恩師との別れ惜しむ
大崎地方の多くの小中学校で26日から29日にかけ、教職員の離任式が行われた。大崎市古川第一小(児童数514人)では大沼博校長をはじめ10人が退職、転出となり、卒業式を先日終えた6年生も出席して恩師らを見送った。27日に体育館で行われた古川第一小の式では、児童を代表して5年生の中條有希さん(11)が離任する教職員の思い出を紹介。「先生たちから教えていただいたことを大切に、古川第一小学校を良い学校にしていく」と別れの言葉を贈った。これに対し、定年を迎えた大沼校長は「最後の2年間をみんなと過ごせて、とても幸せだった。勉強をすると特別なものが増える。特別なものをどんどん増やし、大いちょうのように強くたくましく育ってほしい」と子どもたちを激励した。
1500人繰り出し河川清掃
大崎市三本木地域の鳴瀬川や多田川を清掃する「第37回ラブリバー大作戦」(同市主催)が24日、4年ぶりに行われ、住民約1500人がごみ拾いに汗を流した。この活動は、河川愛護と水防意識の高揚を目的に1986(昭和61)年にスタート。近年はコロナ禍や悪天候で中止が続いていた。これまでは草刈り機での除草や伐木、伐採も行っていたが、河川内の整備が進んだことから、今回からごみ拾いのみに簡略化した。三本木地域全27行政区から参加した住民は6班に分かれ、持参したトングやごみ袋を手に出発。鳴瀬川の両岸合わせて約17㌔、多田川の右岸約5㌔を歩いて作業に取り組み、時折談笑するなどしながら丹念にごいを拾い集めていた。
「MSO」解散方針決定
NPO法人「未来産業創造おおさき」(MSO)は26日、大崎市古川のグランド平成で臨時総会を開き、一般社団法人「おおさき産業推進機構」の発足により活動を31日で休止し、解散する方針を決めた。5月の通常総会で正式に決める。臨時総会には会員63人のうち、委任状による出席も含め44人が出席。解散方針案など2議案を原案通り可決した。5月28日に開催する通常総会で解散を決定する。その後、法人の清算手続きに入る。MSOの機能は「おおさき産業推進機構」に移行する。MSOは2010年3月、任意団体として発足。同年7月にNPO法人として認証を受けた。産学官が連携し新技術、製品の開発、販路拡大などに取り組み、堀切川一男東北大名誉教授(同機構理事長)を招き「ものづくり課題解決研究会」を開催。会の活動から生まれた製品は「ものづくり日本大賞」経済産業大臣特別賞を受けた。
古川中男子バスケ部 2日間にわたりキャンプ
大崎市古川中男子バスケットボール部主催の「絆キャンプ2024」が23、24の両日、市三本木総合体育館で開かれ、東北や関東などの中学校男子バスケットボール部やクラブチームが熱戦を繰り広げた。技術の向上や選手同士の親睦を深めることなどを目的に、2016年から実施。全国大会出場経験のある学校やクラブチームといった強豪が集う催しを、単独校で開催するのは珍しいという。6回目となる今回は古川中のほか、津軽中(青森)、能代第二中(秋田)の男子バスケットボール部と埼玉、栃木、新潟のクラブチームの計6チームが参加。1クォーター8分の3クォーター制で、各チームが2日間で5試合を行った。古川中は現在、1、2年生12人の部員が在籍。昨年は大崎地区の総合体育大会と新人大会を制し、県新人大会では32年ぶり2度目の優勝を果たした。同中は初戦、新潟のクラブチーム「BOMBERS」と対戦。第1クォーターはチームワークを発揮して果敢にシュートを放ちリードしたが、徐々に差を詰められ、30-40で逆転負けした。
江合川の支障木伐採
大崎市田尻北小牛田地区の100世帯余り約330人でつくる「江合川北小牛田愛護会」は24日、地元の江合川河川敷で樹木の伐採やごみ拾いを行い、環境美化と水防強化を図った。洪水時に流れを阻む河川敷の支障木処分を住民の手で進め、防災意識を高めようと、市が誕生した2006年度に始めた取り組みで、年2回実施している。この日は、チェーンソーや刈り払い機を手にした35人が参加。3時間ほどかけて下流側3㌔区間の川べりに集中する雑木を切り倒し切断、処分したほか、投げ捨てられたごみを拾い集めた。
オール大崎で産業活性化
「オール大崎」で新商品の開発や企業、業種間の連携を進め地域振興を図る一般社団法人「おおさき産業推進機構」の事務所がJR古川駅前の「ふるさとプラザ」内に4月1日開設され、機構の業務が本格始動する。機構の初代理事長には、産学官連携に県内外で取り組み、さまざまな製品を生み出してきた堀切川一男東北大名誉教授が就任。新たな産業振興支援機関のかじ取りに当たる。同日、「ふるさとプラザ」内で開所式が開かれ、機構に参画する企業や大崎市関係者が出席し、新たな支援機関の発足を祝う。
コロナもインフルも減
県は28日、第12週(18~24日)の感染症発生動向調査週報(速報)を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関10カ所では、新型コロナウイルスで合わせて110人の感染が報告された。前の週から3割減少し、県全体も減少傾向が続いている。圏域ごとの新型コロナ報告数は▽仙南122人(1定点医療機関当たり17・43人)▽気仙沼60人(同15人)▽石巻120人(同12人)▽大崎110人(同11人)▽塩釜168人(同10・5人)▽仙台市296人(同6・73人)。大崎と石巻、仙台市、気仙沼で前の週から少なくなり、県全体は2割減って876人(同9・63人)だった。
くりはら神楽まつり
南部神楽を保存・伝承する栗原市内の神楽団体を集めた「くりはら神楽まつり」(栗原市神楽保存伝承協議会主催、大崎タイムスなど後援)がこのほど、同市築館の栗原文化会館で開かれた。県内外から愛好者約400人が来場し、各団体の熱演に大きな声援と拍手を送っていた。昨年8月30日に発足した同協議会の結成記念。築館の城生野神楽が、場を浄め神々を招く式舞「鶏舞」を躍動的に披露した。さらに劇舞「河津三郎祐泰 最後の場」では、瀕死の傷を負った河津祐泰が父や弟に抱き上げられながら息絶える場面を熱演した。
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