災害への備え改めて
科学実験を通して防災について学んでもらう「防災エンスショー」が18日、美里町中埣コミュニティセンターで開かれた。東日本大震災から間もなく13年となり、記憶の継承が課題になりつつある中、住民約60人が日頃の備えを改めて考えた。同町本小牛田、青生、中埣3地区のコミュニティセンターが各地区の住民を対象に合同で実施。サイエンスインストラクターとして全国で公演している阿部清人さん(60)=仙台市=を講師に招いた。阿部さんは「日本の面積は世界の0・28%にすぎないが、地球をつくる十数枚の『プレート』と呼ばれる皿のうち4枚がひしめき合っていて、常に動いている。そのためマグニチュード6以上の地震5回のうち1回は日本で起きている」と述べた。
小中学生剣士250人熱戦
小中学生剣士が腕前を競う「小牛田山神社杯少年剣道大会」が18日、美里町トレーニングセンターで開かれ、選手たちが団体戦で日頃の練習成果を発揮した。同町は旧小牛田町時代から「剣道のまち」として知られ、町内の小牛田農林高は全国屈指の強豪として高校剣道界に名をはせる。大会は町や町体育協会、遠田商工会などでつくる実行委員会が主催、大崎タイムスなど後援。16回目の今回は4年ぶりの開催となり、県北の47チーム(小学校23、中学男子13、同女子11)合わせて約250人が出場した。選手たちは、小中学生男女別3種目で3~6ブロック別の予選リーグを戦い、1位通過または2位までに入ったチームが決勝トーナメントに進出。相手との間合いをはかりながら好機をつかむと一気に間合いを詰め、面や胴を決めていた。
認知症進行予防に重点
大崎市松山千石の認知症高齢者グループホーム「団塊の世代」が3月20日、開設される。医療や看護、リハビリテーションなどの総合施設「大崎ミッドタウン総合メディケアクリニック」を経営する医療法人而成会が新設した施設で、認知症の人が主体的に安心して生活できる環境をサポートする。同施設は、認知症進行予防に重点を置いた共同生活介護施設。鉄骨造2階建てで、最大18人が入居できる。ベッドや洗面台、トイレが完備された居室のほか、食事やレクリエーションなどで集まる共同スペース、車いすで入れる風呂、ランドリーが設置されている。「できることはなるべく自分で行う」同施設では、掃除や洗濯、買い物、料理などできる範囲を自分で行い、24時間体制の介護職員が協力する。食事は、同法人が運営する隣接の介護老人保健施設がおかずを提供し、米飯は自分たちで自炊。畑で収穫した野菜を使って料理することもできる。
市道沿いのサクラ剪定
大崎市古川の鉄道工事、古川興業は15、16の両日、同市古川桜ノ目の市道沿いにあるサクラの剪定作業を行い、立派な花が咲き続けるよう祈りを込めた。桜並木は同社近くにあり、橋政美会長(80)によると、剪定を同社がボランティアで行うのは2回目という。作業を行ったサクラは、市道沿い約1キロに植えられたソメイヨシノ約100本。社員2人が2日間かけ、幹から生え出した細い枝をのこぎりで切り落とすなどした。
栗原市当初予算
栗原市は、2月定例議会(14日開会)に提出した2024年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は420億6900万円で、本年度当初より1・5%減。ハード事業が比較的少ないほか、新型コロナウイルス関連の事業がなくなったこともあり、保育施設と保護者の連絡をデジタル化する「スマート保育推進事業」(1352万円)や、不登校の児童生徒の対応に当たる「くりはら子どもの学び支援センター」(2061万円)など新規事業を多く盛り込んだ。
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