2024/1/27


DMAT第2弾 珠洲市へ

 大崎市民病院の災害派遣医療チーム(DMAT)6人が25日、能登半島地震の被災者支援のため石川県珠洲市へ出発した。30日まで珠洲保健医療調整本部を拠点に、厚生労働省の管轄下で活動する。6~9日に被災地入りした第1陣に続く2度目の派遣で、今回は医師2人、看護師2人、臨床工学技士と診療放射線技師各1人の男性ばかり6人編成。24日に病院内で出発式があり、今泉秀樹院長は「現地は生活、衛生、医療の環境がいずれも厳しい。待っているのは(東日本大震災時は当事者だった)13年前の君たちだ」と語り掛けた。

探求活動の成果発表

 鹿島台商業高の学習成果発表会が18日、大崎市鹿島台の鎌田記念ホールで行われ、1~3年生合わせて11の個人やグループが登壇し、これまで取り組んできた探究活動の内容を披露した。コロナ禍では校内オンラインを活用するなどして行ってきたが、ことしは4年ぶりに同ホールでの開催を再開。保護者や学校評議員も訪れ、耳を傾けた。1、2年生は廃校を活用した街づくりや市の特産品を使用した料理の販売、鶏肉生産加工を展開する企業とのコラボレーション、就業体験など総合的な探究の時間で取り組んだ活動成果を発表。3年生は「地域ビジネスプランニング」の授業でJR東日本と連携して行った「駅からハイキング」の報告などを行った。

選挙公報でみる「争点」

 任期満了に伴う色麻町議選(定数13)は、28日の投開票に向けて15人(現職12、元職2、新人1)が舌戦を繰り広げている。各候補の経歴や政策をまとめた「選挙公報」を拾い読みし、今町議選の争点を探った。公報で最も目立つ語句は「人口減少」と「少子高齢化」。どの地方自治体も抱える共通課題だが、色麻町は2015年国勢調査時から約1000人減(昨年12月末現在6265人)。高齢化率も高い。「妊産婦医療費助成制度の推進」「買い物難民解消や通院通学のための住民バス運行」など具体策を打ち出す候補者も。当日投票できない有権者向けの期日前投票は27日までの午前8時半~午後8時、町役場内で受け付ける。当日投票所は午前7時~午後6時、町内5カ所に設置。即日開票され同日夜に審判が下る。

 

コロナ1・7倍に急増

 県は25日、ことし第3週(15~21日)の感染症発生動向調査週報(速報)を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関10カ所では、新型コロナウイルスで合わせて181人の感染が報告され、前の週から約1・7倍に急増。県全体でも増加傾向が続いている。

 

絵と書で東北を趣深く

 登米市登米町出身の日本画家、倉勝子さん(1923~2015年)の生誕100年を記念した特別展「生誕百年展」が、同市登米町寺池の倉勝子美術館「桜小路」で開かれている。31日まで。倉さんは女子美術大で日本画を学んだ。広島で被爆したが、登米市や多賀城市で中学校の教師をしながら日本画を描き続け、さまざまな美術展で入選。退職後は古里の登米で芸術を広めようと、私財を投じて2009年に同館を創設した。特別展では、白石市にある「はたけなか製麺本店」の依頼で1991年に描いた原画「奥の細道−白石行脚の図」のタペストリー(複製)が展示されている。福島から白石へ向かう松尾芭蕉らの姿と豊かな自然を水墨で趣深く仕上げており、同店のショーウインドーに30年以上前から展示されている。