地震犠牲者らに黙とう
官公庁と大半の企業が4日、2024年の仕事始めを迎えた。大崎市の仕事始め式では能登半島地震(1日)、羽田空港航空機衝突事故(2日)の犠牲者に黙とうをささげる一幕があり、伊藤康志市長も追悼の意を表した。式の冒頭、被害甚大な能登半島地震について触れ「東日本大震災の被災経験がある本市としては他人事ではない」と表情を曇らせた伊藤市長。震度5強の揺れに見舞われた姉妹都市・富山県黒部市に援助を申し出たことを明かし「当面は自力で被害把握、復旧に取り組むとのこと。(黒部市側から)連絡があればしっかりと支援体制を整える」と述べた。また航空機衝突事故についても「衝撃的なニュース。亡くなられた(海保機)乗員の方々に心からお悔やみを申し上げたい」と沈痛な面持ちで振り返った。
1年の健康祈願し力走
「第57回まつやま元旦マラソン&ウオーキング大会」が1日、大崎市松山で開かれ、快晴の下、ランナーたちが一年の健康を祈願しながらコースを駆け抜けた。松山町時代から続く恒例行事で、市体育協会松山支部(橋澄夫支部長)が主催。コースは松山公民館前広場を発着点とし、マラソンが3㌔と1・2㌔、ウオーキングが1・5㌔の3種目。市内外の老若男女約370人が出場し、園児やスポーツ少年団員、高校の陸上部員、親子、コスプレーヤーの参加者もいた。レースはまず3㌔コースがスタートし、その5分後に1・2㌔、ウオーキングコースが出発。いずれも伊藤市長の号砲で一斉に飛び出した。トップランナーは10分足らずでフィニッシュ。その後、地元和太鼓グループ「鳴和会」の太鼓の音に迎えられながら続々とランナーがゴールした。
年賀状を各家庭へ
2024年の年賀状配達が1日、各地の郵便局で一斉に始まり、新年に向けた思いが込められた便りが、各家庭や事業所へ届けられた。古川郵便局(大崎市古川)は同日朝、恒例の出発式を行い、佐藤哲也局長が「地域の皆さんは年賀状を心待ちにしている。差出人のいろんな思いが詰まった郵便物を安全運転で確実に届け、無事に戻ってきてほしい」と配達員に呼び掛けた。この日の朝は穏やかな空模様となり、道路状況も良好。オートバイや電気で動くEVバイクに乗り込んだ配達員56人は無事故を心掛ける「安全スローガン」を唱和し、まばゆい初日に照らされた街へ走り出していった。
工夫凝らし初売り
大崎市古川の中心商店街で2日、初売りが行われ、各商店は福袋の販売や福引きなど工夫を凝らしたサービスで新年を祝った。菓子製造、販売の「松倉」では、看板商品の「パパ好み」やせんべい、黒豆茶などを詰め合わせた福袋を通常より値引きして販売。おととし立ち上げたチョコレート商品などが当たる福引も行った。古川前田町の直営店には、開店と同時に新年のあいさつや土産用に商品を買い求める人が訪れ、ことしの運を試そうと抽選器を回していた。
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