2024/4/16


観桜会兼ねごみ拾い

 大崎市古川の化女沼をサクラの名所にしようと取り組んでいる市民グループ「化女沼2000本桜の会」は13日、観桜会を兼ねて沼周辺の美化活動を行った。サクラの名所づくりは2000年に始め、ことしで25年目。これまで植えたのはソメイヨシノ、ヨウコウザクラ、カワヅザクラなど9種類、合計約3000本。沼周辺は3月末ごろから大型連休前後までの約1カ月間、種類の違うサクラが次々と咲き、今では同市の代表的な花見スポットとなった。環境美化活動は毎年4月から11月まで毎月1回実施していて、ことしはこの日が1回目。快晴に恵まれ、市内を中心に、遠くは仙台市などから100人余りのボランティアが参加した。

ウオーキング楽しむ

 満開のサクラを見ながらウオーキングを楽しむ「お花見ウオーキング」が12日、大崎市古川高倉地区で行われた。地域の女性ら約40人が春の訪れを感じながら軽快に歩き、爽やかな汗を流した。季節の花を観賞しながら地域内を歩き、健康づくりを推進することが狙い。20年以上続く人気企画で、高倉地区保健推進員連絡協議会主催、古川高倉地区公民館共催。同公民館を発着点とする約2・5キロと約1・5キロの2コースがあり、各自の体調に合わせてコースを選択。暖かな陽気の中、帽子をかぶり軽装の参加者たちは、準備体操をして保健師からウオーキングの指導を受けた後、早速出発した。サクラやさまざまな春の草花、遠くの山並みを眺めたり、時折吹く風を感じたりしながら元気にウオーキング。30分ほど歩いて到着した旧高倉小はサクラが見頃を迎えており、菓子や飲料を手に花見を行った。

空き家問題解消へ連携

 美里町は12日、町空き家バンクの媒介に関する協定を宮城県宅地建物取引業協会と全日本不動産協会県本部と結んだ。空き家の発生予防や住民の住環境維持に向け、空き物件の流通促進と建物の継続利用に共同で取り組む。町によると、町内の空き家(元倉庫など含む)は3月末現在、概算で約190軒。町は2015年度に設けた空き家等情報登録制度(空き家バンク制度)を通して利活用に取り組んでいる。23年度までに契約成立に至ったのは13軒だった。24年度からは店舗などの事業用物件も扱い、移住定住促進に加えて地域活性化も目指す。また、町内の空き家を調査して軒数を把握、整理することにしている。協定は、空き家バンク登録事業者の募集に3者が連携して取り組むほか、登録申請があった物件の状況調査や媒介を登録事業者が行うことを定めている。町としても売買価格の相談や現地調査を行ってもらうことで空き家バンク掲載情報の精度向上や早期契約成立、契約上のトラブル回避が期待できるという。

 

特養ホームで三味線演奏

 大崎市古川の特別養護老人ホーム「寿楽苑」に12日、大和町在住の梅津よし子さん(82)が訪れ、ボランティアで津軽三味線を演奏した。寿楽苑で演奏するのは、新型コロナウイルスによる中断を除き10年目になり、「健康が続く限り継続し、皆さんに喜んでもらえれば」と、改めて意欲を見せていた。梅津さんは同市岩出山出身。三味線は60歳になってから本格的に始めたという。叔母が寿楽苑のデイサービスを利用していたのがきっかけで、演奏に訪れるようになった。演奏は、寿楽苑が市から受託し行っている健康づくり事業「いきいきクラブ」の中で行われ、高齢者9人が参加。梅津さんは「津軽じょんから節」や「さんさ時雨」「北国の春」などを披露。お年寄りたちは梅津さんの三味線に合わせて歌い、手拍子をしながら楽しいひとときを過ごした。

 

被災者支援へ御朱印を頒布

 涌谷神社は、能登半島地震と台湾地震の被災者支援に向けた御朱印を頒布している。初穂料(500円)全額を、日本赤十字社を通じ寄付することにしている。一條裕太郎禰宜 (38)は「東日本大震災の際、台湾からも多くの支援を受けた。日本初の産金地の涌谷は輪島塗の沈金の技法と縁がある。被災地との縁をつなぎ、サポートしていきたい」と話していた。町内のデザイナーが手掛けた。石川県の地図を金色に塗り上げた。限定300点。

 

増加傾向の飲酒運転防げ

 飲酒運転などを取り締まる夜間検問が12日、古川署(大崎市古川)前の国道108号で行われた。ことし県全体で飲酒運転事故が増加傾向にあり、今後も随時企画する構え。交通課の署員が中心街から郊外へと向かう車両を1台1台停止させて、運転手の呼気にアルコールが含まれていないか検知器でチェック。整備不良や違法改造にも目を光らせ〝おとがめなし〟が判明後「安全運転で無事帰宅を」と呼び掛けた。酒を飲む機会が増えがちな金曜夜、新年度の歓迎会や花見のシーズンも相まって交通量はかなりのもの。午後10時以降の2時間で約400台を調べ、飲酒運転が「検挙ゼロ」の一方、指導や警告は複数件あったという。