大崎市役所 駐車場7月1日供用開始
大崎市は7月1日、市役所本庁舎正面に新設の来庁者駐車場を供用開始する。同日から庁舎敷地内は「思いやり駐車場」を除き公用車専用となり、民間借り上げ「七日町パーキング」の無料化処理も終了。市民らに対し駐車位置変更への理解と協力を求めている。新本庁舎開庁(昨年5月)に伴い、旧庁舎跡地の利活用で整備を進めていた。広さ約4381平方メートルの平面駐車場で、歩行が困難な人向け「思いやり駐車場」2台含む計120台分。周辺歩道と案内板、駐輪場も設けた。内水氾濫対策の雨水貯留槽(572トン)を地下埋設。「おおさき古川まつり」(8月3、4日)など地域イベントで一般開放し〝市民広場〟的な活用方法も見込む。市財政課によると、旧庁舎の解体費を除く総事業費は2億167万円。
江戸時代の天文学紹介
大崎市岩出山の天文暦学者、名取春仲(1759~1834年)をテーマにした企画展「日本☆安倍家天文道天文生 名取春仲」が、旧有備館および庭園で開かれている。市指定文化財の「天球儀」「地球儀」も展示し、当時の天文暦学を知ることができる。8月18日まで。春仲が学んだ天文暦学は、安倍晴明を祖とする陰陽道本所の土御門家が世襲で伝えてきた学問。仙台藩では土御門家と関わりのあった初代幕府天文方の渋川春海(1639~1715年)から藩の天文学者らに伝えられたが、春仲の時代には衰退してしまっていた。春仲は、師から受け継いだ文書類から土御門家と渋川家の関わりを知り、土御門家に記録とともに仙台藩天文学の再興を果たす決意を伝える書簡を送付。1828年、70歳のときに上洛して渋川家が継いでいた「三天九道北辰の奥秘」を講じ、天文生の号と天文道補佐役の地位を与えられた。
絵画部で最高賞受賞
公募美術団体「三軌会」(東京都)の76回三軌展「絵画部」で、大崎市古川荒谷出身の会社員、石堂睦さん(62)=富谷市=の油彩画「潮音Ⅰ」が最高賞の「三軌会賞」を受賞した。石堂さんは2019年の71回から4回連続の入賞、入選で、今回初めて最高賞を獲得した。76回展には、三軌会賞を受けた「潮音Ⅰ」と「潮音Ⅱ」の2点を出品。いずれも海と波をテーマにした作品。このうち「潮音Ⅰ」は、岩手県大船渡市の碁石海岸の光景を描いたといい、岩に当たり複雑に絡み合う波の姿を写実的に表現した。「波の微妙な表現が難しかったが、楽しく制作することができた」という石堂さん。受賞については「知らせを受けびっくりしたが、率直にうれしい」といい、「次回の作品は、これから考えたい」と語っていた。
公安系公務員の仕事説明
自衛隊など公安系公務員の合同職業説明会が23日、県大崎合同庁舎で開かれ、自衛隊、警察、消防の3組織が就職を希望している高校生らに職務や待遇などについて説明した。自衛隊宮城地方協力本部大崎事務所が呼び掛け初めて開催。同事務所、古川署、大崎広域消防本部がブースを設けた。このうち古川署はパワーポイントなどを使い警察の業務、採用条件、交番勤務のシフト、給与などについて説明。「休みはしっかり取れるので安心してほしい」などと語っていた。
5年ぶり「みこし渡御」
5年に一度の「みこし渡御」が22日、大崎市松山金谷地区で行われた。氏子らが、地元の愛宕神社に安置されているご神体をみこしに載せて地区内を巡回。祭りも5年ぶりに再開され、地区内ににぎわいが戻った。愛宕神社は、勝ち戦や火の神として中世から崇拝されている。みこしは重さ約20キロで、前回までは担ぎ手と呼ばれる若者たちが肩に載せて区域を徒歩で巡っていたが、若手の減少を受けて乗用車で回ることになった。境内で神事を行った後、氏子ら約30人が軽トラックなど6台に分乗し、みこしを軽トラック荷台に載せて出発。事業所や民家など13カ所を巡り、先々で住民の邪気を払った。
世界農業遺産ブランドに
古川農協園芸振興会の会員が環境に配慮し生産した野菜が、大崎地域世界農業遺産推進協議会から「世界農業遺産ブランド認証」を受け、21日、認証通知書が交付された。同協議会は、世界農業遺産に認定された「大崎耕土」を次世代に引き継ぎ、農産物、農産加工品の認知度アップや販売拡大を図ろうとブランド認証制度を設け、栽培方法、原料など一定の条件を満たした製品、野菜などを認証している。同振興会は、有機栽培などで生産したナス、トマト、キュウリ、ネギなどを、ブランド認証マークを表示し出荷、販売。認証によってアピール度が高まり、販売力向上が図られると期待している。
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