「南郷駐在所」が開所
遠田署二郷、大柳両駐在所を統合した「南郷駐在所」が美里町木間塚の町南郷庁舎敷地内に整備され、11日に業務を始めた。同町南郷地域唯一の駐在所として警察官2人が住民約5000人の安全を守る。開所式が13日に現地で開かれ、住民が地域の防犯拠点のスタートを祝った。同署によると、両駐在所はいずれも130年余りの歴史があった。現在の建物は築30年を超え、老朽化が進んでいたことから県警が統合再編することを決めた。南郷地域の中心部に当たる南郷庁舎南西側敷地の一部396平方㍍を借り受け、昨年8月に着工し、ことし2月に完成した。木造平屋で床面積は115平方㍍。プライバシーに配慮した相談室を整備したほか、東仙台交番襲撃事件(2018年)の教訓から防犯設備を整えた。総工費は4200万円。
日韓交流再開へ懇談
駐仙台大韓民国総領事館の金要燮(キム・ヨーサブ)総領事と金喆洙(キム・チョルス)責任事務官が13日、大崎タイムス社を訪れ、コロナ禍が原因で途絶えている日韓交流活動の再開について本社の伊藤卓二社長と懇談した。本社は1997年、同総領事館の仲介で、韓国・忠清南道舒川群のローカル紙、舒川新聞社(カン・シンソル社長)と交流を始め、翌98年10月に姉妹締結。以来、四半世紀にわたって親交を深めている。金総領事は、2017年を最後に中止が続いている両新聞社の訪韓、訪日団や、NPO法人大崎タイムス福祉部が19年まで開いていた「国際交流フェスティバル」などの再開に向け伊藤社長と懇談。その後、本社内にある「日韓友好『絆』博物館」を見学し、当時の思い出話に花を咲かせた。
「鎮魂の桜」ことしも
大崎市古川の景勝地、化女沼をサクラの名所にしようと取り組んでいる「化女沼2000本桜の会」は東日本大震災から13年となった11日、同沼湖畔にサクラの苗木を植樹し、震災犠牲者の霊を慰めた。同会は震災翌年の2012年、沼の北東に「鎮魂の桜花(おか)」を整備し、「心の復興3カ年計画」と題して3年間で210本を植樹。その後も震災の記憶を次の世代へつなごうと、サクラを植え続けている。ことし植えたのは、平和の象徴とされるヨウコウザクラの苗木5本。参加した30人余りが丁寧に土をかぶせ、水や肥料をまいた。また地震発生時刻の午後2時46分には、参加者全員で黙とうをささげた。
愛読書 人から人へ
段ボール箱に詰め込んだ古書を希望者に無償で譲る「ひと箱古本市」が9、10の両日、美里町小牛田図書館で開かれた。訪れた人たちが、関心があるさまざまなジャンルの本を手に取り、新たな愛読書として持ち帰った。今回で4回目の取り組み。町民ら15人が小説や歴史書、絵本、近代政治学書などを詰め入れた。箱には「わたしの時間を楽しませてくれた本です」「お気に入りの1冊に出会えますように」といったメッセージが添えられた。譲渡が始まる前から数人が列を作り、箱の中に手を伸ばしては、気になる一冊を袋に入れていった。手紙を記すコーナーで、出品者に向けて感謝の気持ちを書く人もいた。
明るい選挙啓発ポスター 県審査で1位
「2023年度明るい選挙啓発ポスターコンクール」宮城県審査(県選挙管理委員会、県明るい選挙推進協議会主催)高校の部で、古川学園高1年、二宮明莉さん(16)の作品が第1位に選ばれた。二宮さんの作品は、スーツを着た若者が明るい未来へ向かって駆け出している様子と投票箱、ビル街をデザインし、「選挙で創ろうみんなの社会」と記した。人物に躍動感を持たせようと前傾姿勢のポーズにこだわったといい、「未来を創り出していこうとする活力にあふれた作品」と講評を受けた。
インフルエンザ再び増加
県は14日、第10週(4~10日)の感染症発生動向調査週報(速報)を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関10カ所では、新型コロナウイルスで合わせて117人の感染が報告された。前の週から37・1%減少。県全体もわずかに減ったが、インフルエンザでは大崎、県ともに増加に転じた。圏域ごとの新型コロナ報告数は▽気仙沼66人(1定点医療機関当たり16・5人)▽石巻160人(同16人)▽仙南101人(同14・43人)▽塩釜194人(同12・13人)▽大崎117人(同11・7人)▽仙台市463人(同10・52人)。大崎、石巻、塩釜、仙南の4地域で前の週から少なくなり、県全体は8・1%減って1101人(同12・10人)だった。
コメントをお書きください