「一閑張り」自由な発想で
日本伝統の紙漆細工「一閑張り」の作品展が23、24の両日、大崎市古川の茶庭、祥雲閣で開かれた。市内外で一閑張りを手掛ける11人の多彩な作品が、訪れた人たちの目を引いていた。作品展を開いたのは、市内で30年以上にわたって一閑張りを作り続けている伊藤久子さん(84)が代表を務める「手作り大好き仲間たち」。10年ほど前から市民ギャラリー・緒絶の館や福沼公民館などで不定期に開催しており、祥雲閣を会場にしたのは初めて。おととしの展示会以降に会員らが手掛けた新作を中心に、約130点を展示。壊れたり使い古されたりした編み籠や小物入れ、茶箱、つづらが、古紙や着物地で色鮮やかによみがえった作品が並んだ。このうち伊藤さんがことし制作した最新作は、ドジョウすくいなどに使う手箕を使用。道具の形を生かし、川辺でたこ揚げやこま回しを楽しむ子どもたちの温かみある情景を作り出した。
定演へ向け練習に熱
岩出山高吹奏楽部OBOG会の「第23回定期演奏会」(大崎タイムスなど後援)が3月17日午後1時半から、大崎市岩出山文化会館(スコーレハウス)で開かれる。本番まで1カ月を切り、会員たちの練習にも熱が入っている。演奏会は3部構成で、「風紋」や「マツケンサンバⅡ」など、吹奏楽の定番曲や聞きなじみのある曲を中心に演奏。スコーレハウス合唱団と岩出山中吹奏楽部が賛助出演する。指揮は元同部顧問で、同会顧問の友川廣人さん、佐藤公一郎さんらが務める。集中練習会が18日、スコーレハウスであり、30人余りが参加。この中には当日出演する会員の家族もいる。会員らは本番さながらの配置で一曲一曲を丹念に繰り返し、完成度を高めていた。集中練習会は3月3日にも行う。
地熱エネルギー学ぶ
地熱エネルギーの概要や活用事例について学ぶ講演会が18日、大崎市鳴子公民館で開かれた。温泉旅館などと共同で発電に取り組んだり、熱水の生産井を掘らずに地熱発電を行ったりする企業が事業を紹介した。講演会は、鳴子温泉地域を中心に再生可能エネルギーに関する教育活動を行うNPO法人スパっと鳴子温泉自然エネルギーが主催。同法人理事を務める東北大の村松淳司教授が、カーボンニュートラルに向けた再生可能エネルギーの役割について講演した。その後、ベースロードパワージャパン(本社・東京都)が既存の温泉熱を利用した発電事業を紹介。くみ上げた温泉で電気を起こした後に温泉施設へ供給する方式や、地熱発電所で使った熱水を地中に戻す前に再び発電に利用する事例を語った。
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