「土田畑村」9月で30周年
「でんえん土田畑村(どたばたむら)」の愛称で知られる美里町木間塚の宿泊施設「交流の森・交流館」が、9月に開業30年を迎える。8日に同館で記念セレモニーが開かれ、町や指定管理者が大きな節目を祝った。館内に展示した年表や新聞記事などのパネルを通し、これまでの歩みを伝えている。土田畑村は、プールや野球場が集約する町内体育施設の利用率向上などを視野に、旧南郷町が1994年に開設した。スギ丸太を組んだログハウス6棟が並ぶ異国情緒あふれる外観が特徴。特徴的な愛称は公募で選ばれた。
伝統の射術「草鹿式」披露
弓馬術礼法小笠原流の「草鹿式(くさじししき)」が9日、大崎市古川総合体育館屋内運動場で行われ、鎌倉時代を起源とする射術を古式ゆかしい姿で市民に披露した。小笠原流は、小笠原長清が源頼朝の弓馬術師範となったことが始まりで、子孫が江戸時代に高家として幕府の師範を務めるなど、武芸、作法を伝えてきた。「草鹿式」は鹿の形をした人形を的に矢を弓で射る競技で、射手が二手に分かれ、当たった本数を競う。射術の演舞は大崎弓道会が主催。同体育館の大規模改修を祝い、第41回古川総合スポーツ大会の総合開会式に合わせて実施。演舞は小笠原流宮城菱友会が行い、会場には50人ほどが訪れた。
古川農協本店移転へ
大崎市は14日、廃校の旧富永小(同市古川富長)を、古川農協本店(同市古川北町)の移転先として無償貸与する方針を示した。市議会6月定例会での議決を前提に農協側は施設改修、来年4月新本店営業開始を目指す。貸与予定地は校舎はじめ校庭、体育館、プールを含む総面積2万2097平方㍍(富永地区公民館、旧富永幼稚園除く)。契約期間は校舎(1993年完成)耐用年数の残存期間とする20年で、5年ごと更新。本来の年間貸付料1355万円(50%減免時)に対し▽施設と校地全て利活用▽改修、修繕費用は農協負担▽避難所として災害時の施設開放-など農協側からの条件提示を踏まえ「総合的判断で無償が妥当」(市行政管理課)と結論づけた。
大崎市議会 6月定例会が開会
大崎市議会6月定例会は14日開会し、2億7705万円を増額する本年度一般会計補正予算(補正後総額651億9406万円)など22件が提案された。初日の本会議では、定額減税と低所得世帯向け給付金関連予算の専決処分1件を承認、2023年度各種会計繰越計算書など報告7件を受け、「安全で安心な市道下伊場野山王線の早期完成に関する請願」を委員会付託した。残る予算案件2件、条例案件5件、市立日本語学校学生寮整備計画に基づく市有地無償貸与案など7件は18日以降に審議、採決する。
最終処分場の概要紹介
大崎地域広域行政事務組合が色麻町四竃字指浪・東原に建設を予定している一般廃棄物最終処分場整備事業の説明会が9日、建設予定地に近い大崎市三本木斉田の斉田生活センターで開かれた。同組合の担当者が施設の概要や特徴を説明。参加した住民約30人は、地域振興策の拡充などを訴えた。新処分場は、大日向クリーンパーク(大崎市三本木蟻ケ袋)の2030年度内埋め立て完了を見据えて整備する。予定地は、同組合を構成する大崎地方1市4町から推薦された6候補地のうち5候補地について、学識経験者とコンサルタント会社による自然・環境条件評価と現地踏査を行い、選出した。
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