「安全安心」へ官民連携
大崎市と古川、鳴子両警察署の「年末年始特別警戒」が始まった１日、関係機関・団体による「安全・安心まちづくり大会」が市民会館であり、約５００人が「犯罪や事故・暴力のない、安全で暮らし続けられるまち、おおさき」の合言葉で一致団結を誓った。期間は来年１月７日まで。あいさつで、伊藤康志市長は「市民が健やかに年末年始を迎えられるよう地域総ぐるみで各種活動の推進を」、千葉良朗古川署長は「警察も関係機関・団体と連絡し防犯意識向上に向けた取り組みを強力に推進する」とそれぞれ呼び掛けた。席上、女性３人の市交通指導員による「交通安全寸劇」や、特殊詐欺の未然防止を啓発する講話も行われた。大会終了後、市民会館駐車場で「特別警戒出動式」も催され、署員の出動申告を合図にパトカーや青色回転灯車が師走の市内警戒へと繰り出していった。
大きなツリーも登場
大崎市三本木まちづくり協議会は11月24日、市三本木総合支所で「新世紀公園Ｘ’ＭＡＳライトＵｐ」と題したイベントを行った。絵灯籠が並び、高さ約５㍍のクリスマスツリーが点灯する中、サンタクロースに扮した会員が子どもたちに菓子を配り、一足早いクリスマスを楽しんだ。実施場所は三本木支所近くの新世紀公園を予定していたが、雨模様のため変更した。絵灯籠は三本木児童交流センターの子どもたちが絵を描いたもので、ツリーへ導くように１００個を並べた。この日は園児とその保護者、児童や地域住民らが集まり、点灯を見守った。
商工業振興へ支援強化求める
大崎市内の商工業振興への公的支援強化を求め、古川商工会議所は11月27日、市と市議会に要望書を提出した。電子商品券「パタＰＡＹ」発行をはじめ市がコロナ禍の事業者支援で打ち出したさまざまな施策の継続と、長年懸案の「石巻新庄道路」整備促進、空洞化が目立つＪＲ古川駅前周辺の活性化など７項目。村田秀彦会頭と菊地大樹、狩野圭両副会頭が市役所を訪れた。
クマ警戒 年末まで延長
県は11月30日、ツキノワグマの出没が12月も続くとして、同日を期限としていた「クマ出没警報」を12月31日まで延長した。11月の目撃情報は２２３件（27日時点）と過去５年の平均の３倍を超えている状態。十分に餌を確保できない個体が冬ごもりできずに人里に出没する危険が高いとして注意を呼び掛けている。
人権尊重に理解を
「人権ミニフェスティバル２０２３ｉｎわくや」（涌谷町、大崎・栗原人権啓発活動地域ネットワーク協議会主催）が11月25日、涌谷公民館であり、参加者たちは作文朗読や落語を通じて人権の大切さ、差別のない社会づくりについて学んだ。披露された作文は仙台法務局古川支局と古川人権擁護委員協議会が募集した「全国中学生人権作文コンテスト宮城県大会大崎・栗原地区大会」の入賞作品で、表彰式も兼ねて実施。賞状授与後、最優秀賞と、ともに次点に当たる大崎タイムス社賞と審査員長賞の受賞者が自ら朗読した。
水辺の自然再生考える
「２０２３年度水辺の自然再生共同シンポジウム」が11月25日、大崎市役所で開かれた。全国の関係団体や大学教授らが、ため池を含めた水辺の自然再生に向けた取り組み事例などを紹介し、今後の課題や対策に関する情報と意見を交換した。シンポジウムは、同市鹿島台のＮＰＯ法人シナイモツゴ郷の会などでつくる実行委が主催。２００４年から東京と市内で実施しており、コロナ禍の20～22年は動画配信の形で行ってきた。４年ぶりに会場開催を再開した今回は、自然再生活動や研究に取り組む市民団体、国や市職員、大学教授ら約60人が参加。「激変する水辺の原風景」「アメリカザリガニの持続的な防除活動」をメインテーマに、基調講演やポスターセッション、総合討論を行った。
陸羽東線で鳴子温泉へ
陸羽東線の利用向上に貢献しようと、大崎市古川の千田清掃はこのほど、「乗ろうよ陸羽東線！ おとなの遠足ツアー」と銘打ち日帰りの研修を実施し、列車に乗って鳴子温泉地域などを訪れて地元の観光資源に理解を深めた。ツアーは役員、社員が５グループに分かれ、９月27日から11月14日まで５回行った。各グループはそれぞれＪＲ古川駅で陸羽東線に乗車し、鳴子温泉駅で下車。鳴子ダムや地獄谷、鳴子峡、潟沼などをタクシーで巡り、帰りは池月駅などから古川駅に戻った。鳴子ダムでは、職員からダムの管理について説明を受け、普段は見られない内部も見学。列車の中では温泉やオルレを目的とした台湾、米国からの観光客に遭遇することもあった。
壁１グランプリ準優勝
自ら設計・施工した壁で耐久性や耐震性などを競う「壁−１グランプリ」（実行委員会主催）が10月21、22の両日、埼玉県行田市のものづくり大学で開かれ、栗原市築館、東北職業能力開発大学校の学生５人が総合準優勝に輝いた。加工・施工部門賞と環境部門賞も受賞。有名大学や社会人チームを相手に善戦した。