「畑ワサビ」初出荷
加美町で栽培された「畑ワサビ」の出荷式が20日、ハリマ共和物産宮城センター(同町羽場)で行われた。生産者らが収穫した畑ワサビを自らトラックの荷台に載せ、初出荷を見送った。畑ワサビは茎を食用とするワサビで、日当たりが悪く傾斜がある中山間地でも育てやすい。栽培に手間がかからない上、新たな投資や農機具も必要なく、耕作放棄地を活用できる利点がある。県は「畑ワサビ日本一の産地」を目指しており、大崎農業改良普及センターが2022年からワサビ商品製造最大大手の金印(名古屋市)と連携し、栽培の普及に取り組んできた。現在、大崎市、加美町、色麻町で約8ヘクタールに作付けしている。この日は、「加美町畑ワサビ生産協議会」が22年に植え付けた畑ワサビ300キロを出荷。岩手県内にある金印の加工工場に向け、20~60センチの細長い茎や根が入ったコンテナボックスを次々に荷台に載せていった。
シニア選手が熱戦
第2回おおさきドリーム杯ママさんバレーボールシニア親善大会(大崎市ママさんバレーボール連盟主催)が16日、大崎市古川総合体育館で開かれ、熱戦の結果「Berry berry(ベリー ベリー)」が優勝した。大会は、シニア層が出場する機会を広げようと、高校体育教員だった故・佐藤誠吾さんの名前を冠したSS杯ママさんバレーボールシニア親善大会として、2004年に第1回大会を開いたのが最初。コロナ禍で中断していたが、昨年、現在の名称で復活開催した。大会には大崎地方を中心に、富谷市や登米市内から8チームが出場。出場資格は45歳以上で、最高年齢は74歳だった。
空手大会で3選手入賞
「第17回東北ウエイト制ジュニア空手道選手権大会」(2日、秋田県仙北市)の部門別で、実践空手道試衛館(大崎市古川)に通う岩瀬遥磨選手(10)=三本木小5年=が準優勝、佐々木旭選手(7)=古川第二小2年=が3位入賞した。佐々木選手の姉・琴選手(12) =同6年=も別の大会で準優勝を飾り、道場は盛り上がっている。
米寿に半生振り返る
仙北製材所会長で大崎法人会名誉会長の髙橋義宣さん(88)=大崎市古川若葉町=はこのほど、さまざまな役職を務め奔走した半生をまとめた冊子「我が心 夢と志をもって~謙虚さを忘れず~」を出版した。歩みをつづった冊子は、3年前に発行した「私の人生行路~庭訓に生きる喜び~」に続き2冊目。髙橋さんは大学時代から父親が経営していた製材会社、仙北製材所を手伝い、1978年、社長に就任。83年には大崎法人会第3代会長に選任された。47歳での会長就任で、当時は全国に442団体あった法人会の中で最年少だった。以来、22年間にわたって会長を務めた。多忙の中にあっても「精神一到何事か成らざらん」の思いで、PTA会長を小中高校合わせて9年間勤め上げた。また、まちづくりに強い関心を持ち、大崎地方の合併運動にも積極的に取り組んだ。「我が心 夢と志をもって」はA5判、198ページ。自身の歩みをはじめ、父兵輔氏に学んだこと、72歳でのピアノ挑戦、姉妹都市の米オハイオ州ミドルタウンを訪問した思い出、さらには検査入院、手術に関することまで8章にまとめて紹介。各章には、自身が詠んだ関連する短歌も掲載している。計200冊製作した。
特殊詐欺相次ぎブロック
電子マネーやATMを使った架空請求詐欺を相次いで防いだとして、築館署は18日、ファミリーマート築館源光店と店員の千葉明日香さん(30)、セブン-イレブン瀬峰藤沢下田店と店員の宮内美紀さん(50)にそれぞれ感謝状を贈った。同署などによると、ファミリーマートでは5月28日午前0時ごろ、10万円分の電子マネーカードを購入しようとした60代女性客に対し、千葉さんが用途を尋ねて店長に相談。「パソコンがウイルスに感染し、買わないと直してもらえない」と焦る女性を落ち着かせ、築館署へ誘導して被害を防いだ。一方のセブン-イレブンでは6月9日午後5時20分ごろ、携帯電話で通話しながらATMを操作する70代男性に宮内さんが声を掛けた。「電話料金9万円が未納で、払わないと裁判になる」という返答だったため、他の店員と共に説得して入金を思いとどまらせたという。
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