2024/7/14


台北の高校生が大崎へ

 教育旅行の一環で宮城県を訪れている台湾・台北市の高校生が11日、大崎市内で古川高の生徒と交流した。生徒たちは互いに英語やジェスチャー、翻訳アプリなどを駆使し、言葉の壁を越えて親睦を深めた。台北市政府教育局が主催するこの教育旅行は、教育分野における関係強化などを目的に県と台北市が4月に締結した「教育旅行促進に向けた覚書」(MOU)に基づく取り組み。台北市内6校の職業高校生計16人が、教職員や同市政府教育局職員と共に7~12日の日程で県庁や学校、工場などを訪れた。古川高では2年生の音楽や英語の授業を体験。古川高生からレクチャーを受けながら日本の伝統楽器の琴で「さくらさくら」に挑戦したり、「無人島に何を持っていくか」を英語で発表し合ったりした。

ブルーベリー摘み取り体験

 大崎市鹿島台大迫でログハウス設計施工等「ログ・トラスト」を営む金澤慶浩さん(60)が来夏、ブルーベリー観光農園を敷地内にオープンさせる。県内では数少ない効率的な栽培システムを導入し、最大500円玉ほどもある実をほぼ無農薬で育てている。摘み取り体験を8月まで実施していて、訪れた人たちが糖度の高い実を手軽に味わっている。摘み取り体験は水、土、日曜日の各午前9時半、11時半、午後2時から。1時間食べ放題。要予約。利用料は期間中半額で、大人(中学生以上)1100円、小学生550円、幼児以下無料。別途料金で持ち帰りもできる。問い合わせはログ・トラストへ。電話090(2955)1169。

災害時に食料供給

 加美町は8日、災害時の食料供給に関する協定を尾西食品(本社・東京)と締結した。協定は大規模災害時、町の要請により尾西食品がお湯や水を入れるだけで作ることができるドライカレー、おにぎりなどの食料品を優先的に提供するという内容。締結式が町役場であり、石山敬貴町長と同社宮城工場(大崎市古川)の本多晃取締役工場長が協定書に署名、調印。

 

宮沢賢治の世界楽しむ

 美里町の作曲家、佐藤三昭さん(56)らによる朗読劇が10日、大崎市古川南中で開かれた。全校生徒457人は朗読や楽器演奏などが混ざった独創的な表現を楽しみ、3年生の一部は観劇後に和太鼓演奏を体験した。大崎市の「音楽が聞こえる都市(まち)づくり」に基づくアウトリーチ事業の一環。子どもに優れた芸術作品と触れてもらう狙いで、佐藤さんは2014年からほぼ毎年参加している。佐藤さんは、弟子で北海道七飯町の太鼓奏者・高橋理沙さん(37)と共にステージに立ち、宮沢賢治の童話「どんぐりと山猫」を披露。佐藤さんは朗読と山猫の台詞を担当し、高橋さんは太鼓や篠笛を演奏するとともに、主人公の一郎や馬車別当、言い争いをするどんぐりたちといった登場人物を1人で演じ分けた。

 

老若男女混合で熱戦

 「第10回千葉スポーツ工業杯家庭バレーボール大会」が7日、大崎市古川総合体育館で開かれた。幅広い年代の健康増進と交流を目的に、大崎市古川家庭バレーボール協会、千葉スポーツ工業共催、大崎タイムスなど後援で開催。老若男女混合で編成したチームが、ビニールボールの部とゴムボールの部で熱戦を繰り広げた。両部とも8人編成で、ビニールボールの部には7チーム、ゴムボールの部には4チームがそれぞれ出場。このうちビニールボールの部は、縦12メートル、横8メートルの小さなコートで実施。選手たちは空気抵抗を受けてすぐに失速するボールに戸惑いながらも徐々にこつをつかみ、巧みにトスを上げて鋭いスパイクを繰り出した。

 

ジャズの名曲など披露

 ジャズバンド「BIG BREATH(ビッグブレス)」の「七夕ジャズライブ」が7日、大崎市地域交流センター・あすもで開かれ、訪れた音楽ファンは名曲メドレーなど息の合った演奏を楽しんだ。ビッグブレスは、大崎市を中心に県内各地のメンバーで構成する「Mシティー楽人(ガクト)」と、岩手県の「ブルーウインズ」が一緒に活動しているバンド。マーチングバンドとしてスタートし、現在はジャズやロックのほか、クラシックなどもレパートリーに演奏活動を行っている。同センターで演奏会を開くのは2回目。1950年代から60年代のジャズの名曲「ソング・フォー・マイ・ファーザー」「テイク・ファイブ」や、広く知られているグレン・ミラー、ベニー・グッドマンの作品を披露。映画「追憶」の主題歌、ロックのヒット曲なども取り上げた。

 

「風景」「祭り」テーマに

 県北などの写真愛好家でつくる団体「フォト」の写真展が、大崎市民ギャラリー・緒絶の館で開かれている。「風景」と「祭り」をテーマにした作品が、訪れた人の目を楽しませている。15日まで。約35年前に「高清水写真愛好会」として産声を上げた同会。「より多くの人に作品を見てもらいたい」と2012年に改称し、緒絶の館を中心に年1回、写真展を開いており、今回で12回目。会員それぞれがテーマに沿ってイメージを膨らませ、過去の作品から選んだり、県内外で新たに撮影したりした計64点を展示。組写真のように1人5~6点で一つの作品としており、朝もやに煙る「里山の棚田」や、汗がほとばしる祭りの瞬間を切り取った「蘇民祭」などもある。

 

米山小の開校1年延期

 登米市教育委員会は、米山地域の米岡、中津山、米山東の小学校3校を統合して新設する「米山小」の開校を、1年先送りして2027年4月にすると決めた。経費を抑えるため実施設計の段階で試行錯誤が続いており、本年度当初を見込んでいた着工が遅れているため。当初は統合校最初の卒業生になるはずだった現在の小学4年生は、既存の小学校を卒業することになりそうだ。