2024/2/10


大海へ「行ってらっしゃい」

 大崎市下伊場野小(児童数11人)は7日、学校近くの鳴瀬川にサケの稚魚を放流した。児童たちは、稚魚が大きく育って戻ってくることを願いながら、静かに川に放った。同校は、地域の河川を活用して環境学習や自然体験活動を行う「水辺の楽校(がっこう)プロジェクト」に取り組んでいる。稚魚の放流もその一環として1997年から実施しており、ことしで27年目。昨年12月に加美町の石神鮭ふ化場から卵100個を譲り受けた。猛暑の影響で譲り受けた卵の数は例年より少なかったものの、3~6年生が校内の水槽で大切に育ててきた。水槽は石などを入れて川を模倣し、こまめに水の温度調整や清掃を行うなどして管理。タブレットの観察日誌に記録しながら稚魚の成長を見守ってきた。青空が広がる穏やかな天気に恵まれたこの日、児童たちは5~6㌢に育った稚魚が入ったプラスチックのコップをゆっくりと水面につけて放流。「行ってらっしゃい」「大きくなって戻ってきてね」「元気でね」などと声を掛けながら送り出した。

 

誇り高き日本を語る

 古川商工会議所の第14回「新春会員のつどい」が6日、大崎市古川のアインパルラ浦島で開かれた。作家の竹田恒泰さんが「誇り高き日本の未来」と題し講演したほか、交流懇親会もあり、会員同士が親睦を深めた。竹田さんは旧皇族、竹田家に生まれ、明治天皇のやしゃご。「語られなかった皇族たちの真実」などの著書がある。講演会には200人ほどが出席。竹田さんは「大和朝廷は戦争をせず平和的に統一国家をつくり、皇室が和の世界をつくった」とし、「欧米のように奪い合うのではなく、日本の調和の精神が素晴らしい国、地域をつくる。国の力を伸ばすヒントがここにある」と語った。

 

環境負荷抑え農業生産

 大崎市鹿島台木間塚の農業生産法人「こうだいらプランテ」(公平伸行社長)が、環境負荷を抑えた農業生産の取り組みを県が認める「みどり認定」を受けた。認定は1月31日付で、大崎地方で初めて。県内では5例目。同社は2017年設立。公平社長(59)ら一家6人でコメや麦、大豆を41ヘクタールで生産している。以前から減農薬、減化学肥料に向け、除草剤を使わずに機械で除草してきた。畜産農家から出る牛ふんをもみ殻、わらと交換し、化学肥料の使用量を抑制。ドローンで薬剤の散布範囲効率化を進めて燃料代や薬剤費を減らすなど、スマート農業にも力を入れている。これらをまとめた事業計画(ことし2月~29年1月)を県に申請し、認められた。

 

相続の順位や割合確認を

 大崎市古川駅前大通の大崎市図書館で3日、冬のマネーセミナーが開かれた。同市古川の外資系生命保険会社に勤めるファイナンシャルプランニング技能士、佐々木秀直さん(48)が「目からウロコの〝相続〟の話~必ず来る相続の『キホン』をチェック~」と題して講話した。子ども向けの学習支援活動をしているボランテイア団体「チョコット学ぶ会」(今野剛義代表)が主催した。大人向けの無料学習会は今回で4回目。佐々木さんは、2015年の相続税制改正で、課税対象となった人の割合が4%台から8%台に上がったことを指摘。遺産分割事件の約77%は5000万円以下の遺産で、遺産額の大小とは関係なく相続・遺産分割問題は起こり得るといい、〝争族〟にならないよう、自分の法定相続人順位や法定相続割合などを確認する必要性を強調した。

 

旧交温め故郷懐かしむ

 第28回旧古川市内4校関東同窓会「新年の集い」が1月27日、東京都内で開かれた。首都圏に住む大崎市古川の4高校卒業生らが出席し、思い出話に花を咲かせ、故郷を懐かしんだ。「新年の集い」は新型コロナウイルスの影響で4年ぶりに開催。古川、古川工、古川黎明(旧古川女子)、古川学園(旧古川商)の4高校卒業生、関係者合計170人ほどが出席した。最初に総会が開かれ、各校の校長、同窓会役員らが学業、クラブ活動など生徒の活躍の様子を卒業生に紹介。また来賓として出席した伊藤康志市長は、新しい市役所本庁舎が昨年5月に開庁したことについて触れ、「1階の屋内広場は生徒の勉強の場としても利用され、皆さんの後輩たちが一生懸命、学習に励む姿が見られる」と伝えた。

 

栗原市卓球選手権

 栗原市卓球選手権大会(栗原市卓球協会など主催、大崎タイムスなど後援)が1月28日、若柳総合体育館で開かれた。小学4年生以下の部から70歳以上の部に市内の卓球愛好者134人が出場し、日頃の練習の成果を競った。市内の卓球団体の親睦と幅広い愛好者の技術向上が狙いで、今回で39回目。