2024/1/21


受験シーズン本格化

 県内私立高のトップを切って20日、古川学園高で一般入試が行われた。受験生たちは〝合格の春〟を目指し、試験や面接に臨んだ。同校は、進学と総合、大学受験と部活動に取り組める創志の普通科3コース合わせて男女280人、情報ビジネス科に男女60人を募集。これに対し、本年度は奨学生、推薦、一般含め普通科3コースに802人(倍率2・86倍)、情報ビジネス科に101人(同1・68倍)の合計903人(同2・65倍)が志願した。受付時間の午前8時になると、マスク姿の受験生たちは次々と試験教室に入り、最終チェックを行うなどして試験開始を待った。開始10分前には、俣野聖一校長が放送で「持てる力を十分に発揮してください。緊張せずに頑張って」と受験生にエールを送った。

 

各地で氷点下の朝

 20日は二十四節気の「大寒」だった。1年で最も寒いころとされ、県内は高気圧に覆われたが寒気の影響を受け、朝方は県北部で氷点下の冷え込みとなった所があった。アメダスによると、この日朝の最低気温は登米市米山で氷点下3・2度、大崎市鹿島台で氷点下3・0度、栗原市築館で氷点下2・3度、大崎市古川で氷点下0・1度を観測。日中も気温はあまり上がらず、古川の午前11時の気温は4・9度だったが、日差しがあったため比較的過ごしやすかった。県内では暖冬の影響で、飛来した渡り鳥の北帰行がすでに始まったと推察されている。それでも古川渕尻の江合川では、多くのハクチョウが羽を休める優雅な姿が見られた。

 

文化財を炎から守れ

 文化財を炎から守れ-。26日の「文化財防火デー」にちなみ、全国の寺院、文化財指定の史跡で関連行事が行われる。大崎地方1市4町の「安全安心」を担う大崎広域消防本部も、管内で消防訓練や防火査察を計画中だ。同消防本部の取り組みも26日中心。このうち大崎市岩出山の「旧有備館および庭園」=国指定史跡名勝=では、26日午前10時から火災防御訓練と消防訓練を行う。主な内容は通報と客の避難誘導、初期消火、消火設備の点検を兼ねた一斉放水など。鳴子消防署岩出山分署署員と施設職員ら約40人が参加予定。

 

消防職員が意見発表

 「大崎広域消防職員意見発表会」が12日、大崎地域広域行政事務組合本庁舎で開かれ、若手から中堅までの職員が日頃の職務を通して考えた防災や救命について主張した。その結果、最優秀賞には古川消防署の遠藤玲奈消防士(22)が選ばれた。発表したのは、大崎広域消防本部にある古川、鳴子、加美、遠田各消防署に勤務する22歳から32歳までの消防職員8人。救急の現場に臨場した体験、防災訓練や救命講習の中で感じた課題を踏まえて改めて命の尊さを訴え、救命率や防災意識を高める手だてなどを5分の持ち時間で提案した。遠藤消防士は「私が描く夢」と題し、身に付けた救命の知識や技術を現場で自然と生かせるようになるためには、幼児期から学ぶことが大切と考え、保護者も巻き込んだ防災イベントを実践したことを発表。保育を学ぶ短大生の協力を得たことで、子どもの探究心を促す成果にもつながったと紹介した。

 

色麻町議選23日告示

 任期満了に伴う色麻町議選は23日告示される。定数13に対し15人(現職12、元職2、新人1)が立候補する見通しで、選挙戦突入の公算が大きい。勇退議員票と候補者不在地区の動向が鍵になりそう。各立候補予定者の地盤固めや支持拡大への動きは年明け以降活発化し、すでに臨戦態勢だ。一方、現職のうち議長も歴任した佐藤貞善氏(74)=同町四竃、5期=は今季限りで勇退意向を示している。