2024/7/3


校外学習で職業観養う

 大崎中央高は本年度から、生徒に職業観などを養ってもらうための校外学習に力を入れている。かつてインターンシップが中心だったが、新型コロナウイルスの5類引き下げを受けて始めた。全校生徒234人が年3回、民間企業や公的施設で実習、就業体験に臨む。6月27日は、保育士や幼稚園教員を志望する保育コースの3年生10人が社会福祉法人涌谷修紅学舎涌谷修紅幼稚舎(涌谷町字追廻町)で観察実習に臨んだ。保育の現場で子どもの遊びや生活の様子について理解を深めるのが狙い。園児約40人とともにドッジボールや歌遊びのほか、丸めたティッシュペーパーに絵の具を浸して紙に押し当てるスタンプなどの遊びを楽しんだ。

和太鼓演奏や歌披露

 わんぱく保育園(大崎市古川沢田)の園児たちが6月28日、大崎市社会福祉協議会が運営する古川西部デイサービスセンターを訪れ、和太鼓や歌を披露した。園児たちが市内の福祉施設を慰問し、世代間の触れ合いを図るこの交流会は、2010年ごろに始まった。しかし、新型コロナウイルスの感染が拡大してからは中止が続き、今回5年ぶりに実現した。この日は年長児17人が訪問。園児たちは緊張した様子だったが、本物の宮太鼓と締太鼓でオリジナルの「わんぱく太鼓」を見事に演奏。その後は雰囲気にも慣れ、童謡の「かたつむり」や「手をたたきましょう」などを振り付け付きで歌った。

路線価 古川中心部4%上昇

 国税庁は1日、相続税や贈与税の算定基準になる2024年分路線価を公表した。県の平均変動率は5・1%で、12年連続で上昇。上昇率も前年から0・7ポイント拡大し、北海道と福岡県に続く全国5位だったが、同2ランク下がった。県北部3市の中心部のうち大崎市古川は上昇した一方、栗原、登米両市は前年並みだった。大崎市の最高路線価は、JR古川駅前から続く商業ビルや飲食店が建ち並ぶ古川駅前大通1丁目の「市道駅前1号通り」。1平方メートル当たり5万2000円で、前年から2000円(4%)上昇した。県北部の他の主な最高路線価は、栗原市志波姫堀口見渡「国道4号通り」が同2万1000円。登米市役所近くからイオンタウン佐沼にかけて続く登米市迫町佐沼字中江4丁目「市道中江飯島線通り」は同2万6000円で、いずれも9年連続で変動はなかった。

 

新紙幣4日から交換

 日銀は3日から新紙幣を発行する。県内に拠点を置く大崎市古川の金融機関は4日から窓口で交換できる予定で、早いところでは同日午前から対応する。20年ぶりに発行される新紙幣の肖像画は、1万円札が実業家の渋沢栄一、5000円札が教育者の津田梅子、1000円札が細菌学者、北里柴三郎にそれぞれ変わる。新紙幣の発行は偽造防止が大きな狙いで、見る角度によって肖像画が回転するストライプ型3Dホログラムを採用した。紙幣に取り入れるのは世界初。また目の不自由な人のため、触って判別できる11本のマークを券種ごとに位置を変えて入れ、判別しやすくした。

 

ブルーベリー摘み取り体験

 古川幼稚園(大崎市古川中里)の園児たちが6月24日と27日、同市古川新田のブルーベリー畑を訪れ、摘み取りを楽しんだ。ブルーベリー畑があるのは伊藤徳義さん方。13年前、自宅隣の畑約3・3アールに苗木120本を植えたのが始まり。当初は枯れる木もあったが、専門家の指導を受けて土壌を改良。今では80本の木に毎年多くの実を付けるようになった。園児を招待しての摘み取り体験は5年前から実施。ことしは24日に年長児15人、27日に年中児と年少児25人が職員とともに訪問。「実の付け根の部分まで紫色になったものを取るんだよ」と説明を受けた後、早速収穫を開始した。

 

求人倍率0・91倍

 古川公共職業安定所は、管内の労働市場を5月末現在でまとめた。それによると、仕事を探す人1人当たりに対する企業からの求人数を示す求人倍率は0・91倍で、前月から0・06ポイント下落した。下落は5カ月連続で、1倍を割り込んだのは2カ月連続。

 

鹿島台3行政区 内水対策協が総会

 大崎市鹿島台3行政区(姥ケ沢、東平渡、福芦団地)の住民でつくる「大崎市鹿島台地域内水対策連絡協議会」は6月29日、2024年度総会を姥ケ沢集会所で開き、水害や内水被害の解消に向けて引き続き結束を図ることを決めた。約50人が出席。議事で本年度事業など5議案を原案通り可決した。本年度は「吉田川・高城川 命と生業を守る流域治水推進計画」(素案、26日まで意見募集中)に対し意見を提出するほか、内水対策に向けて市や吉田川・高城川流域水害対策協議会に要望する。任期満了に伴う役員改選で山田和明会長(73)を再任した。

 

力合わせて花いっぱいに

 地元住民と小学生、高校生による植栽活動が6月23日、涌谷高前の国道346号沿いの花壇であった。参加者が力を合わせて地域を色とりどりの花で彩った。同校周辺の住民でつくる「黄金自治会」が始めてから11年目を迎えた取り組み。世代間交流と連帯感の醸成を含めて年2回、花壇2カ所(計約500平方メートル)で実施している。この日は、黄金子供会8人と涌谷高総合文化部美化班12人を含む33人が参加。花壇沿いに並んでスコップで穴を掘り、マリーゴールドとサルビア合わせて約2100株を植えて丁寧に土をかけた。

 

学習環境などテーマに

 おばんです、加美町議会です-。加美町議会は6月26、27の両日、小中学校PTAとの意見交換会を行い、学習環境や部活、統合などをテーマに話し合った。議員全員で構成する議会改革推進協議会が議会活動の「見える化」や、政策提言に多様な意見を反映させることなどを目的に初めて実施。初日は中新田地区、2日目は小野田・宮崎地区の小中学校PTAを対象に行い、両日合わせて60人余りの保護者らが参加した。このうち小野田・宮崎地区は、やくらい文化センター小ホールで開催。進行役の議員と保護者7~8人の6グループに分かれ、「学習環境」「部活やスポ少など学習環境以外」「小学校の統合」をテーマに意見交換した。