2024/6/5


各地の春切り取る

 大崎市鹿島台の写真愛好家グループ「木馬の会」の作品展が3日から、地元の鹿島台郵便局で開かれており、各地の春の表情を切り取った作品が訪れる人の目を引いている。21日まで。同会は2000年に発足。季節ごとに年4回、撮影会に出掛けて四季折々の風景や催事などを写真に収め、年2回(春、秋)の写真展を通して紹介している。今回展示したのは、会員15人が春をテーマに撮影した未発表の73点。サクラやスイセンのほか、海岸上空をはためくこいのぼり、雪解けの水が流れる雪原の沢、火口湖の湖面が雪解けで竜の目のように見える「ドラゴンアイ」(岩手県、秋田県)などが並ぶ。

県高総体バレー 女子古川学園19連覇

 県高校総合体育大会バレーボール競技は3日、大崎市田尻総合体育館で男女の準決勝と決勝を行った。女子決勝は古川学園が利府をセットカウント2−0で破って19大会連続、44度目の優勝を果たし、インターハイと東北大会への切符をつかんだ。男子は準決勝で仙台商に敗れた古川工が代表決定戦(3位決定戦)で仙台育英に勝利し、東北大会出場権を得た。音川南季主将(3年)は「自分たちの強みである攻撃を幅広く展開できた。レシーブにまだ欠けている部分があるので、しっかり強化していきたい」とインターハイに向け抱負を語った。

子実トウモロコシ 配合飼料向け供給開始

 古川農協(佐々木浩治組合長)が新たな転作作物として栽培に取り組んでいる子実トウモロコシの配合飼料向け供給が、5月に始まった。同農協や飼料を生産するJA全農くみあい飼料の関係者などが3日、同農協で記者会見し、発表した。国内では北海道内に続く2例目といい、飼料用穀物の自給率向上や品質の高い肉牛生産へ期待を示した。子実トウモロコシは単位面積当たりの労働時間が少ないメリットがあり、転作地の輪作に取り入れることで、ほ場の排水性や地力改善にも効果があるという。同農協は2022年度から子実トウモロコシの大規模実証試験に取り組んでおり、昨年度は30経営体が合計108㌶を作付けし、610㌧の収穫があった。A全農くみあい飼料は、石巻工場で肉牛向けの配合飼料を生産している。原料のトウモロコシは全て輸入品だったが、5月から古川農協産を導入。県内で20戸ほど、同農協管内では13戸の畜産農家が利用している。免税措置を受けた輸入原料と併用する場合は税関の承認が必要となるが、横浜税関から5月5日付で認められたという。

 

交通死亡事故ゼロ6カ月

 県警は4日、今月2日付で市全体の交通死亡事故ゼロ期間6カ月継続を達成した大崎市に対し、細田正本部長名の「讃辞」を贈った。高橋誠古川署長と後藤秀一鳴子署長が市役所を訪ね、吉田祐幸副市長に伝達。高橋署長は「主要幹線道路が集中する交通要衝で、6カ月もの『ゼロ』継続はすばらしい。市と交通関係団体の献身的活動に敬意と感謝を申し上げる」とたたえた。吉田副市長は同席した古川、玉造両地区の交通安全協会長と、市交通指導隊長に謝辞を述べた上で「今後も『安全安心なまち』を掲げて皆さんとの協力、連携で事故防止対策に取り組む」と語った。伝達式終了後に記念撮影もあり、「讃辞」を囲み喜びの輪が広がった。

 

鹿島台婦人会 鹿島台中に雑巾贈る

 大崎市の鹿島台連合婦人会が5月21日、地元の鹿島台中(生徒数246人)に手作りの雑巾178枚を贈った。30年余り続けている取り組みで、校内外での清掃活動に活用される。雑巾掛けを通して環境や心をきれいにしてもらおうと、1992(平成4)年に始めた。毎年、会員たちがタオルを購入し、三つ折りにして手で縫い上げている。雑巾は日々の校内清掃のほか、秋ごろに地域の一人暮らし高齢者宅で行っているボランティア清掃活動で活用することにしている。

 

災害時の応急救護学ぶ

 県北の介護、医療関係者らの合同研修会が5月31日、古川商工会議所で開かれた。災害時における救急救命の知識、技術を身に付けるとともに、関係者の交流を図り発災時の連携強化につなげるのが狙い。合同研修会は、介護事業所などの代表でつくる県北介護等事業所実行委員会(大友新実行委員長)が初めて開催。事業所に勤める介護士、看護師をはじめ、医師やソーシャルワーカー、弁護士、銀行職員など50人余りが参加した。10人ほどでチームを組み、傷病者を発見してから救急車に引き継ぐまでの応急救護を、人形と自動体外式除細動器(AED)のデモ機を使い実践。参加者は応急救護に対する経験に差があるため、心臓マッサージや119番通報、AEDの操作などを互いに確認し合いながら取り組んでいた。

 

観光・体験11団体が活動共有

 栗原市花山で観光や体験活動に取り組んでいる11団体が互いの活動を共有する発表会(はなやまネットワーク主催)が5月30日、花山公民館で開かれた。人口が減少する中、豊かな自然を生かした活動の成果や課題を団体同士で分かち合い、次世代に何を残せるか考えた。6月6日の第2弾では5団体が発表する。第1弾でははなやまネットワーク、花山サンゼット、道の駅路田里(ろーたりー)はなやま、花山漁協、こもれびの森森林科学館、花山そば街道の6団体が発表した。このうち花山漁協のワカサギ釣りについては、若い世代や女性も訪れる冬季の誘客コンテンツとなり、宿泊施設の必要性が指摘された。\