伝統タイヤ太鼓引き継ぐ
ことしで9年目となる大崎市敷玉小(児童数120人)の「敷玉輪太鼓」の引き継ぎ式が5日、同校体育館で開かれた。6年生を送る会の一環。10日後に卒業式を控えた6年生のほか、来年度から太鼓を担う4、5年生が全校児童の前で演奏を披露した。輪太鼓「敷玉小学校ばやし~石神~」は、石巻市雄勝中の復興輪太鼓をモデルに、古タイヤに荷造りテープを張った太鼓を使う。2015年から敷玉小の新しい伝統活動として、歴代の5、6年生が学習発表会や中学校区音楽発表会などで演奏してきた。この日は6年生21人が、小学校最後となる太鼓を力強く演奏。代表児童が4、5年生の代表にばちを託した。4年生22人は1月下旬から5、6年生の指導を受け、休み時間などにも自主練習に取り組んでいた。この日が初めての本番で、5年生20人と共に上級生に負けないばちさばきを見せた。
危険物取扱所の火災想定
危険物を扱う工場から出火した場合に備え、古川消防署三本木出張所(宍戸朝生所長)は5日、火災防御訓練を大崎市三本木のラサ工業三本木工場で行った。大型送風機や測定器を駆使し、有毒ガスへの対応や同社との連携体制を確かめた。2022年1月に同工場で火災が発生し従業員2人がけがをしたのを踏まえて初動態勢を確認し、同工場との連携強化を図ろうと、春の火災予防運動(3月1~7日)に合わせて企画。コロナ禍の影響で数年ぶりに大規模な実施となった。リン工場から出火して約10人がけがを負い、1人が工場内から逃げ遅れたという想定で、同社の従業員約60人を含む100人余りが参加した。従業員たちは火災発生を確認後、即座に災害対策本部を屋外に設けて現場の状況を把握し、駆け付けた消防隊に伝達。負傷者を自社備え付けの担架と車いすで屋外へ搬送し、応急手当てをした。消防隊は大型送風機で建物内の煙や有毒ガスを払い、視界を確保。化学防護服を着こんだ救助隊員が測定器で消火活動ができるかを判断し、逃げ遅れた人に見立てた人形を建物内から救い出した。大崎市消防団三本木支団は、場内の水利施設から引いたホースで放水。はしご車も放水したほか、上空35メートルから監視し、周辺住民の避難の必要性について確認した。
プラチナ賞に輝く
涌谷町小里の自動車部品製造「NOKメタル箟岳工場」が2月29日、2023年第3期(昨年9~12月)「優秀安全運転事業所表彰」の最高賞に当たるプラチナ賞に輝いた。職場を挙げて交通安全に長年取り組んだことが認められたもので、今回、県内で受賞したのは5事業所で、県北部では唯一。同工場の従業員約120人は、全員が車で通っている。マイカー通勤は1年ごとの許可制で、任意保険の加入を義務づけているほか、安全衛生委員会(月1回)や朝礼を通して安全意識の啓発を図っている。昨年まで2年続けて金賞を受け、今回のプラチナ賞に至った。表彰は、同センター理事長と県警本部長の連名。伝達式が6日に遠田署で開かれ、富士正義署長が同社の鈴木知信社長に表彰状と盾を贈り、「表彰は、適切な交通安全教育を通じ安全意識向上を図った結果。今後も続け、他の事業所の模範になってほしい」とたたえた。
花おはぎケーキに挑戦
春彼岸を前に、大崎市古川東大崎地区公民館で6日、和菓子作り教室が開かれ、参加者たちは花をかたどった赤や白などのあんを乗せた「花おはぎケーキ」に挑戦した。同館が成人教室の一環として開催。和菓子作りは初めての企画で、地域の男女8人が参加。講師は県内各地で飾り巻き寿司などの作り方を指導している料理研究家、わたりようこさん(仙台市)が務めた。花おはぎケーキは、もち米とうるち米を使ったおはぎごはんを縦横10㌢ほどの四角い容器に詰め、その上に色付けしたあんをデコレーションする。絞り袋に入れたあんを上手に絞りながら、花や葉を形作れるかがポイント。初めは思うように絞り袋を操れず悪戦苦闘していたが、練習を重ねるうちにめきめき上達。おはぎごはんの上にきれいに花を咲かせると、思わず笑みがこぼれた。
コロナ4週ぶり増加
県は7日、第9週(2月26日~3月3日)の感染症発生動向調査週報(速報)を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関10カ所では、新型コロナウイルスで合わせて186人の感染が報告された。前の週から24・8%増加。県全体も4週ぶりに増加に転じた。圏域ごとの新型コロナ報告数は▽仙南134人(1定点医療機関当たり19・14人)▽大崎186人(同18・6人)▽石巻179人(同17・9人)▽塩釜207人(同12・94人)▽仙台市455人(同10・34人)▽気仙沼37人(同9・25人)。大崎、石巻、仙台市、仙南で前の週から増え、県全体は9・4%多い1198人(同13・16人)だった。
万が一の救命に役立てて
古川農協は4日、大崎市三本木の南部支店で、自動体外式除細動器(AED)をATMコーナーに設置、開放する取り組みを始めた。域貢献活動の一環で、今月中に全ての支店で行う予定。古川農協は10年ほど前から、古川北町の本店をはじめ各支店のフロア内にAEDを備えていたが、より救命活動に役立ててもらおうと、店舗の営業時間より稼働時間が長いATMコーナーに設置することにした。
バレー女子日本代表 渡邊選手選出
日本バレーボール協会は5日、2024年度の女子日本代表登録メンバー24人を発表し、古川学園高出身のミドルブロッカー渡邊彩選手(32)=日立Astemoリヴァーレ=が23年に続き代表入りした。チームはパリ五輪出場権をかけ、5月から北九州市などで開かれるネーションズリーグに挑む。渡邊選手は塩釜市出身で、07年から10年まで古川学園高に在籍。2部リーグでの2度の廃部(三洋電機レッドソア、仙台ベルフィーユ)を経て17年にトヨタ車体クインシーズに入団し、主将も務めた。21年に現チームに移籍、副キャプテンを担う。19年に日本代表に初選出された。
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