2024/6/25


小中6校 合同防災訓練

 大崎市の古川東中、古川南中と両校学区の小学校合わせて6校による合同防災訓練が21日、各校で一斉に行われた。学校に不審者が侵入し逃走したということを想定した内容で、子どもの引き渡しには児童生徒と保護者合わせて約6000人が参加し、安全確保に意識を高めた。過去に地震や洪水で大きな被害を受けた両校学区は合同訓練を毎年行い、学校間の連携や情報共有、児童生徒の安全な避難方法などを確認している。今回は、栗原市の小学校に軽トラックが侵入し、児童がけがをした昨年7月の事件を教訓に、初めて不審者対応訓練とした。訓練は、昼休み後の授業が行われている午後1時50分ごろ、「忘れ物を届けに来た」と話す不審者が古川南中に侵入したという想定で実施。不審者役が職員室のある管理棟正面玄関から教室棟に向かおうとするのを、男性教職員たちがさすまたやバットなどを手に制止し、模擬ナイフが入ったバッグを奪い取った。

 

体動かし親子触れ合う

 保護者と就学前の子どもが触れ合う大崎市古川中央児童館(佐々木睦夫館長)の「きんようひろば」が14日、同館で開かれ、親子らが一緒に体を動かして楽しい時間を過ごした。「きんようひろば」は、運動遊びなどを通して親と子の絆を深めるとともに、親同士の交流も図ろうと、毎月1~2回開催。この日は約30人が参加し、同館指定管理者「アンフィニ」の講師が指導した。親子らは体操や手遊びなどをして打ち解けた後、親が振るスカーフに向かって子どもがよちよち歩いたり、波に見立てたロープが迫ると全員で足を上げて通過させるゲームをしたりして楽しんだ。またサーキット遊びでは、子どもたちが室内に置かれたマットでハイハイしたり、上下にうねった平均台の上をわたって平衡感覚を養ったりした。「きんようひろば」は参加無料で、予約不要。大崎市以外の幼児、親子の参加も可能。時間は午前10時半~11時半。

 

地域で子ども育てよう

 幼児や小中学生の保護者の相談に応じたり助言したりするボランティア「子育てサポーター」を養成する本年度の講座(県教育委員会主催)が14日、大崎合同庁舎で開講した。子育てを卒業するなどした北部教育事務所管内の住民が28日まで計3回、家庭教育支援や子どもとの関わり方、地域活動について学ぶ。家庭教育や子育てに悩む親を地域全体で応援する環境を整え、「地域の子は地域で育てる」気運につなげる狙い。初回は7市町の家庭教育支援チームのメンバーら30人が参加した。

 

「共生の森」設立20年

 涌谷町涌谷の社会福祉法人「共生の森」はことし、設立20年を迎える。記念式典を18日に町わくや天平の湯で開き、これまでの歩みを振り返りながら一層の発展を誓った。共生の森は、前身の町心身障害者授産所「くがね作業所」(1985~2002年)を経て04年に設立し、08年に生活介護と就労継続支援B型、就労移行支援を始めた。枝豆と大豆を栽培し、みそや納豆に加工してもらい5店舗で販売しているほか、廃品回収、バザーを手掛けている。

 

サクラの幼木折られる

 大崎市古川の化女沼に植えられたサクラの幼木1本が先日、折られているのが見つかった。化女沼をサクラの名所にしようと植栽に取り組んでいる「化女沼2000本桜の会」は、無惨な姿に「心が折れる思いがした」と肩を落としている。桜の会によると、このサクラは昨年補植したもので、折られているのを発見したのは今月15日。幹はちぎられ、葉は茶色に変色し、支柱も折られていた。8日に周辺の下草刈りをしたときは異常がなく、青々とした若葉を茂らせていたため、それから数日のうちに折られたらしい。

 

いざブロードウェーへ

 俳優で元AKB48メンバーの岩田華怜さん(26)が、ミュージカルの本場ニューヨークでブロードウェーの舞台出演を目指し、20日に渡米した。観光大使を務める栗原市で14日、激励セレモニーがあり、「私には帰って来られる場所、こんなにもきれいな古里があることを胸に刻んで頑張ってきます」と決意を誓った。岩田さんは仙台市出身だが、母でフリーアナウンサーの菅原美話さん=栗原ドリームアンバサダー=が栗原市栗駒出身で、昨年8月から観光大使を務めている。市役所で開かれたセレモニーで佐藤智市長から「くじけそうになった時はいつでも連絡をください。みんなで応援します」と激励された。同じく観光大使のお笑いタレント、狩野英孝さんからサプライズでビデオメッセージが送られ、「栗原の魅力を世界に発信してください」と励まされた。