この冬一番の積雪
県内は冬型の気圧配置が強まった影響で、24日から25日朝にかけて各地で雪が降った。大崎地方など県北部も今冬一番の積雪となり、住民らが朝から雪かきに追われた。東北道下り線古川-築館間ではスリップ事故が発生し、一時通行止めとなった。アメダスによると、25日午前8時現在の積雪量は、大崎市鳴子温泉川渡27センチ、同市古川14センチ。最低気温は川渡で氷点下2・9度、古川で氷点下2・5度を観測。日中も気温はあまり上がらず、同11時現在も川渡で氷点下1・6度、古川で氷点下0・5度だった。この積雪で、各地で除雪車が出動したほか、商店街などでは住民や従業員が雪かきに汗を流す姿が見られた。大崎市岩出山は中心街で20~25センチほどの雪が積もり、住民らが暗いうちからスコップやスノーダンプを使って家や店の前を除雪していた。一方、暖冬の影響を受けていたスキー場にとっては待ち望んでいた雪。鳴子温泉のオニコウベスキー場は山麓の積雪が30センチとなり、20日以来5日ぶりに第3ペアリフト2コースの営業を再開。昨年12月から閉鎖が続く他のコースも整備を進めており、雪や風の状況を見ながら順次オープンする予定という。
ゼロ災へ決意新た
宮城労働基準協会古川支部は17日、産業安全祈願祭を大崎市古川のアインパルラ浦島で開き、約100社の代表120人が労働災害撲滅を誓った。神事で、宮川雅彦支部長や古川労働基準監督署の菅原聡也署長らが玉串をささげ、労災ゼロを祈願。その後、安部誠副支部長が「新型コロナが5類に移行したが、新たな変異株が流行し、感染防止対策が引き続き必要。建設業や運送業の2024年問題など変化する労働行政への対応も欠かせない。安全で快適な職場づくりに全力で邁進する」とする宣言文を読み上げた。古川労働基準監督署管内の事業場から届け出があった労災による死傷者数は昨年1月から11月末にかけて273人(速報値)を数え、前年同期から5・9%減ったが、3人が亡くなった。
夢実現の人生設計発表
小牛田農林高総合学科の1年生が18日、自らの人生設計(ライフプラン)を校内で発表した。同じ科がある村田高(村田町)とオンラインで結んで合同発表会として実施。夢の実現に向け在校中に力を入れたり克服に努めたりするポイントを語った。高校総合学科の1年生は、自らの進路に対する自覚を高めるほか、将来の職業生活の基礎となる知識、技術を習得する科目「産業社会と人間」が必修となっている。発表会はその一環で、互いの発表を通じ新たな気付きや深い理解につなげようと、合同で行った。両校の代表計11人が自身の長所と短所を踏まえ、気象予報士やブライダルプランナー、動物看護師など夢の実現に向け力を入れる項目や就職後にかなえたい夢について語った。小牛田農林高の千田悠斗さんは「世界のために国際公務員になりたい」といい、「大学進学に向け勉学に励み、語学力を上げ、視野を広げる」と強調。「長所は集中力があり、真面目なところ。飽きっぽい短所を把握し、向き合いたい」と述べた。
中高生が街頭で義援金募る
岩出山高と大崎市岩出山中の生徒たちが13日、同市岩出山の「あ・ら・伊達な道の駅」で能登半島地震の災害義援金を募った。「13年前の震災で助けられた恩返しを」と募金を呼び掛ける姿に、多くの利用客が寄金していた。募金活動を通して東日本大震災の記憶を風化させず子どもたちへ伝えようと、同高が企画し、同中へ協力を打診。教職員の呼び掛けに対し、同高では6人、同中では9人が「ぜひやりたい」と手を挙げた。この日は寒空の下、生徒や教職員、市社会福祉協議会の職員計約20人が同道の駅の入り口前に立ち、「能登半島地震の募金活動をしています」「被災者支援のため、ご協力をお願いします」と利用客に呼び掛けた。これに対し市内外から訪れた多くの人が、生徒が持つ募金箱へ次々とお金を入れていた。
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