仕事の苦労とやりがい実感
大崎市古川西小中学校の7、8年生合わせて85人が20日、大崎地方の事業場を訪れ、職場体験を通して仕事の苦労ややりがいに触れた。大崎倫理法人会に訪問先事業場の紹介を依頼。高齢者介護施設やクリーニング店、医療施設、幼稚園など17社18カ所を訪れた。このうち大崎市古川荒谷の金属リサイクル「国本エコクリーン大崎工場」では、生徒3人が仕事を体験。天井クレーンにつり下げた巨大マグネットを使い、工場に搬入された鉄類を荷台から降ろす様子を見学したほか、銅線の被覆を手作業でむく作業に挑んだ。
開放イベントにぎわう
大崎市民病院(同市古川穂波)の市民開放イベント「ふれあい健康フェスティバル」がこのほど開かれ、家族連れらでにぎわった。コロナ禍に伴い4年ぶりの開催。体組成や物忘れ検査、薬の調剤体験など医療にまつわる多彩なコーナーに列ができたほか、大崎広域消防本部の救急隊、消防隊による車両展示と救命救急の実演は親子に人気。アカペラのコンサートもあり、院内に美しい歌声が響いた。地元中学生を招いての職場体験会も同時開催。生徒23人は医療最前線の雰囲気を感じ取った様子で、感激の面持ちで記念撮影に収まった。
強盗想定し模擬訓練
金融機関を狙う犯罪が増える年末を前に、大崎市鳴子温泉の川渡郵便局で21日、強盗事件を想定した模擬訓練が行われた。鳴子署員が強盗役になって押し入り、局員たちが対応方法を確認した。旧玉造郡と加美郡の郵便局14局でつくる部会が企画。毎年、持ち回りで行っているが、10月31日に埼玉県蕨市の郵便局で起きた立てこもり事件を受け、ことしは加美町の小野田郵便局と同局の2局で実施した。訓練は、タイマー付き爆弾を持った犯人が静かに入店し、爆弾をちらつかせながら局員を脅して現金を奪って逃走するという想定。強盗役の署員は、持参した紙袋に現金を入れることを要求。声を荒げることなく「金を入れろ」とか、爆弾を見せて「これが何か分かるよね」などと脅した。局員が手作りの紙束200万円分を袋に入れて渡すとさらに要求し、計500万円を奪い走って逃げた。参加した局員4人は、非常通報装置のボタンを押したり、犯人の情報収集に努めたりと、落ち着いてそれぞれの役割を遂行した。
PTAの可能性探る
大崎市PTA連合会は19日、研究大会を市田尻文化センターで4年ぶりに開いた。広島県府中市府中明郷学園学校運営協議会長の立石克昭さん(同市)と大崎市教育委員会の熊野充利教育長の講演を通じ、会員ら約150人がPTAの可能性を探った。立石さんは、府中市の小中一貫義務教育学校「府中明郷学園」(2017年開校、児童生徒数約250人)を教職員と地域住民が共同で運営する「コミュニティスクール」(学校運営協議会)について講演した。熊野教育長は「『普通』を基準にわが子のあら探しをしがちだが、大切なのは『宝探し』。誰にも苦手な部分がある一方で良いところも隠れている」と強調。心掛けたい言葉に「つらかったけどよく頑張った」「苦労に耐えたね」などを示し、「挽回し、失敗を乗り越える強さにつながる」と述べた。
事故と詐欺に注意を
住宅メーカーのセキスイハイム東北(仙台市)は24日、自転車に取り付ける反射材と、特殊詐欺に注意を呼び掛けるちらしを古川署に贈った。宮城支店古川店の白鳥健店長、同支店の佐々木裕之渉外顧問が古川署を訪問。反射材100個とちらし200枚を千葉良朗署長に手渡した。同署管内のことしの特殊詐欺被害額(10月末現在)は483万円で、昨年同期より112万円少ないが、件数は10件で2件多い。また自転車の事故では13人が軽傷を負い、昨年同期の11人(重症3人、軽傷8人)を2人上回っている。
時疾風3場所連続勝越し
大相撲九州場所は26日に千秋楽を迎えた。栗原市瀬峰出身の西十両8枚目、時疾風 (27)=時津風部屋=は8勝7敗とし、3場所連続で勝ち越した。来年の初場所ではさらに番付を上げる見通しで、幕内昇進に期待が膨らみそうだ。時疾風は、幕内優勝した西大関、霧島(27)=陸奥部屋=の優勝パレードで旗手を務めた。同じ時津風一門ということもあって指名されたとみられる。同じく栗原市瀬峰出身の西幕下49枚目、大畑(27)=時津風部屋=は3勝4敗と負け越した。序ノ口、序二段と2場所連続で各段優勝していた同市金成出身の西三段目21枚目、安大翔(18)=安治川部屋=は連勝記録こそ途絶えたが、今場所も5勝2敗と3場所連続で勝ち越した。大崎市古川出身の西序二段56枚目、謙豊(34)=時津風部屋=は1勝6敗だった。
張り子で現代アート
仙台を中心に張り子の現代アートを制作している張り子野郎さんの作品展「好きに野郎ぜ!展」が23日から、栗原市栗駒岩ケ崎六日町、小道具屋古今で開かれている。独特な存在感を放つ作品が展示販売され、来場者を魅了している。12月12日まで。張り子はだるまや赤べこなど型枠に紙を張る伝統工芸。ちらしに掲載されている「さばよみカンフー野郎」をはじめ「ろくでなし野郎」「働く男野郎」「のんだくれ野郎」など個性的なネーミングで、つかみどころのない表情をしている。