2024/6/14


開校前と変わらず交流

 大崎市岩出山西大崎地区恒例の「第74回西大崎こいのぼり大運動会」が2日、旧西大崎小で開かれた。国旗や市旗とともにこいのぼりが掲げられた会場で、子どもからお年寄りまで約200人が閉校前と同様に交流を深めた。1951年に小学校の行事として始まり、96年からは地区民運動会と合同で開催。西大崎小は2018年3月に閉校したが、運動会は続けており、コロナ禍による中止を挟んで昨年に再開した。

大俵パレードに長ぐつ飛ばし

 500俵分の「(自称)世界一の大俵」を引くパレードや賞金を賭けた長ぐつ飛ばし大会などユニークな催しが特徴の「活き生き田園フェスティバル」(実行委員会主催、大崎タイムスなど後援)が8、9の両日、美里町南郷地域で開かれた。新型コロナウイルスの5類移行から1年余り。天候に恵まれたことも手伝って多くの人出でにぎわいを見せた。県内有数の米どころとして、消費者との交流を通して地域活性化につなげようと、毎年この時期に開催している。35回目を数えることしは、昨年、15年ぶりに更新した大俵(直径約3㍍、長さ約5㍍)を台車に載せて目抜き通りをパレードした。

アイガモロボの講習会開く

 農業の省力化や環境配慮の面で期待されるスマート農機の除草ロボット「アイガモロボ」の講習会が10日、大崎市松山金谷の水田であった。市内の農業者ら約30人がロボの効果のほか、来年発売を目指し改良が進む新型ロボの性能などを確かめた。現行のアイガモロボはGPS(衛星測位システム)で自律航行し、水中の泥をスクリューで巻き上げて太陽光を遮り、水面下の雑草の成長を抑える。除草の手間を軽減させ、アイガモ農法のような飼育費や逃亡の懸念がない。1台当たりの推奨稼働面積は30~70㌃。開発元のニューグリーン(東京都)によると、新型はGPS機能を省き、田んぼのへりにぶつかって形状を覚えるシステムに変更し、大幅なコスト減に成功。長く伸びたブラシでより深く泥をかくことで航行速度、処理面積をいずれも2倍に向上したという。早ければ来春発売を目指している。アイガモロボを含むスマート農機の検証は、大崎市や市内の農業者、農機メーカー、農協でつくる「大崎市有機農業・グリーン化推進協議会」が進めていて、3年目を迎えた。昨年の実証ほ場ではヒエが全く出なかったという。

 

鳴子で受けた印象を表現

 福岡市在住の画家、原玲子さん(69)の展覧会が、大崎市鳴子温泉字赤湯の旅館大沼(大沼伸治湯守)2階ラウンジで開かれている。鳴子温泉地域の温泉や自然、人々との交流を通じて得たインスピレーションをもとに描いたアクリル画18点が、訪れた人の目を引き付けている。16日まで。原さんは九州で30年余りアロマテラピー教室を経営していたが、2020年に画家へ転身。モチーフを決めず、日常や旅先で感じた印象や心に浮かんだ思いに任せて筆を走らせ、制作中や完成後に作品を眺め、描いたものを読み取ったり意味づけしたりする独特の手法を取っている。大沼湯守とは共通の友人を通じて知り合い、絵画と湯治という手段は違っても人を癒やす仕事を営む者同士意気投合。1日から同旅館に滞在し、絵描き仲間たちと共に制作活動に取り組んだ。

 

ソフトテニス中学生大会

 「松山登陵ソフトテニス中学生大会」が1、2の両日、大崎市松山テニスコートで開かれた。ことし70年目を迎える県内屈指の伝統を誇る大会で、県北部の選手が熱戦を通してレベルアップを図った。前身の松山登陵クラブを含めると設立110年目を迎える「松山登陵ソフトテニス協会」の主催で、大崎タイムスなど後援。中総体の前哨戦に位置付けられ、例年、緊迫した戦いが繰り広げられる。68回目の今回、男子70組と女子82組によるトーナメント戦が行われた。女子では鈴木璃子・本田紗月組(小牛田)が優勝した。

 

「安全安心な水を」

 大崎市管工事業協同組合青年部は7日、同市岩出山字上川原南にある岩出山浄水場の草刈りなど環境美化活動に取り組んだ。同青年部は、同組合に加盟している事業所の52歳以下の経営者や後継者らで構成。発足した1992年から水道週間(6月1~7日)に合わせ、市民に安心して水道を利用してもらうとともに、水道への関心や理解を深めてもらおうと、水源地や水道施設の環境美化、点検のボランティア活動を実施している。

 

「白鳥広場」をきれいに

 大崎市古川の「白鳥広場」で6日、近くに住む自営業、落合一夫さん(70)が除草作業をボランティアで行い、環境美化に貢献した。落合さんは、2013年に広場の除草活動を始めた。広場前を流れる江合川には、羽に傷を負うなどして飛べなくなったハクチョウがおり、愛犬の散歩中、雑草をかき分け歩くハクチョウを見たことがきっかけだった。草刈りのほか、樹木の剪定、縁石にたまった泥の除去なども行い、公園の環境整備に努めている。

 

模範的施工たたえる

 大崎市の上下水道工事に貢献した事業者と技術者をたたえる表彰式が5日、市上下水道部上古川配水場で開かれ、計7社と個人1人に表彰状が贈られた。市発注工事における成績評定点に基づく恒例の表彰。伊藤康志市長はあいさつで「皆さんの施工技術は極めて優れ、他の模範。今後も技術向上と本市の発展に尽力を」と呼び掛け、被表彰事業所を代表して我妻建設の我妻孝社長が「身に余る光栄。これからも技術の研さんと技術者育成に努め、市、地域社会に貢献できるよう努力したい」と謝辞を述べた。

 

新型コロナ 低いレベルで一進一退

 県は13日、第23週(3~9日)の感染症発生動向調査週報(速報)を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関10カ所では、新型コロナウイルスで合わせて33人の感染が報告された。前の週から25%減少。低いレベルで一進一退が続いている。圏域ごとの新型コロナ報告数は▽塩釜71人(1定点医療機関当たり4・44人)▽大崎33人(同3・3人)▽気仙沼13人(同3・25人)▽仙南21人(同3人)▽仙台市110人(同2・5人)▽石巻23人(同2・3人)。気仙沼を除く5圏域で前の週から減り、県全体は10・9%減の271人(同2・98人)だった。