2023/12/15


「秋」テーマに50点

 大崎市鹿島台の写真愛好家団体「木馬の会」の写真展が、鹿島台郵便局で開かれている。紅葉で彩られた風景や観光名所、ハロウィーンといった「秋」をテーマにした作品が並び、訪れた人の目を楽しませている。22日まで。同会は2000年に発足。親睦を深めながら撮影技術を磨いており、同郵便局では「春」「秋」をテーマに年2回、写真展を開催している。今回は旧新作合わせて約50点を展示。地元鹿島台や栗駒山、松島町の円通院、岩手県平泉町の毛越寺庭園、福島県の磐梯高原など東北各地で捉えた作品が並ぶ。

 

「夢実現へ本気になって」

 古川学園中・高は10日、同校で「スポーツ&カルチャーフォーラム」を開いた。同高女子バレーボール部の岡崎典生監督、同高野球部の佐藤優コーチ=元プロ野球中日投手=らパネリスト4人は、生徒や入学希望者を「夢の実現に本気になって取り組んでほしい」と励ました。フォーラムは、中学校「スポーツ&カルチャーコース」の創設を受け昨年初めて開催。今回は同コースをアピールし、スポーツなどに励む生徒らの志を高めようと開いた。会場には高校女子バレーボール部や野球部などの生徒、教職員、一般の参加を含め80人ほどが集まり、パネリストの話に耳を傾けた。岡崎監督は「自分の心に正直に、目標を持って進んでほしい。本気で取り組めば指導者、仲間の支えがある」と生徒らを激励。佐藤コーチは「最初の動機はさまざまでも、目標を決め、どう努力するかが重要。選手にプロでの経験を伝えたい」と語った。

 

日本語学校 学生寮 古川中里に

 2025年4月の公立日本語学校設置計画を進める大崎市は、旧古川東保育所跡(古川中里)への学生寮整備方針を示した。民間事業者に市有地を30年間無償貸与し、建設から完成後の管理運営まで担ってもらう考え。日本語学校(旧西古川小跡)へ陸羽東線で通学可能な位置、日常生活の利便性、財政負担軽減を踏まえて選んだ。保育所跡と隣接の市有地も含め計3062平方㍍の広さ。JR古川駅の南西約700㍍と徒歩圏(10分)にあり、商業施設や、住民との交流の場で災害時に避難所となる古川中里・駅南コミュニティセンターも近い。事業者側は自己資金での建設と、集団生活の環境づくりや食事提供など留学生からの家賃収入で管理運営できることが前提。市担当者と学識経験者の選定審査委員会による業者選定を経て、25年3月中旬の完成と、入居者受け入れ開始を見込む。

 

日本語学校 先進事例に学ぶ

 国際色豊かなまちづくりを目指す「多文化共生シンポジウム」がこのほど、2025年4月の公立日本語学校設置計画を進める大崎市であり、地元関係者らが北海道東川町の先進事例に学んだ。公立〝全国第1号〟となった東川町立日本語学校(15年設置)の立役者、松岡市郎前町長(現北工学園企画コーディネーター)が基調講演。今や外国人留学生が産業と経済の担い手として地域活力維持に不可欠なことを紹介し「日本人も外国人も同じ東川町民」と強調。機運醸成に向けて官民協働による「多文化共生」への取り組みの必要性を説いた。

 

インフル1・49倍に急増

 県は14日午前、第49週(4~10日)の感染症発生動向調査週報(速報)を発表した。大崎保健所管内(大崎市、栗原市など2市4町)の10カ所の定点医療機関からは、インフルエンザで691人の感染が報告され、前の週から約1・49倍に急増。県全体とともに今季最多を記録した。圏域ごとの定点医療機関からのインフルエンザ報告数は▽仙南623人(1定点医療機関当たり89人)▽石巻805人(同80・5人)▽大崎691人(同69・1人)▽塩釜882人(同55・13人)▽仙台市2069人(同47・02人)▽気仙沼162人(同40・5人)。全域で前の週から増え、警報基準を上回った。県全体は5232人(同57・49人)と、1・35倍になった。

 

飼い主の葬儀にペットも

 大崎市鳴子温泉の葬祭業「ちゅうそう」は、ペットの小型犬が飼い主の葬儀に同伴できるサービスを同市岩出山字東川原町の葬祭会館クオーレで始めた。「ペットも家族の一員なのに、葬儀場に入れてはだめなのか」という問い合わせの増加がきっかけ。同社によると、ペットは葬儀の際、家で留守番させるかペットホテルなどに預けるのが一般的。駐車場の車内で長時間待たされていたこともあったという。同会館2階の親族が寝泊まりするスペースに、ペットケージと空気清浄機を用意。ケージ周辺の様子は常時撮影しており、1階親族控室のタブレット端末から確認できる。各階の移動を簡単にするため、3人乗りのエレベータも屋内に新設した。