2024/6/20


トウモロコシ畑の巨大迷路

 飼料用トウモロコシ「デントコーン」の畑を大きな迷路に仕立てた「真夏のとうもろこし巨大迷路ゴールドデント777WAKUYA」が8月3、4の両日、涌谷町涌谷のほ場(わくや天平の湯東側)で開かれる。イベントに向けて町内の農業者や有志でつくる実行委員会は17日、畑の一部を刈り取って迷路を作った。運営費のほか、資材高騰に苦しむ酪農家を支援するためのクラウドファンディング(CF)も進めている。高さ約2・5メートルに成長するデントコーン。イベントは、一部のデントコーンを刈り取って畑に迷路を作り、散策を楽しんでもらうのが狙いで、4回目の取り組み。毎年2日間で2000人前後が訪れる。面積は約1・8ヘクタール(160メートル×120メートル)で、東北最大という。当日は迷路内に設けられた問題に答えながら進むクイズラリーと、夜間の肝試しを兼ねた「トレジャーハンティング」イベント(3日夜)を行う。無料シャトルバスの運行と展望台の設置も検討している。

 

初の大崎地区中総体陸上

 第1回大崎地区中学校総合体育大会陸上競技大会(大崎地区中体連など主催)は8日、加美町陶芸の里スポーツ公園陸上競技場で開かれた。大崎地方20校から468人の選手が出場し、自己ベスト更新を目指して各種目に挑んだ。少子化や学校の働き方改革などを背景に、大崎市と加美郡、遠田郡の中体連が一つになって初めて実施。競技は男子17種目、女子14種目。1人1種目の出場だが、リレーのみ1種目兼ねることができる。エントリーは陸上部を常設している学校は原則1種目2人まで、陸上部を特設した学校は原則1種目1人とした。

 

市民手掛けた作品紹介

 大崎市民が手掛けた作品を紹介する小さなギャラリーが、JR有備館駅前の市岩出山地区公民館に設けられている。作品を介して作った人と見学した人がつながってほしいという願いを込め、「つながるギャラリー」と名付けた。現在はアジサイやユリの花をかたどった季節の布細工が、同館利用者や乗降客の目を引いている。ギャラリーは、同駅ホームへつながる通路に面した展示棚。縦184センチ、横173センチで、ガラス戸が付いている。市民サークルなどに発表の場を提供しようと、昨年4月に設置。団体、個人を問わず、無料で利用できる。利用期間は1~2カ月。5~6月は岩出山や古川に住むメンバー6人で活動する「布細工サークル」が、古布を使って制作した人形や花の細工約50点を展示。駅や公民館を利用する人々を和ませようと、季節の花をはじめ、ネズミの夫婦やおくるみに包まれて眠る赤ん坊の人形などを並べた。

 

稽古の成果を披露

 大崎市の舞踊「花菊流」による「第5回おさらい会」が15日、大崎生涯学習センター・パレットおおさきで開かれ、1年間の稽古の成果を発表した。花菊流は古川東大崎地区公民館で毎月3回、練習を重ねている。「おさらい会」は、流派の活動を一般に広く紹介しようと開いている。出演者は演歌のリズムに合わせ、着物姿で情緒豊かな舞を披露。3人、2人一緒に息の合った優雅な踊りを見せる組もあった。

 

若いがん患者に支援を

 15~39歳の「AYA世代」(Adolescent and Young Adult=思春期と若年成人)のがんについての意見交流会(AYA世代患者等のLIFEを考える会主催)が9日、大崎市古川の穂波の郷クリニックで開かれた。専門家が若いがん患者の現状を指摘し、支援を呼び掛けた。国内では年間2万人が発症しているとされるAYA世代のがんについて知ってもらい、支援制度の地域差といった課題に目を向けてもらう狙い。医療ソーシャルワーカーの岡江晃児さんと大崎市民病院がん相談支援センターのがん看護専門看護師、菅原加奈子さんが講師を務めた。

 

3地区が垣根越え

 大崎市古川の清滝、富永、高倉3地区公民館合同のスマイルボウリング交流会が14日、旧清滝小体育館で開かれた。お年寄りたちがスコアを競い合いながら他地区の参加者と親睦を深めた。スマイルボウリング大会をそれぞれ開いていた清滝地区公民館と古川高倉地区公民館が、地区の垣根を越えて親交を深めようと約10年前に始めた。富永地区公民館もその後に合流し、毎年この時期に持ち回りで開いている。ことしは60~80代の高齢者36人が公民館職員と共に参加。地区混合で5~6人ずつ7班に分かれ、10メートル先にあるピン10本を全て倒すまでの投球数を競った。

 

人口減対策で意見交わす

 涌谷町議会は9日、議会懇談会を町内6カ所で5年ぶりに開き、人口減対策をテーマに住民と意見を交わした。コロナ禍を経て山積した課題を踏まえ、住民からは各議員の議員活動に一層期待する声が相次いだ。5の2区自治会館(同町字六軒町裏)で開いた懇談会には、議員5人と行政区長ら12人が参加した。住民は、人口減の要因として若年女性の町外流出が考えられることから、町による婚活行事の推進や企業誘致を要望。「他市町村の取り組みを参考に若者が出会う場を増やしてほしい」「婚活という言葉そのものが重苦しい。『出会いの場』などの名称で事業を企画してみてはどうか」などの声が上がった。