シーズン中の安全祈願
大崎市鳴子温泉鬼首のオニコウベスキー場で15日、シーズン中の安全を祈る神事が行われた。暖冬の影響でゲレンデに積雪はなく、同日に予定していたオープンは延期された。安全祈願祭は市や県、地元関係団体など合わせて約40人が出席して行われた。荒雄川神社の橋鉄夫宮司が利用客や従業員の無事故、商売繁盛などを願う祝詞を奏上し、スキー場を運営するオニコウベの西條勲社長らが玉串をささげた。積雪不足によるオープン延期は2019年以来。西條社長によると、高い気温が続いたことからこの日現在の積雪量は、コースが広がる鍋倉山と小柴山の麓、山頂ともにゼロ。「暖冬はドカ雪が降るとも言われている。来週、再来週の寒波に期待したい」と話していた。
ジャズの名曲に浸る
大崎市古川新堀の婦人服などを販売するアトリエ鹿野で13日、「クリスマス ワンコインコンサート」が開かれ、訪れた人たちはジャズの名曲に浸った。出演したのは、ピアノ・原走太さん(25)とボーカル・相澤ひなたさん(21)のユニット「bokura(ボクラ)」。2人は加美町在住で、同町にある国立音楽院宮城キャンパス在学中に結成。大和田店長が2人の知り合いで、演奏の場を提供しようと6月から毎月1回、コンサートを開いている。この日は仙台市出身のトランペット奏者、菊田邦裕さんも演奏に参加。「ファット・ワンダフル・ワールド」「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」といったジャズの名曲や、菊田さん作曲のオリジナル曲などを演奏した。会場には30人ほどが訪れて3人の演奏に聞き入り、クリスマス前の楽しいひとときを過ごしていた。
「朝の読書大賞」優秀校に
読書活動の推進に貢献した学校に贈られる第16回高橋松之助記念「朝の読書大賞」(高橋松之助記念顕彰財団主催)の受賞校がこのほど発表され、松山高が優秀校に選ばれた。優秀校に選出されたのは全国で3校のみで、県内の高校では初めて。20年間にわたって生徒と教諭がつないできた取り組みが評価された。同校の朝読書は2004年に開始。教育計画の目標の一つに「全校朝読書の徹底」を掲げ、月曜から金曜まで朝のホームルーム前の10分間、生徒と教諭が好きな本を開き、一斉に読書する。同校は仙台藩主伊達家重臣、茂庭氏の屋敷跡の高台にあることもあって、この時間、校舎は静寂に包まれる。聞こえてくるのは鳥のさえずりとページをめくる音だけ。20年間で定着した朝の風景だ。生徒会の髙橋士恩会長(2年)は「毎朝当たり前のように行っていることが評価され驚いている」と喜び、「好きな小説を読んでいるが、読むペースが速くなった。本にもよるが、10分間でもかなりページが進む」と効果を実感。学校司書の大場真紀さんによると、朝の読書の4原則①みんなでやる②毎日やる③好きな本で良い④ただ読むだけ-は、「簡単なようで実は難しい」と。「本を読むと感想文を書くなどの作業や効果が求められがちだが、それもない。だが、朝の読書で培われる集中力、想像力、3年間取り組んだという自己肯定感は今後の人生に生きてくると思う」と語る。
地域の安全安心守って
治安維持に励む警察官を支援しようと、古川警察官友の会と古川地区警友会は14日、古川署と同署の各拠点に対し、備品や消耗品類を贈った。署内で贈呈式があり、千葉基会長は友の会会員と古川署員の「心の交流」の大切さを強調。安彦益夫会長は全国的な刑法犯の増加傾向を指摘し「社会不安のない地域づくり」を期待した。その後、両会が4班に分かれて交番と駐在所計11カ所を訪問。県警の年末年始特別警戒取り締まり(15日~来年1月7日)前に、「健康第一で地域の安全安心を守ってほしい」と現場の署員たちを励ました。年の瀬の慰問活動は数十年続く伝統。今回も要望に応じる形で、捜査の〝七つ道具〟や暖房器具などの品を両会の会費でそろえた。
登米市複合施設 議会辛くも原案可決
登米市議会12月定期会議は15日、執行部から提案された市建設計画の変更案を審議した。新たに中心市街地に行政機能を付帯させた多機能型複合施設の整備を盛り込む原案に、慎重派と推進派それぞれから修正案が提出されたが、いずれも賛成は6人にとどまり否決。当初の原案には13人が賛成し、過半数を辛くも1人上回って可決した。
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