2024/3/22


国際女子相撲大会に挑む

 小牛田農林高初の女子相撲部員、佐々木琉七さん(17)=農業技術科2年=が第12回国際女子相撲選抜堺大会(4月7日、大阪府堺市)に出場する。公式戦初勝利と女子相撲の裾野拡大という願いも込めて大舞台に挑む。第3代横綱、丸山権太左衛門(1713~49年)の生誕地で知られる登米市米山町生まれ。その名を冠した「丸山相撲クラブ」に小学4年のときに入り、男子とともに練習に汗を流した。地元中学校に相撲部はなく、柔道部に入って新人大会や総合体育大会で優勝を重ねた。高校は相撲強豪校の小牛田農林高に進学したが、「新しいことにチャレンジしたい」とバスケットボール部に入部した。転機となったのは、昨年の相撲国体予選。相撲部顧問、北村直樹教諭の戦いぶりを目の当たりにし、「この人の指導を受けたい」と昨夏、同部の門をたたいた。身長157センチ、体重65キロほどで、女子部員としても小柄なほう。佐々木さんが挑むのは大学生や社会人、台湾出身者17人が争う軽量級。大会に向け、「稽古に一層励み、自分の相撲をぶつけて悔いのない取組をしたい。県内でもっと女子相撲が広まってほしい」と意気込んでいる。

すこっぷ三味線で元気を

 「すこっぷ三味線『結』」の「能登震災復興支援笑顔をつなぐコンサート」が17日、大崎生涯学習センター・パレットおおさきで開かれた。出演者たちは被災地に元気を届けようと、力強い音色を会場いっぱいに響かせ、来場者に義援金の協力を呼び掛けた。「結」は、大崎市や加美町で活動するすこっぷ三味線4団体で構成。能登半島地震の被災者を励まそうと、チャリティーコンサートを開いた。コンサートは、津軽すこっぷ三味線世界大会個人の部で優勝経験がある安達久美子さんら「結」のメンバーが、津軽民謡や演歌などに合わせて演奏。津軽三味線に見立てたスコップをたたいて力強い演奏を響かせた。また、「結」メンバーが会場を回って募金を呼び掛けると、来場者たちは次々と協力していた。寄せられた義援金は、NPO法人大崎タイムス福祉部を通して被災地へ送ることにしている。

立ち見出るほど盛況に

 岩出山高吹奏楽部OB・OG会の「第23回定期演奏会」(大崎タイムス社など後援)が17日、大崎市岩出山文化会館で開かれた。指揮者体験が5年ぶりに復活。会場は満席で立ち見が出るほど盛況だった。会員のほか、岩出山中吹奏楽部やスコーレハウス合唱団などから総勢約70人が出演。同会顧問(元岩出山高吹奏楽部顧問)の友川廣人さん、佐藤公一郎さんらの指揮で、吹奏楽の名曲「風紋」やYMOの「RYDEEN」、演歌メドレーなど全8曲を演奏した。

 

恐る恐る〝綱渡り〟に挑戦

 2点間に張った専用ラインの上でバランスを楽しむ「スラックライン」の体験会が17日、大崎市三本木総合体育館で開かれた。市内から多くの親子連れらが参加し、ニュースポーツに親しんだ。スラックラインは、「綱渡り」の一種で、2000年ごろからヨーロッパで盛んになり普及。ベルト状のラインの上を歩くほか、上達すると座ったりジャンプしたりもできる。館内には3~5メートルと10メートル近くのラインのほか、基礎練習用の幅3センチ、長さ約1・5メートルの木材も準備。参加者たちはNPO法人仙台スラックラインの講師から指導を受け、幅4~5センチのライン渡りに挑戦した。初めは表情も恐る恐るで、途中でバランスを崩してラインを踏み外すなど悪戦苦闘。それでも講師のアドバイスを聞きながら何度も練習するうち、腕を上げ真っ直ぐ前を見て重心を後ろ足にかけるなどこつをつかみ、スムーズに歩けるようになった。

 

「剣道日本一」の遺志継ぐ

 交通事故で尊い命が失われた男の子の遺志を引き継ぐ「第17回北雄舘竜世旗・宮澤杯争奪少年剣道大会」(加美北雄舘・同親の会主催、大崎タイムス社など後援)は17日、加美町中新田体育館であり、同じ年頃の少年少女たちが技を競い合った。2003年に亡くなった加美北雄舘の門下生、橋本竜世君=享年(7)=をしのぶ大会。竜世君と、剣道指導者で大会実現に心血注いだ故宮澤保行さんの名を冠している。開会式では会場全員による黙とうで竜世君と宮澤さん、さらに能登半島地震の犠牲者の冥福を祈る一幕も。加美北雄舘の遠藤國光主将は「宮澤先生の教えを胸に、竜世君の夢『剣道日本一』を目指し、能登半島の被災地へ勇気と元気が届くよう正々堂々戦い抜くことを誓います」と選手宣誓。県内外から集まった約450人の選手たちは「試合開始」の合図とともに、力強い竹刀の音を響かせた。

 

限定の菓子セットなど

 日本酒「宮寒梅」で知られる大崎市古川柏崎の合名会社、寒梅酒造が運営する「おやつ工房Haruricca(ハルリッカ)」は開店1周年を記念し20日から、アイス無料券プレゼントやお得な菓子セットの限定販売を行っている。24日まで。同店は蔵元が栽培した大崎市産ササニシキや地元野菜などをふんだんに使用した洋菓子店で、昨年3月21日、同蔵敷地内にオープン。「こころに春をよぶおやつ」をコンセプトに、東京・六本木ヒルズクラブのシェフパティシエが監修した「酒粕バウムクーヘン」や米粉クッキー、パウンドケーキなど、日本酒が苦手な人や子ども、高齢者も楽しめる菓子を提供している。