呼吸整え演武に集中
大崎市古川を中心に活動している「イキイキ25太極拳愛好会」は23日、吉野作造記念館前の多目的広場で本年度1回目の野外演習を行った。会員たちは開放的な空間でゆっくりと体を動かし、呼吸を整えた。同会は5年ほど前、シニアカレッジ「宮城いきいき学園」大崎校の25期生で結成。会員を募るなどして現在、市内と近隣地域の18人が在籍している。週1回、同市古川の栗原眞智子さんを講師に市内の生涯学習施設で練習しているほか、競演大会や市のイベントなどに参加している。この日は基本動作とともに、歌謡曲に合わせた舞や扇、剣を使った演武などを練習。練習の後は、広場に隣接する「祥雲閣」で茶道に触れながら抹茶を味わった。
交通安全祈願し45年
美里町北浦小はことし、だるまの片目を書き入れて児童の交通安全を願掛けする取り組みを始めてから45年を迎えた。県内でも珍しい試みで、1年間、無事故を達成した際は残りの目を書き入れて成就を祝う。全児童は、地元特産のナシにちなんで「梨の実交通少年団」を結成している。定期的に黄色のスカーフを身に着けて登校し、交通安全に向けて意識啓発を図っている。「交通安全成就だるま」の取り組みが始まったのは1979(昭和54)年。4月に左目を入れ、無事故で1年間を過ごすと翌年4月に右目を入れる。目入れ式が24日に同校であり、同少年団の大庭龍清団長(6年)や遠田署の白瀬勲署長らが、左目だけのだるまに墨で右目を書き入れて昨年度の無事故を祝った。続いて別のだるまに左目を書き入れて本年度1年間の交通安全を祈願した。
林野火災が多発傾向
大崎広域消防本部管内で、野焼きやごみ焼却を原因とする林野火災が急増中だ。年明け以降4件(今月23日現在)は過去10年間で最多ペース。農繁期であり入山者も増える大型連休をにらみ、本部と各拠点は住民への注意喚起と警戒強化にいっそう力を入れていく。予防課によると、林野火災の発生件数が4件に達したのは2019年(年間4件)以来で、近年最多だった14年(同6件)を上回る勢い。直近では加美町鹿原で下草と町有林計870平方メートルが燃えた(20日夕)。くん炭作りからの延焼とみられる。これまで死傷者は出ていないものの「4件全て人為的ミスが原因」という。
住宅取得に補助金
加美町は、5月2日から「ファミリー住ま居る(スマイル)住宅取得補助金」の申請を受け付ける。新たに住宅を取得する新婚や子育て世帯、新規転入者などを対象とした事業で、最大100万円の補助を受けることができる。町の定住促進と地域活性化を図るため、マイホーム取得や親と同居する住宅の増改築費用の一部を支援する。新婚世帯は夫婦のいずれか一方が40歳未満で婚姻後5年を経過していないことや、子育て世帯は小中学生を扶養している世帯。新規転入者は加美町外に3年以上居住し転入後5年未満、Uターン世帯は2021年4月1日以降に同町へUターンした人で親と同居する世帯といった条件がある。
おいしく育ってね
大崎市古川石森の幼保連携型認定こども園「ほなみの杜こども園」の年長児14人が23日、同市古川下中目の「こども農園」で、ジャガイモの苗植えを通して自然に親しんだ。こども農園は、自動車・雑貨等リサイクル「エイワ」を営む伊藤英悦さん(70)が、孫2人が同園を卒園した縁から同園の子どもたちに野菜を育てる楽しみを味わってもらおうと、自宅敷地内の一画(約330平方メートル)に昨年設けた。この日、園児たちは近隣住民の手を借りてスコップで深さ10センチほどの穴を掘り、キタアカリの種芋140個を埋めて両手で優しく土をかぶせた。
女子は古川学園優勝
第78回国民スポーツ大会バレーボール競技少年の部県選手選考会が23、24の両日、利府町のセキスイハイムスーパーアリーナで行われ、女子は古川学園が29大会連続29度目の優勝を果たした。古川学園は決勝で利府と対戦。第2セットを落としたものの、2−1で退けた。県選手選考会男子は古川工が準決勝で仙台商に敗れたが、順位決定戦で仙台育英に競り勝ち、3位に入賞した。国民スポーツ大会は秋に佐賀県を中心に開催。改正スポーツ基本法を受け、これまでの国民体育大会から名称が変更される。
コロナ7週連続で減少
県は25日、第16週(15~21日)の感染症発生動向調査週報(速報)を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関9カ所では、新型コロナウイルスで合わせて60人の感染が報告された。前の週から4割減少。県全体も7週連続で減り続けている。圏域ごとの新型コロナ感染者の報告数は▽気仙沼43人(1定点医療機関当たり14・33人)▽石巻78人(同7・8人)▽仙南48人(同6・86人)▽大崎60人(同6・67人)▽仙台市236人(同5・36人)▽塩釜83人(同5・19人)。大崎と石巻、仙南で前の週から減少し、県全体は8・1%少なくなって548人(同6・16人)だった。
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