2024/5/25


グリーンウエーブに参加

 国連が定める「生物多様性の日」の22日、古川学園高の生徒が世界中で同日行われた「グリーンウエーブ」の取り組みに加わり、校内で植樹活動を行った。グリーンウエーブは現地時間午前10時に世界各地で植樹し、緑の波を西から東へ広げようという運動で、国連の生物多様性条約事務局が呼び掛け実施。同校は創立70周年記念の一環で行った。植樹した場所は、JR古川駅中里口前に昨年12月、新たに設置した校門周辺。「創志コース」の1、2年生約70人が参加した。午前10時の時報に合わせ、生徒代表が鉢に植えられたバラ、シャクナゲに土をかけ、じょうろで水をかけるセレモニーを実施。この後、生徒たちは校門周辺やグラウンド内の合計約60㍍に、落葉樹のジューンベリーの苗木、クリスマスローズ、アジサイなどを植えた。

サツマイモ生産拡大へ

 県内のサツマイモ生産拡大を図ろうと、県は21日、加美町の加美よつば農協営農センターなどで第1回栽培研修会を開いた。2026年までに作付面積100㌶、農業産出額5億円を目指す方針。サツマイモは焼酎の原料などにも使用され、主に九州地方や西日本で多く生産されているが、近年、発病するとツルや葉、土中のイモが腐る「サツマイモ基腐病」が発生し、問題となっている。一方、東日本では同病が発生していないことや海外での干し芋、焼き芋ブームなどを背景に県内でも生産拡大が進んでいる。そこで、県はサツマイモの生産振興を図ろうと、栽培・育苗技術向上や施設機器導入推進、販路開拓といった支援策を講じている。栽培研修会もその一環で、生産者や農協組合員など約60人が参加した。研修では県職員らがサツマイモの育苗や定植、水田を活用した露地園芸品目導入などについて講話。その後、町内でサツマイモ生産などに取り組むライスアーティストのほ場で、サツマイモの苗を植える新型移植機「歩行型かんしょ移植機」の実演を行った。

飲酒運転根絶誓う

 第16回県飲酒運転根絶県民大会(22日、加美町中新田バッハホール)の開催を受け、県北部エリアの各郵便局は23日、警察署に「飲酒運転根絶誓約書」と局社員の署名簿を提出する取り組みを始めた。初の試みで、大崎地方のトップを切って同日、加美署への提出が行われた。同署を訪れたのは、大場寛孝中新田局長と佐藤哲也古川局長。大場局長が誓いの言葉を読み上げ、同署管内8局73人分の署名簿を白鳥保幸署長に手渡した。誓約書と署名簿は今後、27日に遠田署、28日に鳴子署、30日に古川署にそれぞれ提出する予定。

 

「きれいな花咲いてね」

 大崎市鹿島台まちづくり協議会のびのび生涯学習委員会の委員8人が17日、鹿島台子育て支援総合施設なかよし園を訪れ、園児たちと共にマリーゴールドの種をまいた。同園での実施は初めて。花は6月下旬に咲く見込みで、園を豊かに彩る。世代間交流のほか、地域を花で華やかにしたいという願いを込め、まち協の設立時(2006年)から鹿島台第一幼稚園で毎年実施していた。同園の閉園(3月)を受け、ことしはなかよし園に会場を移した。園に持ち込んだ種は6000個。5歳児38人と共にポット720個を屋外に並べると、一つまみの種をまき、優しく土にかぶせていった。

 

生き物の母なる稲作学ぶ

 加美町宮崎小の田植え体験学習が22日、校区内のビオトープ「めだかの学校」で行われた。6年生15人が昔ながらの手作業で田植えを行い、稲作について理解を深めた。田植えの歴史を学び、故郷を愛する心を育もうと、ビオトープを管理するNPO法人「石母田ふる里保全会」の協力で毎年行われている。子どもたちは田んぼダムや稲作文化について講話を聞いた後、丸太に切り込みを入れて火をつける「スウェーデントーチ」を実演。サワガニ保全区域も見学した。ビオトープの一画にある学習田では「枠回し」と呼ばれる八角形の木枠を転がして目印を付けた後、裸足で田んぼに踏み入り、泥の冷たさや感触を楽しみながら手で苗を差し込んだ。田んぼに入らずに苗を投げ入れる「投げ植え」も行った。

 

特産の凍み豆腐活用

 大崎市岩出山の特産品「凍み豆腐」を使った料理教室が20日、地元のフリースクール「フリースペース道」で開かれ、児童たちが凍み豆腐ラスク作りに取り組んだ。料理教室は、岩出山に住む尚絅学院大人文社会学類3年の森啓輔さん(20)が、本年度から始めたゼミ活動「ソーシャルスプリント岩出山」の一環で実施。企画の相談を受けた橋代表理事が、不登校問題の解決や地域活性化といったゼミ活動のテーマに共感し、フリースクールでの開催に協力した。この日はフリースクールに通う児童6人が参加。凍み豆腐の歴史や製造法について学んだ後、砂糖を混ぜた牛乳を豆腐に染み込ませる作業や、熱を通りやすくするために細く切る下準備を行った。オーブンレンジで焼いた後は、ココアや抹茶などのパウダーをまぶして試食。パンから作るラスクとは違うほくほくとした食感で、児童たちは「おいしい」と笑顔で舌鼓を打っていた。