2023/12/21


Xマスツリーお目見え

 大崎市役所本庁舎の屋内広場「パタ崎さん家(ち)」に高さ約3メートルのクリスマスツリーが登場し、憩いの場を華やかに彩っている。新庁舎誕生を祝う初めての試みで、庁舎近くの純心幼稚園の園児が飾り付けを手伝った。14日のお披露目式には園児たちも出席。伊藤康志市長ら市関係者と一緒に除幕し、あいさつで「大きなツリーに飾り付けできてうれしかった」「今度お父さん、お母さんと一緒に遊びに来たいと思います」と声を弾ませた。

シクラメンや野菜を販売

 栗原市若柳の迫桜高アグリビジネス系列の生徒が育てたシクラメンの販売会がこのほど、同校で開かれた。授業で栽培した野菜も人気で、会場は購入した商品をケースや一輪車に載せて運ぶ人で大にぎわい。2、3年生計27人は交通整理や会計、駐車場まで運ぶ手伝いと、忙しさの中でも充実の表情を見せていた。鮮やかなワインレッドやピンク、白の単色のほか、グラデーション、縁取りと多彩な色合い。花の形が貴婦人のドレスを思わせるプリーツ状もあった。猛暑で生育管理が難しかったというが、販売会に合わせてきれいに咲きそろった。クリスマスに欠かせない、赤やピンクのポインセチアも販売された。

大崎市人口 前月比121人減る

 大崎市は12日、1日現在の人口動態を公表した。人口は旧市町別7地域全てで減少し、前月比121人減の12万3915人(男6万1039人、女6万2876人)。一方、世帯数は同3世帯増え、5万2996世帯となった。数字はいずれも外国人(世帯)含む。1カ月の自然動態は出生数50人(男28人、女22人)に対し死亡数が143人(男72人、女71人)で差し引き93人減。社会動態は転入203人に対し転出231人で同28人減。地域別人口は多い順に、古川7万6117人(前月比37人減)、鹿島台1万944人(同14人減)、田尻9683人(同13人減)、岩出山9466人(同1人減)、三本木7366人(同24人減)、松山5366人(同18人減)、鳴子温泉4973人(同14人減)。市全体の人口は前年同期比で1717人減少した。内訳は日本人が1774人減ったのに対し、外国人は57人増えている。

 

陸羽東線営業係数ワースト脱却

 JR東日本はこのほど、平均通過人員が1日2000人未満の路線の2022年度の経営情報を公開した。100円の収入を得るのに必要な費用を示す「営業係数」は、陸羽東線の鳴子温泉(大崎市)~最上(山形県最上町)間が15184で、久留里線の久留里(千葉県君津市)~上総亀山(同)間の16821を下回り、前年度の東日本ワーストから脱却した。

 

長年の交安功労たたえ

 古川地区交通安全協会など4団体は5日、交通安全功労者らに対する表彰伝達式を大崎市古川のグランド平成で開いた。延べ21人と11団体を表彰し、長年の交通安全の取り組みをたたえた。古川地区安全運転管理者事業主会(早坂竜太会長)と古川地区安全運転管理者会、古川署と共催。それぞれの代表者が被表彰者一人一人に表彰状を手渡した。

 

年末年始のインフル警戒

 村井嘉浩知事は19日、ことし最後の定例記者会見で、年末年始に季節性インフルエンザのさらなる感染拡大が懸念されるとして、注意を呼び掛けた。冬休みや帰省など大人数で集まる機会が増えると見込まれるため。ことしは例年にない早さで感染が拡大しており、11月9日には全域に警報が出されたが、第49週(4~10日)では大崎691人(1定点医療機関当たり69・1人)、県全体は5232人(同57・49人)にまで拡大。学級閉鎖も相次いでいる。

 

地熱発電計画に反対

 大崎市鳴子温泉南原地区で地熱発電開発計画が浮上し、鳴子温泉観光協会と鳴子温泉旅館組合は19日、源泉に悪影響を及ぼす恐れがあるとして、反対の意見書を市に提出した。事業者はWIND-SMILE(東京)を中心とする合同会社中山平ジオエナジー。温泉熱利用で出力4990キロワットの発電事業を行う計画で、来春にも試掘を始め、事業化が見込める場合は本格開発に入り2027年夏に稼働させる構え。岩堂沢ダムに近い計画地から約2キロ北東には中山平温泉、JR陸羽東線中山平温泉駅がある。意見書では、鳴子温泉郷全体の源泉が不安定化している現状を訴えた上で、新たな地熱発電所開発が「源泉の枯渇、湯量減少、泉質変化が懸念される」と主張。また同様の試掘で起きた暴噴事故(6月、北海道蘭越町)を例示し、事故発生時の有害物質の流出や、観光業への風評被害の可能性も指摘している。

 

趣向凝らし舞披露

 第25回とめ舞踊フェスティバル(登米市舞踊団体連絡協議会など主催、大崎タイムスなど後援)が9日、登米市迫町佐沼の登米祝祭劇場で開かれた。市内を拠点に活動している同連絡協議会加盟の12団体が一堂に集い、趣向を凝らした舞を披露。市内外から訪れた舞踊愛好者らを楽しませた。ことしのゲストは、石巻市出身の変面師、王拓希=本名・松林拓希=さん(22)。中国四川省で誕生した伝統芸能の一つで、奇妙な面を瞬時に付け替えながら舞うと、聴衆から感嘆の声や笑いが起こった。