2024/6/28


「駒の会」発足45年の演奏会

 美里町を拠点に活動する太鼓団体「創作和太鼓駒の会」は23日、演奏会(大崎タイムスなど後援)を町文化会館で開き、発足45年を迎えての感謝と、生きづらさを感じがちな時代を生きる人々に向けたエールを込めて演奏した。演奏会は32回目を数え、5年ぶりに通常開催に戻した。テーマは「Beautiful Life~生きるということ~」で、世界各地で広がる戦渦やコロナ禍を踏まえて設定した。小学4年生から50歳代までのメンバー23人が新曲1曲とアンコール2曲を含む9曲を披露。「ソイヤ」「セイ」と威勢の良い掛け声に合わせて激しく、リズミカルに太鼓を打ち鳴らした。

レクダンス講習会

 日本フォークダンス連盟公認指導員で第一人者の「マダム・オクノ」こと奥野忠枝さん(横浜市)を講師に迎えたレクリエーションダンス講習会(美・フレッシュダンスグループ主催)が21日、大崎市古川総合体育館で開かれた。県内各地のレクダンスグループなど約230人が参集し、奥野さんから知識や技術を学んだ。さまざまな曲に合わせて踊るレクダンスは主に健康づくりを目的としており、同講習会は今回で27回目。奥野さんは無理のない振り付けを考案することに定評があり、同講習会4回目から指導を続けている。この日は「見上げてごらん夜の星を」「テネシー・ワルツ」「ビギン・ザ・ビギン」の実技講習を行い、奥野さんが各曲に合わせた振り付けをアドバイス。華やかな衣装に身を包んだ参加者たちは、奥野さんの言葉に耳を傾けながら真剣な表情で練習を繰り返し、振りや技術を習得していた。

シナイモツゴ放流

 大崎市と美里町の小学4年生合わせて80人余りが26日、1年間かけて育てた絶滅危惧種の淡水魚「シナイモツゴ」の稚魚を同市鹿島台のため池に放流した。児童たちは数年後、無事に成魚に成長することを期待して見送った。シナイモツゴの生息環境保護、拡大に取り組んでいる「シナイモツゴ郷の会」(同市鹿島台)などが主催。大崎市鹿島台小の58人と美里町小牛田小の27人が里親になり、昨年6月から校内の池や水槽で、ふ化した稚魚に餌を与えるなどして育ててきた。この日放流したのは体長4㌢ほどに育った300匹。児童たちは池の縁で、稚魚が入ったバケツを少しずつ水に浸しながら傾け、稚魚を放した。最初は慣れない環境にとまどった様子だった稚魚も、やがて元気に泳いでいった。

 

産金地彩る光の舞

 夏の風物詩のホタルが、涌谷町の黄金山神社境内周辺で飛び交っている。ホタルの養殖に取り組んでいる地元の黄金自治会(達曽部義美会長)は、29日午後7時から「天平ほたるまつり」を神社隣の天平ろまん館前で開く。ホタルは、同町黄金行政区(約170戸)の住民でつくる同会が10年以上、試行錯誤を繰り返し、6年前に飼育法を確立させた。ことしは4月にゲンジボタルの幼虫約50匹を養殖場に放した。昨年より1週間ほど遅い今月19日ごろに飛び始め、同館北側駐車場そばの沢を中心に淡い光が飛び交っている。昨夏に観賞に訪れた人は500人余りに上ったという。

 

幼稚園実習の体験も

 県北唯一の保育系短大、宮城誠真短大で22日、本年度2回目のオープンキャンパスが行われた。同短大の受験を検討する高校生16人が保護者らと共に参加し、学校の特色や入試の説明を受けたり、幼稚園実習を体験したりした。ミニ講義では、1年生が保健体育の授業で学んだダンスを披露。一部の曲では高校生も参加し、一緒に踊った。2年生は実習での体験をもとに幼稚園の先生を演じ、他の学生や高校生たちを園児に見立てて幼稚園の一日を再現。紙皿とシールを使った魚作りも行った。同短大はオープンキャンパスを年5回開催。次回は7月20日で、学舎見学などを行う。

 

貸し切りサウナオープン

 1~2人の貸し切りサウナ「サウナ+PLUS(プラス)」がこのほど、大崎市古川旭の「SPORTS+(スポーツプラス)・あおやぎ接骨院駅南」にオープンした。少人数で90分ゆったりと〝ととのえる〟とあって、市内外から利用者が訪れている。疲労回復や自律神経の調整といったサウナの効果を、公衆浴場が苦手な人にも味わってもらうのが狙い。フィンランドで本場のサウナを経験し、自宅にもサウナを設置しているという青柳力社長(48) によると、貸し切り形式は東北地方では珍しいという。同施設のサウナは、熱した石に水をかけて蒸気を起こす「ロウリュ」が可能。休憩室にはデッキチェアや化粧台、シャワーを設置している。日本サウナ・スパ協会のサウナ・スパプロフェッショナル(管理士)資格を持つスタッフからアドバイスも受けられる。

 

コロナ大崎が2週連続で最多

 県は27日、第25週(17~23日)の感染症発生動向調査週報(速報)を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関10カ所では、新型コロナウイルスで合わせて47人の感染が報告された。前の週から増減はなく、県全体は3週ぶりに増加に転じた。圏域ごとの新型コロナ報告数は▽大崎47人(1定点医療機関当たり4・7人)▽石巻33人(同3・3人)▽仙台市134人(同3・05人)▽塩釜45人(同2・81人)▽気仙沼11人(同2・75人)▽仙南17人(同2・43人)。仙台市と気仙沼で前の週を上回り、県全体は14・8%多い287人(同3・15人)だった。1定点医療機関当たりでは大崎が2週連続で最も多かった。