2024/5/19


初夏彩るシャクヤク

 色麻町の初夏を彩る愛宕山公園のシャクヤクが、見頃を迎えた。18日現在で6割ほどが開花し、恒例の「シャクヤクまつり」が始まる21日には満開を迎える見込み。シャクヤクはボタン科の多年草で、豪華な花を咲かせることで知られる。世界農業遺産「大崎耕土」を見渡す小高い丘の上にある同町のシャクヤク園は、広さ約4000平方㍍。この時期は赤や白、ピンクといった色とりどりの花が約1万株咲き誇り、毎年約3万人の人が訪れる。

 

「C58」の実物プレートも

 大崎市岩出山の城山公園に保存されている蒸気機関車(SL)「C58」の修繕を軸に、沿線の過去から未来を考える「陸羽東線ものがたり展」が18日、同市古川七日町にある商業施設「醸室(かむろ)」で始まった。昭和から令和までの風景や車両の写真など30点余りを展示している。19日まで。来場者を出迎えるのは、長らく行方不明となっていて昨年発見された「C58114」の実物ナンバープレート。市民から寄せられた写真は、登下校時間帯にごった返す駅構内、土産や冷凍ミカンを積んだワゴンを引く売り子を捉えたもの。乗務員の制帽、岩出山中の生徒が制作したステンドグラス、鉄道模型も注目を集めている。

 

三輪流神楽 児童に伝承

 加美町の「薬莱神社三輪流神楽保存会」(大宮信彦会長)が、県教育委員会の本年度「協働教育推進功績表彰」を受け、16日、同町宮崎支所で大宮会長に感謝状が手渡された。県教委は、家庭や地域、学校をつなぐ教育活動に主体的に取り組み、優れた功績を収めた個人、団体をたたえ、感謝状を贈っている。本年度の対象は5団体10人で、県北部の団体は同会だけ。同保存会は会員30人。2016年から西小野田小5、6年生を対象に、地域に伝わる神楽を教える活動を続けている。子どもたちは成果を学習発表会で披露しているほか、高齢者福祉施設を慰問したり、イベントに出演したりしている。神楽を学んだ大学生が児童を指導する側になるなど、伝統文化の継承にも貢献している。

 

古川 逆転サヨナラ

 第71回春季東北地区高校野球県大会は2日目の17日、1回戦6試合を仙台市民球場などで行い、県北部勢は古川が登米総産に逆転サヨナラ勝ちした。古川は初回、無死三塁で2番横谷が犠飛を放ち先制。二回に同点とされるも、三回に相手投手の暴投で勝ち越し、四回には7番千葉惟の右適時打、9番千葉光のスクイズで2点を加えた。七回に一挙5点を奪われ逆転されて迎えた八回、8番曽根の左適時打で1点差に追い上げると、九回は無死満塁で4番田中が四球を選んで同点。さらに二死二、三塁の好機に6番柴垣が右適時打を放ち逆転サヨナラ勝ちした。

 

ベゴニアなど450鉢植える

 加美農業高と加美ロータリークラブ(RC)は15日、加美町中新田体育館前の花壇にマリーゴールドやベゴニアなどを植えた。円形の花壇は色とりどりの花で彩られ、施設利用者や道行く人の目を楽しませていた。植栽活動は、1978(昭和53)年の加美RC創立10周年を記念して始まった。以来、社会奉仕の心を育むことを目的に毎年実施。花苗は同校の生徒が授業で育て、同RCが学校から買い取って植栽している。この日は同校「耕心寮」の管理委員と、今月行われた県高校総体大崎地区大会で団体、個人ともに上位を独占する活躍を見せた相撲部員合わせて13人、RC会員6人が参加した。花壇は同RCが創立記念時に寄贈したもので、生徒と会員たちはオレンジや黄、赤、白色の花苗450株を4カ所に彩りよく配置。ポットから苗を静かに取り出し、移植ゴテで掘った穴に丁寧に植えていった。