おもちゃ病院オープン
壊れたおもちゃを無償で修理するおもちゃ病院「ドック」が10日、美里町駅東地域交流センターにオープンした。県北部では唯一の常設で、元メーカー技術者ら修理を得意とする町民らがボランティアで運営する。初日は親子連れを中心に多くの人たちが訪れ、思い出が詰まったおもちゃを直してもらった。町社会福祉協議会が昨年7~8月に開いたおもちゃドクター養成講座の受講者と講師計8人が立ち上げた。県内のおもちゃ病院は仙台市が主で、県北部でも出張開院は以前あったが、定期開院はドックだけ。この日は、電動回転寿司やロボット、ゼンマイ式オルゴールなど合わせて10点ほどが持ち込まれた。ドクターが元技術者の経験と勘をもとに部品を一つずつ丁寧に分解して原因を調べ、壊れたギアなどを交換した。
社明運動作文 菅原さん(古川南中2年)に県特別賞
法務省「第73回社会を明るくする運動(社明運動)」作文コンテストで、大崎市古川南中2年の菅原成さん(14)が特別賞に当たる県保護司会連合会長賞に輝いた。市内小中学校で唯一の受賞者という。菅原さんの作品は表題「こころの扉をノックする勇気を」。いじめや犯罪、SNS上での誹謗中傷について「(加害者側が)犯してしまう前に誰かが、そのこころに抱えている気持ちを聞いてあげることが必要」と訴え、また自ら人間関係で悩んだ際、家族や友人が「こころの扉をノックしてくれた」ことで救われた経験談を紹介。加害者の人権も守るべきとの考え方と、被害者の苦悩を知る立場を踏まえ「私自身が一歩踏み出し、勇気を出して相手(加害者、被害者双方)のこころをノックする人でありたい」との一節に力を込めた。1月30日に市役所で伝達式があり、伊藤康志市長(社明運動大崎市推進委員長)が表彰状を手渡した。
付かず離れずの距離感で
大崎市地域交流センター・あすもで9日、「みんなのロビーコンサート」が開かれた。出演したのは、大崎市古川の菅原えりさん(42)と栗原市築館の岩松道子さん(51)の女性ピアノデュオ。自宅や職場が離れていて、互いのプライベートもあまり知らないという〝異色〟のデュオだが、息の合った音色を響かせ、聴衆を魅了した。菅原さんは6歳、岩松さんは3歳でピアノを始め、それぞれ仕事の傍らピアノを弾き続けてきた。菅原さんは以前、岩松さんと同じ職場だったが、そこでも顔見知り程度で、会話することもなかったという。再会したのは2021年に栗原文化会館で行われたコンサート。互いにソロで出演していたが、「ピアノが好きという気持ちが一緒」と意気投合してデュオを結成。以来、栗原市のイベントや同ロビーコンサートなどで演奏を行っている。「互いの弾き癖も分かってきたところ。あすもで毎年弾きたい」(菅原さん)、「2人で弾くとさらに楽しい。学びや視野も広がっている」(岩松さん)と語る2人。「これからも付かず離れず」の距離感で、ピアノを楽しむことにしている。
共生社会目指す活動評価
県立古川支援学校PTA会長の荒井純さんが副代表を務める多賀城市の支援団体「障がい者サポーターズGolazo!(ゴラッソ)」が、本年度の文部科学大臣表彰を受けた。障害の有無に関係なく楽しめるイベント「インクルーシブスポーツキャラバン」を通じて共生社会の実現を目指す活動が評価された。同団体は、県内の特別支援学校PTA会長たちが2021年1月に結成。サッカーJ2・ベガルタ仙台や尚絅学院大、障害者サッカーチームSendaiForza(センダイフォルツァ)などと協力し、月1回程度、県内の特別支援学校児童生徒や開催地近郊小学校の児童、保護者を対象に同イベントを開いている。イベントは、特別支援学校・学級と通常学級の児童生徒が一緒になり、ベガルタチアリーダーズによるチアダンス体験、アカデミーコーチによるボールを使った運動などを体験する内容。参加者は活動を通じ、障害に対する理解を深めたり、体を動かす楽しさを知ったりする。
反射材ピカッと目立って
登米署の交通事故防止キャンペーン「歩行者・ピカッ登米だつ作戦」が1月26日、登米市登米町のウジエ鮮マート登米店で行われた。暗い夜道でもピカッと目立つよう、買い物客に反射材の着用を呼び掛けた。署員のほか、登米地区交通安全協会登米支部の伊藤哲朗支部長ら7人が参加。来店した買い物客約30人に、夕暮れ時の交通事故防止を訴えるちらしを配布したほか、同意した買い物客には反射たすきを身に付けてもらい、上腕にはタックルバンド型反射材、靴のかかと部分にはシール型反射材を張り付けた。
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