県内でアユ釣り解禁
県内の主要河川で１日、アユ釣りが解禁された。漁業協同組合が管理する大崎地方の江合川や鳴瀬川でも、待ちわびた多くの人が早朝からアユ釣りを楽しんでいた。アユが町魚の加美町は、鳴瀬川の石神橋、小野田大橋、旭橋、あゆの里公園などが好漁場。鳴瀬吉田川漁協は解禁前、稚魚約12万５０００匹を放流。解禁初日、同漁協は午前６時から小野田大橋で祈願式を行い、釣り人や関係者の安全を祈念。前夜からの雨も早朝にはやみ、ウェアに身を包んだ釣り人たちが川面に長い竿を伸ばし、久しぶりの「友釣り」の感触を確かめていた。
「居久根」の保全作業体験
大崎市古川西小中の９年生42人が６月27日、屋敷林「居久根」の保全作業を体験した。市古川志田地区公民館と同校が共同で行う総合学習で、生徒たちは活動を通じて居久根の歴史や役割、活用法に理解を深めた。学校周辺に広がる田園地帯をはじめとした世界農業遺産「大崎耕土」を学ぶため、旧古川西中時代の２０１８年から継続している。この日は学校近くにある民家の協力を得て、竹を切り倒して炭に加工する工程を体験した。生徒たちは３グループに分かれ、伐倒、枝打ち、輪切りの作業を交代しながら実施。このうち伐倒では、講師の森林インストラクターや自然観察指導員から倒す方向の見定めや退避の徹底、切り込みの入れ方を教わり、直径８～10㌢、高さ８～10㍍のモウソウチクにのこぎりを入れた。
大崎市 来庁者駐車場の共用開始
大崎市は１日、市役所本庁舎前に整備の来庁者駐車場供用開始セレモニーと、大規模改修完了の東庁舎業務開始式を相次ぎ開いた。東日本大震災後、市が着々と進めてきた「中心市街地復興まちづくり計画」の集大成。未曽有の災害を乗り越え、新たな一歩を踏み出す。来庁者駐車場は旧庁舎跡の利活用で１２０台分確保。24時間利用可能で入庫後１時間無料、以降30分ごと１００円加算となる。地下には内水氾濫対策の雨水貯留槽が埋設されている。市民広場的な活用方法も見込み、「おおさき古川まつり」（８月３、４日）では主会場として一般開放する。東庁舎には改修完了に伴い従来の建設部に加えて、県大崎合同庁舎から市農業委員会事務局、市三本木総合支所から市監査委員事務局を移転させた。旧１市６町合併に伴う大崎市誕生（06年３月）以来、分散状態だった両事務局をまとめることで業務効率化を狙う。
安全な除草作業へ
大崎市シルバー人材センターは６月28日、安全な除草作業を学ぶ会員講習を同市古川の化女沼市民ピクニックエリア公園で開いた。受講した会員たちは作業上の注意点などについて指導を受け、実際に公園内の草刈りも行った。除草作業は同センターが請け負う主要業務の一つ。講習会は会員のけがや事故を防ぐため、作業の依頼が増えるこの時期に毎年行っている。この日は68人が参加。刈り払い機メーカーの社員らが、保護具の着用やメンテナンス、複数名で草刈り作業を行う際の安全対策などを指導した。その後の実技では、会員たちがヘルメットやすねパッドなどの保護具を着け、持参した刈り払い機で膝丈まで伸びた雑草をきれいに刈り取っていった。
研究成果など紹介
大崎市古川郷土研究会はこのほど、創立60周年記念誌を刊行した。会員が研究の成果を発表し、史跡の現地調査の様子などを紹介している。同市古川の書店で購入できる。同研究会は１９６３年４月、「古川市郷土研究会」として発足。３月末現在の会員数は40人。歴史研究にとどまらず、地域文化全般を研究対象として活動を続け、旧古川市に文化財保護委員会条例制定につながる請願をしたり、伊達政宗の家臣で古川城主、鈴木和泉守の３５０回忌供養会を組織（69年）し顕彰活動を展開したりした。記念誌は編集委員会（佐藤伸行委員長）を組織し、昨年４月から編集作業を進めていた。Ａ４判、48㌻。宍戸会長が仙台藩の潜穴（トンネルの水路）の分布について紹介しているほか、涌谷伊達氏と黒木氏の堤防築造、奥州街道調査の概要などについて会員が執筆している。「ブックスなにわ古川店」で販売している。価格は８００円（税込み）。
鵜澤が日本選手県連覇
「第１０８回日本陸上競技選手権大会」が６月30日まで、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで開かれた。男子２００㍍では、栗原市高清水出身の鵜澤飛羽選手（21）＝築館高−筑波大４年＝が20秒43で２連覇を達成。参加標準記録の20秒16は突破できなかったが、最近の成績を元にした選手ランキングで日本人最上位につけており、パリ五輪選出はほぼ決定的とみられる。
時疾風十両筆頭に陥落
大相撲名古屋場所（14～28日）の番付が１日に発表された。栗原市瀬峰出身の時疾風（27）＝時津風部屋＝は初入幕の５月場所で６勝９敗の負け越しが響き、東前頭15枚目から東十両筆頭に下がった。１場所で幕内から陥落してしまったが、昨年全勝で幕下優勝した験がいい場所で再昇格を目指す。
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