「宮城新工場」涌谷に完成
ブランド鶏「森林どり」で知られる鶏肉生産加工販売「ウェルファムフーズ」(本社・東京都)の新たなブロイラー工場「宮城新工場」が涌谷町尾切に完成した。竣工セレモニーが23日に現地で開かれ、関係者が完成を祝ったほか、新工場で製造、出荷された製品が全国に行き渡ることを期待した。新工場は、既存の宮城事業所(石巻市北村)の老朽化に加え、事業拡大を目指し、約5キロ離れた同地に移転、新築した。建物は昨年1月に着工、今月19日に完成。5月31日の操業開始を予定している。敷地面積約6万3199平方メートル。鉄筋2階建てで、延べ床面積は約1万6841平方メートル。従業員は約300人(協力会社含む)。県内30農業で飼育された生きた鶏を食肉に加工、出荷する。
遊歩道の冬季閉鎖解除
大崎市鳴子温泉の景勝地「鳴子峡」を巡る二つの遊歩道の冬季閉鎖が26日、解除された。初日は平日にもかかわらず国内外の観光客が訪れ、新緑に包まれた深さ約100メートルのV字渓谷を楽しんでいた。解除されたのは、「鳴子峡遊歩道」が鳴子峡レストハウスから回顧橋までの350メートルと、鳴子温泉古戸前の大谷橋から230メートル地点まで。「大深沢遊歩道」がレストハウスを起点に1周2・2キロの区間。春から初夏にかけては新緑のまぶしい緑、秋は赤や黄色、オレンジの紅葉で彩られ、外国人を含む多くの人が足を運ぶ観光名所。
特殊詐欺 水際で防ぐ
特殊詐欺を防いだ功労者に対する感謝状贈呈式が26日、古川、加美両署で開かれた。2023年中に県警が認知した特殊詐欺は件数352件、被害総額9億7478万円でともに過去最悪。年明け以降も増加傾向に歯止めがかからず、水際対策と「地域の目」の重要性が高まっている。古川署は還付金名目の詐欺被害を未然防止したとして、古川農協西部支店(大崎市古川飯川)と北部支店(同市古川桜ノ目)、両支店勤務の職員計3人に署長感謝状を贈った。2件とも「日本年金機構」と実際にはない「JAサポートセンター」を名乗る偽電話でATMを操作させ、現金をだまし取る手口という。加美署はネットショッピング支払い名目の特殊詐欺を未然防止したとして、セブンイレブン加美バッハホール前店(加美町字一本杉)と、同店従業員2人に署長感謝状を贈った。
「大崎ジビエ」デビュー
その名も「大崎ジビエ」-。大崎市は27日、東北初のイノシシ向け食肉加工処理施設から出荷された肉を市内道の駅3カ所で売り出した。ジビエ(野生鳥獣肉)特産化が狙い。市の認定「ジビエハンター」が捕獲し、旧真山小(同市岩出山)廃校利活用の施設で加工処理したもの。「食の安全安心」を前提に豚熱(CSF)と放射性物質の全頭検査済み。パック販売でロースと切り落としが各100グラム入り、ひき肉は150グラム入り。あ・ら・伊達な道の駅(岩出山)、道の駅三本木(三本木)、道の駅おおさき(古川)で扱う。販売初日、道の駅おおさきでも午前9時半の開店直後から売り場に買い物客の行列ができる盛況ぶり。
舞え 火伏せの虎
「火伏せの虎舞」=県無形民俗文化財=で有名な加美町中新田地区の伝統行事「初午まつり」が29日、地区中心部を会場に繰り広げられる。室町時代から約650年もの間、防火祈願で脈々と受け継がれてきた舞。目抜き通り「花楽小路(からくこうじ)」の瓦屋根上で数匹の虎が太鼓と笛の音に合わせて躍動する場面は、まつりのハイライトだ。地元消防団に鍛え上げられた少年たちが晴れ舞台に挑む。県北一円は春真っ盛り。大型連休突入も相まって、かなりの人出が予想される。
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