の黄色い郵便ポスト」がある公園で開いており、ことしが20周年。新型コロナウイルスの影響による休止もあったが、地元の農家や障害者福祉施設、地元商店街で生産、手作りされた商品が並び、格安とあって人気を集めている。
中学生がスマホ教室
中学生が地域住民にスマートフォンの使い方を教える「スマホ教室」が18日、大崎市古川南中で開かれた。先生役を務めた生徒たちは明るく丁寧に〝接客〟し、住民らとの交流も深めた。同校ボランティア活動の一環として、スマホの扱いに慣れている中学生がシニア世代を対象に、スマホの問題を解決する手助けをしようと初めて企画。福祉委員会が、店や病院といった人が集まる場所に手作りチラシの掲示を依頼するなどして周知してきた。この日は、1~3年生17人が参加。会場の同校図書館には、午前9時半の開始時刻前から続々と地域住民が来場。生徒たちは1人の〝お客様〟に2、3人で対応し、操作を教えたり、相談に耳を傾けたりした。相談内容によっては、パソコンで調べるなどして問題解決に応えていた。最後は、市の防災情報を受け取れる設定を手伝った。
納税意識高揚に尽力
申告納税制度発展と納税意識高揚に長年貢献したとして、古川税務署は14日、大崎法人会理事の及川毅さん(64)=美里町練牛=を表彰した。及川さんは美里町大柳の建設業「丸文建設」社長で、旧遠田法人会副支部長を経て2011年から大崎法人会理事。障害の有無を問わない交流を狙いにことし17回目を数えた「大崎福祉夢まつり」(同会主催)の運営に長年尽力している。
避難や救命講習も再開
大崎市古川蓑口沼行政区の防災訓練が11日、蓑口沼集会所などで行われた。4年ぶりに集会所への避難や救命講習が再開され、参加した住民約70人が大規模災害発生時への意識を高めた。訓練は自主防災体制を強化するため、毎年この時期に実施している。しかし、コロナ禍の2020年から昨年までは、住民がわが家の無事を示す黄色いハンカチを玄関に掲示し、行政区の役員らが巡回し確認するのみとしていた。この日は、午前9時ごろ、宮城県沖を震源とする大規模地震が起き、大崎市では震度6強を観測、同行政区では家屋倒壊などの被害が発生したという想定で開始。ハンカチ掲示による安否確認後、防災広報車が「住民の皆さんは身の安全を確保し、集会所へ避難してください」とアナウンス。住民は役員らの誘導で集会所へ避難した。
リメーク服など100点
古布などを使ったリメーク服などを展示販売する「オシャレな手作り工房展」が、大崎市古川穂波のギャラリー&カフェびいひろで開かれており、訪れた人の目を引いている。25日まで。栗原市内のイベントなどで作品を展示販売している同市高清水在住の佐々木和子さん(72)が、大崎市で初めて開いた個展。古い着物をほどいて作ったブラウスや作務衣、パッチワークのショルダーバッグ、軍手から生まれた犬猫のぬいぐるみなど、これまで作った約100点を並べた。
花山小 創立150周年で記念式典
栗原市花山小の創立150周年記念式典が12日、同校で開かれた。全校児童が元気いっぱいに和太鼓を演奏し、節目に花を添えた。同校は1873年、本沢座主の仮校舎で第六大区第五小区花山小として開校。一時六つの分校があり、児童数はピーク時の1961年度に822人在籍した。ダム建設や高度経済成長などの影響でその後は減少したが、環境緑化などの活動で地域にも貢献。近年は小規模特認校の指定を受け、市内だけでなく県外からも児童を受け入れる。平田校長は「風水害やダム建築、2度の震災と幾多の困難を乗り越え、特徴ある教育を進めてきた。子どもたちは住民が築いた歴史や伝統の重みを感じている。教職員は伝統の担い手として全力で指導に当たり、未来へつないでいく」とあいさつ。