2024/7/21


「ひまわりの丘」全国巡る

 大型トラックの側面に大きく描かれたヒマワリと菜の花。大崎市三本木字東浦の貨物自動車運送等「ダイショウ・ロジ」が自費でラッピングを施し、全国を巡って三本木の象徴をPRしている。19日は、地元の道の駅三本木やまなみ(三本木大豆坂)と豆坂温泉三峰荘(三本木新沼)でお披露目された。同社のラッピングトラックは3台目。1、2台目は、コロナ禍にあえぐ同市鳴子温泉の観光PRに一役買おうと、和野由一社長(75) が2021年に荷台の背面や側面に鳴子温泉郷、鳴子峡を描いた。3台目は、同社が同市古川から現在地に移転し3年目を迎えたのに合わせて施工した。三本木のひまわりの丘を埋め尽くすヒマワリと菜の花を荷台左右側面(縦2・5㍍、横9㍍)、和野社長が毎日通っているという三峰荘の浴槽の写真を荷台背面(2・5㍍四方)にそれぞれ描いた。

こけしの絵付けに挑戦

 大崎市鳴子小、川渡小、鬼首小の5、6年生48人が18日、市鳴子公民館で鳴子こけしの絵付けに挑戦した。来年度の学校統合を前に、児童たちは交流しながら地域の伝統工芸に触れた。こけしの絵付け体験は市鳴子総合支所地域振興課が企画し、例年は各校へ出向いて行っている。しかし、今回は2025年度の鳴子小中学校開校に向け、統合する3校の児童たちに親睦を深めてもらおうと合同で開いた。この日、児童たちは教職員に引率され、バスや鉄道で来館。こけし工人の大沼秀顯さん、大沼秀則さん、市地域おこし協力隊員でこけし工人見習いの渡辺あかねさんから指導を受け、高さ約20㌢のこけしに真剣な表情で顔や模様を描いていった。

 

三神さん 母校で講演

 美里町出身で、当時世界最大だった「すばる望遠鏡」(ハワイ)の開発に携わった三神泉さん(69)=兵庫県宝塚市=が17日、母校の同町中埣小(白鳥清文校長)で講演した。宇宙に興味を持ったきっかけや同望遠鏡開発の苦労に触れ、夢の実現に向け努力を続けることの大切さを語った。講演で、小学3年生のときに望遠鏡で土星を観測したのを機に宇宙に関心を抱いたことを紹介。「世界一の望遠鏡を作るという夢をかなえることができた。正しいと考えたことが世界に認められたのがうれしかった」と語った。「大切なのは夢を持ち続けることと、他の人のために勉強したことが回り回って自分に返ってくること」と強調。最後に「中埣の地から世界に羽ばたいてほしい」と、後輩たちにエールを送った。

 

古川学園2年ぶり4強

 第106回全国高校野球選手権宮城大会は10日目の19日、仙台市民球場で準々決勝を行い、古川学園は東北学院榴ケ岡を1-0で破り、2年ぶりに4強入りした。古川学園は準決勝で、夏の甲子園3年連続出場を狙う仙台育英と対戦する。降雨のため前日からの継続試合で一回裏、古川学園の攻撃から始まったこの試合。古川学園は三回、3番菊地、4番加藤の連続安打で一死一、二塁とすると、5番黒沢が左前適時打を放ち1点を先制した。

 

共に過ごした人形供養

 飾らなくなったり遊ばなくなったりした人形やぬいぐるみの冥福を祈る「人形供養会」が14日、涌谷町涌谷の葬祭会館「やすらぎホールわくや」で開かれた。参列者たちが、長年共に過ごした人形との別れを惜しんだ。葬祭事業や農産物直売所を手掛ける「新みやぎサービス」(勝又金市社長)とみどりの葬祭が主催。コロナ禍による中断を経て同館では7年ぶりに実施。日本人形やアニメキャラクターのぬいぐるみなど約1500体が祭壇を埋め尽くした。参加者代表が「今まで見守ってくれてありがとう。空から私たちを見守ってください。たくさんの思い出をこれからも大切にしていきます」と感謝の言葉を述べた。

 

高校生の就活本格化

 高校生の就職活動が本格化する中、「高校生のための合同企業説明会」(宮城労働局、古川公共職業安定所など主催)が17日、大崎市田尻総合体育館で行われた。県北地域の高校3年生約350人が訪れ、採用を予定している企業の話に熱心に耳を傾けた。会場には建設や製造、販売、介護などさまざまな業種の企業約60社がブースを設置。生徒たちは1人5社まで訪問できるとあって、希望する企業のブースを回った。各企業の担当者は、資料や動画などを用いながら業務内容や福利厚生をはじめ、自社の強み、入社後に資格取得の支援を行っていることなどを説明。進路の参考にしようと生徒たちの表情は真剣で、メモを取るなどして聞き入っていた。