2024/5/28


ご当地グルメずらり

 大崎市内外のご当地グルメを一堂に集めた「おおさき食楽まつり」(実行委員会主催、大崎タイムスなど後援)が25、26の両日、同市鳴子温泉の鳴子峡レストハウスで開かれ、多くの人でにぎわった。食を通して交流人口の増加を図ろうというイベント。ことしで15年目になるが、コロナ禍で中止が続き、昨年は鳴子温泉中心部で規模を縮小し1日だけ開催し、通常開催となるのは4年ぶり。レストハウス前の駐車場には、鳴子温泉名物「なる子ちゃんこ鍋」や焼きホタテ(石巻市)、いも煮(山形県)、北上コロッケ(岩手県)など、県内外の35ブースがずらり。訪れた人たちは各ブースを回り、山海の幸に舌鼓を打っていた。

〝学びや〟の除草に汗

 シニア世代が学ぶ「宮城いきいき学園大崎校」の卒業生たちが23日、大崎生涯学習センター・パレットおおさきで除草作業を行った。卒業生にとって同センターは2年間の思い出が詰まった〝学びや〟とあって、暑い日差しを浴びながらも穏やかな表情で作業に取り組んでいた。この日は15~30期生約60人が参加。施設の中庭を中心に、草刈り機では届かない植込みの下部や石畳の隙間から伸びた雑草を丹念に取り除いた。休憩時間には久しぶりの再会を喜び合い、会話を弾ませる姿が見られた。

幹線道路の充実強化を

 県内の国道沿線自治体でつくる宮城国道協議会(会長・伊藤康志大崎市長)は24日、同市古川のアインパルラ浦島で本年度総会を開き、幹線道路整備の充実強化を国に求める決議を全会一致で採択した。今月29日に関係省庁へ要望活動を行う。伊藤会長はあいさつで、自身の2度にわたる能登半島地震の被災地視察を振り返り「道路整備の重要性が再認識できた」とし、国土強靱化加速を求めた。地元関連では、高規格道路化へ調査費が予算計上された「みちのくウエストライン」(石巻市-山形県酒田市間)、工事が進む国道108号古川東バイパスと同4号大衡道路の早期供用への期待も述べた。

 

治水、利水の環境整備へ

 江合・鳴瀬・吉田川水系改修期成同盟会と鳴瀬川総合開発促進期成同盟会は24日、大崎市古川のアインパルラ浦島で総会を開き、治水と利水に関する本年度事業計画を決めた。関係市町村の首長らが出席。合同総会の形で議事進行し、2023年度事業報告と収支決算、本年度収支予算についても原案通り可決した。「江合・鳴瀬・吉田川3河川の改修促進」「鳴瀬川総合開発事業におけるダム建設促進」が両会の大きな目標。事業主体の国との連携強化、要望活動に向けて団結を誓った。また席上、両会会長を兼ねる伊藤康志大崎市長が「河川改修」「ダム建設」促進を求める要望書を伊藤信太郎環境相と、国交省の担当者に手渡した。

 

楽しみながら介護予防

 大崎市三本木地域と大郷町の高齢者が17日、同市三本木保健福祉センターで、簡単な室内レクリエーションを楽しみながら親睦を深めた。65歳以上を対象に介護予防を図る「大崎市高齢者の生きがいと健康づくり推進事業」(いきいきクラブ)と「大郷町一般介護予防事業」(いきいき教室)の一環。両事業を受託している社会福祉法人「永楽会」が2022年に始めた。5回目の今回参加したのは、三本木地域の7人と大郷町の11人で、最高齢は91歳。椅子に座り、隣から隣へスプーンでピンポン玉を次々渡してタイムを競う「ピンポン玉送り」や、画用紙にさまざまな色のマーカーで書かれた色の名前を即答するゲームを楽しんだ。

 

一ノ蔵 売上金667万円贈る

 大崎市松山の酒造会社「一ノ蔵」は23日、東日本大震災の遺児らの支援に向けて製造、販売した日本酒の売上金全額667万円余りを「ハタチ基金」(東京都)に寄託した。震災後に全国の日本酒ファンから製品購入などを通じ支えられた恩返しにと、2011年にプロジェクトを設立。特別純米原酒「3・11未来へつなぐバトン」を毎年販売し、売上金を寄せている。今回販売したのは6093リットル分。寄付金贈呈式を同社で開き、鈴木整社長が同基金事務局の芳岡千裕さんに目録を手渡した。寄付金総額は計8667万円に上った。

 

橋本店(仙台)の歩み紹介

 総合建設業「橋本店」(仙台市)はこのほど、橋本忠次郎初代社長の事績や、初代のチャレンジ精神を受け継ぎ9代目の佐々木宏明社長(現・代表取締役会長CEO)=大崎市出身=が取り組んだ事業などをまとめた冊子「忠次郎からのおくりもの~明治の建築遺構と創業精神の継承~」を刊行した。大崎市や仙台市の書店で販売している。忠次郎社長は1856(安政3)年、熊本県に生まれた。大名に金を貸すなど裕福な家に育ったが、明治維新で傾き、東京、仙台へと移り、鉄道建設事業に進出。奥羽線の敷設工事の大半を請け負い、陸羽東線や北海道各地の鉄道建設工事も手掛けた。

 

新入幕の時疾風6勝9敗

 大相撲の夏場所は26日に閉幕し、栗原市瀬峰出身の東前頭15枚目、時疾風(27)=時津風部屋=は6勝9敗で幕内初めての場所を終えた。初日から4連敗するなど終始黒星が先行。1場所で十両に降格する恐れがある。時疾風は初日から欧勝馬、宝富士、剣翔、水戸龍に4連敗。その後に3連勝するなど持ち直したが、元小結の遠藤や元関脇の玉鷲にも敗れ、千秋楽でもロシア出身の狼雅に寄り倒された。昨年7月から続いていた連続勝ち越しは5で止まった。優勝は新小結の大の里で、初土俵から7場所での優勝は史上最速。春場所の尊富士に次いで若手が台頭している。