幼稚園児ら対象に交通教室
涌谷町内の園児を対象とした「こじかクラブ交通教室」が3日まで、涌谷自動車学校で開かれた。町内七つの幼稚園やこども園別に子どもたちが横断歩道の正しい渡り方などを学んだ。町が50年近く続けている取り組み。3日は涌谷南幼稚園の年長児16人が参加した。自動車学校職員が教習車を使い、道路への飛び出しや車の急ブレーキを再現。シートベルトの大切さや、車はすぐに止まれないことを実演した。町交通安全指導員の大平由香さんは、横断歩道のない道路を横切る際は最短距離で渡るよう指導。停止したドライバーに対しては「『止まってくれてありがとう』とお辞儀をしてください」と呼び掛けた。
そば打ち選手権に挑む
岩出山高地域活動部の調理研究班(班員5人)が、「第14回全国高校生そば打ち選手権大会」(24日、東京都)に出場する。出場は昨年に続き2度目。初入賞を目指して地元のそば打ち名人から指導を受け、腕を磨いている。大会出場は2022年、当時の教頭から「そばを打ってみないか」と提案されたのがきっかけ。大崎市古川でそば道場を開いている宍戸幸夫さん(85)から技を教わり、23年に初めて出場。しかし、制限時間の40分以内に作業を完了できず、涙をのんだ。ことしは班員5人に加え、6月から助っ人として元運動部やボランティア部の3年生男子3人が参加し、4人ずつの2チームで挑む。男子たちはそば打ち未経験ながら、宍戸さんの指導でめきめき上達し、元卓球部の前澤達也さん(18)はBチームの主力メンバーに選ばれた。
中学生20人熱弁振るう
中学生が学校生活や家庭での〝気付き〟や自らの考えを述べる本年度「少年の主張」大崎地区大会(青少年のための宮城県民会議主催、大崎タイムスなど後援)は10日、大崎市松山中であり、最優秀賞に堀江龍輝さん(古川北3年)が輝いた。地区内各校の代表生徒計20人が出場。1人ずつ壇上で熱弁を振るい、審査員4人が「論旨」「表現」「態度」の3項目で採点していった。学校関係者と保護者も会場に詰めかけ、発表が終わるたび惜しみない拍手を送った。堀江さんは「これまでと、これから」と題し、生まれ持つ重度の食物アレルギーをテーマに。「母自身がアレルギーを除去した食事をとり、必死に母乳を飲ませて私を育てた」「同じものを自由に食べられない給食の時間は寂しかった」など人知れぬ苦労や悩みを明かした上で、現在は注射薬を「お守りとしていつも持ち歩いている」一方、アレルギー食品への耐性をつける治療に挑み「自分の『できる』を増やしています」と紹介し「できないこととしっかり向き合い努力することで自分の力を伸ばす、これはアレルギーに限ったことではありません」と強調。「前向きに取り組む」「自分の可能性を信じる」ことの大切さを呼び掛けた。
ユースエール認定企業に
若者の採用や育成に積極的で雇用管理が優良な中小企業を厚生労働省が認定する「ユースエール認定企業」に、加美町の総合建設会社、佐藤工務店(佐藤敦代表取締役)が決まり11日、認定通知書が交付された。古川公共職業安定所管内では5企業目。この日は宮城労働局の山口泰久職業安定部長が同社を訪れ、佐藤代表取締役(46)に認定通知証を交付した。佐藤代表取締役は「大変な栄誉。建設業に広めていきたい」と喜んだ。
食品サンプルなど製作
古川工業高化学技術科の開放講座が6月22日と7月6日、同校で開かれ、親子連れらが化学反応を使ったワークショップで食品サンプル作りなどを体験した。学校施設の教育機能を地域社会に開放し、多様な学びを提供する「みやぎ県民大学」(県教育委員会主催)の一環。同校は化学技術科の教員や生徒が講師を務め、小学生以上の県民を対象に毎年実施している。この日は親子や同校の卒業生など26人が参加。食品サンプル作り、人工イクラの製法を応用したカラービーズ作り、試料を透明な樹脂に閉じ込めるアクリル樹脂標本作り、電子顕微鏡体験を行った。食品サンプル作りでは、2種類の液体を混ぜて固めるポリウレタンを使い、ビスケット作りに挑戦。参加者たちは、シリコンの型に流し込んだ透明な混合液が白く濁りながら硬化していく様子に「すごい」と驚きの声を上げ、型から外した後はアクリル絵の具で思い思いに色を塗った。
3年連続で最優秀蔵元
世界最大規模のワイン品評会「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2024」の授賞式が10日(日本時間)、英国ロンドンで開かれ、日本酒部門の最優秀蔵元に当たる「サケ・ブルワリー・オブ・ザ・イヤー」に新澤醸造店(大崎市三本木北町)が3年連続で選ばれた。10部門のうち2部門で最高賞に当たるトロフィーに輝くなど、部門を問わない品質が高く評価された。最優秀蔵元の選出は17年から8回目で、3度目の受賞は最多。
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