2024/7/7


地域の垣根越え交流

 大崎市古川、岩出山、鳴子温泉、田尻地域の高齢者による「七夕交流会」が3日、鳴子公民館で開かれた。参加者たちは地域の垣根を越えてレクリエーションや会食を楽しみ、親睦を深めた。交流会は古川長岡、岩出山、川渡、田尻の4地区公民館が合同で開催。「合併して大崎市になったのに、地域をまたいだ交流の取り組みがない」と各館の若手職員が奮起し、2014年に始めた。対象は65歳以上の住民で、会場、進行は持ち回り。各館が趣向を凝らした企画を練り、毎年この時期に行ってきた。この日は60人余りが参加。地域混合の4チームに分かれ、新聞を細長くちぎって長さを競うゲームや玉入れなど、頭と体を使う4競技を実施。中でも大いに盛り上がったのは、グループ内で人から人へ言葉を順に伝え、どれだけ正確に伝わったかを競う伝言ゲーム。伝える側も聞き取る側も真剣な表情で取り組むものの、なかなか正確に伝わらない様子に笑いが起きていた。

来場者400万人達成

 涌谷町わくや天平の湯の来場者が4日、400万人に達した。館内で開かれた記念セレモニーで遠藤釈雄町長が節目の入館者に記念品を贈り、幸運をたたえた。400万人目となったのは仙台市太白区の中村悦子さん(87)。女川町出身で東日本大震災で被災し、災害公営住宅で暮らしている。天平の湯には開館時から訪れていて、6年ほど前に夫を亡くしてからは自宅と涌谷町のいとこ宅を往復しながら通っているという。天平の湯は1998年オープン。運営するまち感動クリエイティブによると、2024年度の1日平均来場者は300~700人で、コロナ禍前の水準にほぼ回復した。

4施設の命名権者公募

 公共施設に愛称をつけてみませんか-。大崎市は4日、古川総合体育館(古川旭)など4施設の「ネーミングライツ(命名権)」を売り出すと発表し、8月1日からネーミングライツパートナー募集を行う。同市初の試み。事業者対象で所在地を問わない。契約期間は原則として3~5年。命名権料は年額で総合体育館110万円、市民会館(古川北町)50万円、三本木パークゴルフ場(三本木鹿野沢)と加護坊パークゴルフ場(田尻大沢)がともに70万円。いずれも一般利用者が比較的多い公共施設で、市の広報物やホームページ、メディア掲載でも宣伝効果が見込めるという。収入は各施設の維持管理費に充てる。「予算増でサービス充実化が図れ、施設利用者にもメリット」と市財政課。

 

一日女性農業委員が提言

 大崎市農業委員会の「一日女性農業委員会」が2日、市役所で開かれ、農業に携わる女性や学生、生徒らが女性農業委員と意見を交換した。参加者からは、担い手不足や少子化に危機感を募らせ、農村の移住対策を求める声も聞かれた。女性の声を農政に生かし、市への政策提言に反映させようと開催。生産者のほか、飲食業や県農業大学校生、農業高生ら農業委員が推薦した女性23人が参加した。一日女性農業委員は農業委員会の概要について説明を受け、本年度の事業計画を協議。その後、同市三本木でパン工房を経営する大友真弓さんから、起業体験などの話を聞いた。意見交換では、中山間地に住む参加者が「地域で子どもは自分の子だけで、住む人がいなくなる。空き家をリフォームしたり、耕作も指導したりするなど移住対策プランがあっていい」と提案。畜産農家の女性は「生き物がいると休みがない。支援するシステムがほしい」と求めていた。

 

クーリングシェルター 大崎市12施設

 猛暑本格化をにらみ大崎市は、市内12施設を「クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)」に指定した。熱中症特別アラートが発表された際、暑さ回避のため一般開放する。いずれも冷房を備えた施設で、公共施設は市役所本庁舎と6総合支所、市地域交流センター、市図書館、鎌田記念ホール、岩出山文化会館の11カ所、収容人数計440人。民間のウエルシア薬局古川中里店(同市古川)も4人まで受け入れる。

 

陸羽東線で鳴子温泉へ

 栗原市の旧高清水中1969年度卒業生の同級会が6月23、24の両日、大崎市鳴子温泉で行われた。参加者はJR陸羽東線で鳴子温泉へ向かい、修学旅行気分を味わいながら旧交を温めた。同級会は「大人の修学旅行」と銘打ち、古希を祝おうと「ふるさとの泉同級会」と「祝う会」実行委員会が主催した。同年度卒業生は、還暦の60歳など定期的に同級会を開催してきた。高清水地域の住民にとって陸羽東線はなじみが薄いが、これまでにない新しい体験を楽しみ、陸羽東線の利用向上にも貢献しようと企画。41人が参加した。参加者は一部を除いて古川駅に集合し、切符を券売機で購入して列車に乗り込んだ。乗車した全員が陸羽東線は初めてという。中学時代の修学旅行は、瀬峰駅から東北線で東京へ向かったという同級生たち。車内では思い出話も出て、当時を懐かしんだ。宿泊先のホテルでは近況を報告し合い、カラオケで盛り上がった。翌日の帰路も陸羽東線を利用した。

 

東北トランポリン選手権

 「第38回東北トランポリン競技選手権大会」(東北トランポリン連盟など主催)が6月29、30の両日、盛岡市の岩手県営体育館であった。宮城県勢はフェリース・ミラーノ(大崎市古川)と石越町JUMP愛好会(登米市石越町)から男女合わせて30人が出場。女子は7種目(シンクロナイズド含む)のうち5種目で優勝し、女子団体も制した。