2024/5/4


素朴な美しさ味わう

 春に見頃を迎える山野草の展示会が大崎市田尻地区公民館で開かれている。田尻地域の愛好家12人でつくる「大崎市田尻山野草愛好会」が主催、大崎タイムスなど後援。素朴でかれんな山野草が来場者を引き付けている。4日まで。同会は、同館であった山野草教室の受講者らが1997年に設立。展示会を毎年春と秋に開催している。今回は、会員が手塩に掛けて育てた鉢植えのヤマシャクヤクやアマドコロ、シラネアオイなど約70種、350点を並べた。昨夏から高気温が続いた影響で花物の一部は見頃を過ぎ、葉物がメイン。近年の斑入り植物ブームもあり、多くの人が足を運んでいる。

花や猫 緻密に表現

 大崎市鳴子温泉鬼首在住の日本画家、川村香月さんの個展「花と猫」が、市民ギャラリー・緒絶の館第4展示室(蔵)で開かれている。さまざまな種類の猫や、鳴子温泉のサクラをはじめとした花々を緻密に表現した作品が来館者の目を引いている。5日まで。市内での開催は初めてとなる個展には、川渡温泉の夜桜や鬼首の花々、猫を描いた額絵や掛け軸、屏風絵など35点を展示。このうち額絵はF8サイズ(長辺45・5㌢、短編38㌢)を中心に、庭の花を楽しむ愛猫たちを描いた「鬼首の四季シリーズ」13点を新たに発表した。

自殺死亡率減少へ

 県は自死対策計画を5年ぶりに見直し、このほど運用を始めた。2026年の自殺死亡率を15年比3割以上減らすのを目標に掲げ、職場や経済的、社会的困難を抱える働き盛りや高齢者、女性、子どもの支援に取り組む。県内の自殺者は近年、増加傾向で、全国的にも上位を占めている。昨年までの10年間は18年を除いて毎年400人を超え、全国順位も19年が9位、20~22年が11位となった。17~21年の傾向を分析したところ、働き盛り世代と高齢者が多く、職場での悩みや生活苦、過労、身体疾患から自死に至るケースが多いとされるという。最も多かったのは40~59歳の働き盛りで家族と同居する男性(244人)で、職場での配置転換から過労、人間関係の悩み、仕事の失敗につながり、うつ状態、自殺に至ったケースが多かった。

 

大型連休中の事故防げ

 交通量が増える大型連休に合わせて、古川署は大崎市内の道の駅2カ所で運転手らに安全運転を呼び掛けた。「慣れない道路での長距離運転、渋滞に伴う疲労蓄積で事故発生が懸念される」(同署交通課)ことを踏まえた取り組み。大勢の観光客が立ち寄る道の駅三本木(三本木)、道の駅おおさき(古川)で、連休の前後半に分けて計2回企画した。連休後半を控えた2日は、道の駅おおさきで朝から実施。署員がチラシや啓発グッズを手渡し、乗用車やトラック、オートバイの運転手には「交通事故にご注意」、サイクリング愛好者に対しては「自転車もルールとマナーを守って」と対象別の声掛けをしていった。

 

鳴子初スポーツジム開設

 大崎市鳴子温泉地域初となるスポーツジム「フリースタイルアシスト」が1日、川渡地区にオープンした。軟式野球日本代表コーチを務めた同地域出身のスポーツインストラクター湯山介人さん(28)が「誰でも楽しく効果的に運動できる場所」をコンセプトに開設。アスリート向けの本格的トレーニングから中学生の体づくり、高齢者のリハビリまで、一人一人に合わせた「楽しい運動」を提供する。

 

小学生選手が躍動

 小学生ハンドボールフェスティバル「第5回おおさきさくらカップ」(大崎市ハンドボール協会主催)が4月27、28の両日、市田尻総合体育館など2会場で開かれた。東北や関東から総勢300人余りの選手が出場し、白熱した戦いを展開した。全国小学生ハンドボール大会予選会に向け、新チームが試合経験を積みながら交流を図るのが目的。今大会には5、6年生で構成する男子16チーム、女子12チーム、1~4年生の「U-10」7チームの計35チームが出場。大崎市内からは、古川GOLDEN EGGS、大崎ハンドボールクラブスポーツ少年団が参加した。選手たちは、小さな体を目いっぱい使ってコートで躍動。仲間と連携して相手ゴール前までパスをつなぐと、狙いを定めてシュートを決めていた。

 

コロナ 大崎で増も県全体は減

 県は2日、第17週(4月22~28日)の感染症発生動向調査週報を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関9カ所では、新型コロナウイルスで合わせて65人の感染が報告された。前の週からわずかに増えたが、県全体は8週連続で減少した。圏域ごとの新型コロナ感染者の報告数は▽気仙沼65人(1定点医療機関当たり21・67人)▽仙南50人(同7・14人)▽大崎65人(同6・5人)▽塩釜78人(同4・88人)▽石巻46人(同4・6人)▽仙台市150人(同3・41人)。仙台市と塩釜、石巻で前の週から減少し、県全体は17・2%少なくなって454人(同5・04人)だった。