「木目込み人形」作ろう
伝統工芸「木目込み人形」を作っている大崎市古川の「桐の会」は3日、市古川長岡地区公民館を拠点に、サークル活動をスタートさせた。同館で開いていた教室が好評で、いろいろな人形を作りたいという参加者の声に応えた。初心者も丁寧な指導を受けながら作品を作ることができる。サークル活動を始めたのは、2021年に古川長岡地区公民館が開いたアマビエの木目込み人形を作る教室で、佐々木邦子さんら同会の講師が指導したことがきっかけ。同年暮れに行った干支の人形を作る教室も好評で、参加者から「他の作品も作りたい」という声が上がっていた。
政宗の偉業など紹介
登米伊達家第16代当主で作家、仙台大客員教授の伊達宗弘さん(78)=登米市登米町=が3日、大崎市沼部公民館で講演した。田尻郷土研究会の2024年度総会を記念しての講演。奥州藤原氏の興亡と伊達氏の台頭について約50人が耳を傾けた。伊達さんは、奥州藤原氏三代の栄華と源平合戦に代表される中央政治の激変、元寇、南北朝動乱を経て台頭した伊達氏について「歌人として歴代、名をはせ、代々力を増し、鎌倉幕府の滅亡時、すでに東北を代表する有力大名になっていた」と述べた。仙台藩祖の政宗については「17歳で家督を継ぎ、23歳まで自ら戦に明け暮れた一方、幼少時から書家や連歌に優れた文化人で、桃山文化の大らかな気風の中で若い心を大きく飛翔させた。天下人だった豊臣秀吉は政宗の並々ならぬ教養をすぐに悟り、自ら主催した観桜会に政宗を招き、そこで政宗が詠んだ歌が最も高く評価された」という。
一足早くサクラ開花
早咲きで知られる大崎市古川東児童センターのサクラが、ことしも一足早く花を付けた。日を追うごとに次々とつぼみが開き、館庭で遊ぶ児童たちが満開を心待ちにしている。同センターを囲むように並ぶ18本のサクラは、1982年の設立当時に植えられたもの。ことしは昨年より1週間ほど遅い3月29日ごろからぽつぽつ咲き始めたという。しかし3日現在、七分咲き近くまで進んだ木がある一方、つぼみが一つも開いていない木もあり、咲き具合に大きな差がある。3月の冷え込みや降雪の影響とみられ、見頃は10日前後になりそうと。
コロナ4週連続で減少
県は4日、第13週(3月25~31日)の感染症発生動向調査週報(速報)を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関10カ所では、新型コロナウイルスで合わせて81人の感染が報告された。前の週から26・4%減少。県全体も4週連続で前の週を下回った。圏域ごとの新型コロナ報告数は▽仙南107人(1定点医療機関当たり15・29人)▽気仙沼52人(同13人)▽石巻118人(同11・8人)▽塩釜147人(同9・19人)▽大崎81人(同8・1人)▽仙台市320人(同7・27人)。仙台市以外の5圏域で前の週から少なくなり、県全体は5・8%減って825人(同9・07人)だった。
古川八百屋市420周年
大崎地方に春の到来を告げる風物詩「古川八百屋市(やおやまち)」が7日午前6時、大崎市古川千手寺町の「道の駅おおさき」で開幕する。ことしは八百屋市が始まってから420年目を迎え、市の歴史を振り返る写真コーナーも設ける。八百屋市は1604年、戦乱の荒廃から地域を活性化させようと、伊達政宗の家臣、鈴木和泉元信が古川の町割を行い、三日町、七日町でそれぞれ「3」「7」の付く日に「御日市(おんにちいち)」の開催を許可したのが始まりとされる。その後、交通量の増加などに伴い浦町、烏堂熊野神社(古川前田町)と場所を変え、「道の駅おおさき」開設を機会に2020年、同駅に移転した。今シーズン開催初日の7日は、野菜や種苗、地元の特産品などを販売する約20店が並ぶ予定。同日以後は6月まで3、7の付く日に開かれる。
ロゴマークを募集
一般社団法人「おおさき産業推進機構」は、機構をイメージするロゴマークを募集している。締め切りは5月17日(必着)。「おおさき産業推進機構」は、大崎地方の企業の技術支援、企業、異業種、地域間の連携推進などを図る目的で昨年12月に設立。1日にJR古川駅前の「ふるさとプラザ」1階に事務所を開設し、業務を本格的に開始した。ロゴマークは、同機構をイメージできるデザインで、「おおさき産業推進機構」「Osaki Industry Promotion Organization」の文字のいずれか、または両方を含める。応募用紙をダウンロードして必要事項を記入し、作品(容量10メガバイト未満、JPEGまたはTIFF形式画像)を添付し、同機構事務局に電子メール(info@sangyo-osaki.com)で提出する。
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