2024/7/27


GIAHS・SDGsパートナー 37者登録

 大崎市は22日、世界農業遺産「大崎耕土」ゆかりの個人、団体など計37者を第1期「おおさきGIAHS(ジアス)・SDGsパートナー」に登録した。持続可能な地域社会づくりを目指し、枠組みを超えて知見の共有や連携強化に取り組む。第1期登録者の内訳は個人4、法人12、団体15、教育機関4、行政2。自然共生型農業の実践、農泊、環境保全、農と食をつなぐ料理の提供や商品開発など、それぞれ得意分野を持つ顔ぶれ。市によると▽「SDGs未来都市おおさき」のロゴとのぼり旗使用、ウェブサイト掲載によるPR効果▽新たな連携機会創出−が登録者側の主なメリットという。登録証交付式がアインパルラ浦島(同市古川)であり、28者が出席。伊藤康志市長は「世界農業遺産とSDGsの目標を連動させて人材と知恵、地域資源の再構築を図り、新たな付加価値を生み出していく」とパートナー制度の狙いを明かした。

感性光る絵画や立体作品

 大崎市民ギャラリー・緒絶の館で25日から、「アトリエ・ペインターズ作品展」と「古川学園中学・高校美術作品展」が開かれている。それぞれの会場には、みずみずしい感性や個性、技巧が光る作品が並び、訪れた人の目を楽しませている。入場無料。アトリエ・ペインターズ作品展は、大崎市古川上中目の絵画・造形教室「アトリエ・ペインターズ工房」の生徒が手掛けた絵画や立体作品、透明水彩画など約100点を展示している。29日まで。同工房は造形作家、武緒さんが講師を務める教室。毎週土日に開いており、現在は小学生と大人合わせて8人が在籍している。児童たちの作品は写生会で描いた近隣の風景画やステンドグラス風絵画、紙版画、ファンド(石粉粘土)で制作したネコやモンスターなど。大人が出品したのは満開のサクラや並木道、舞妓などをモチーフにした透明水彩画が中心。古川学園中学・高校美術作品展は、生徒たちの豊かな感性があふれる絵画や立体作品が披露されている。30日まで。高校美術部(部員数20人)が主催している作品展。以前はオープンスクールに合わせて教室で開いていたが、昨年から市民ギャラリーで実施。会場設営やPRポスター、パンフレットの制作も部員たちで行っている。高校美術部員による水彩画、アクリル画、油絵のほか、中高の生徒が授業や講座、部活動で制作した作品を合わせて約100点を展示。ハンドバッグや干支の「辰年」にちなんだ竜の点描画、植物標本を専用液と一緒に瓶に封じたハーバリウムもある。

鳴子2地区に避難指示

 梅雨前線の発達した雨雲が流れ込み、県内は24日朝から26日未明にかけて断続的に雷を伴う大雨となった。24日の降り始めからの雨量は川渡198㍉、駒ノ湯156・5㍉、加美114㍉、古川89㍉など(26日午前9時現在、アメダス)。大崎市は25日夜、土砂災害の危険性が高まったとして鬼首、中山平両地区の計598世帯1093人に避難指示を発令した。県と仙台管区気象台の土砂災害警戒情報に基づく措置で、警戒レベル4に相当。市側が開放した鬼首地区公民館、中山コミュニティセンター両避難所への避難者はゼロで、26日朝、市内の同指示は全て解除。市防災安全課に人身や家屋に関する被害情報は寄せられていない。

 

ひろさん 古川で童話「烏少年」の原画展

 美里町の美術家ひろさん(64)=本名・佐々木浩さん=が執筆した童話「烏少年」の原画展が25日から、しあわせ美じゅつ店(大崎市古川七日町)で開かれている。著書に掲載されている挿し絵47点が展示されており、感染症をまき散らす〝妖怪〟を人知れず倒して地域を守る少年らの活躍が生き生きと描かれている。8月10日まで。ひろさんは絵に短いキャッチコピーを付けた作風で知られるが、新型コロナウイルスで時間ができた2020年から「六十の手習い」(ひろさん)として童話作家に挑戦。慣れない執筆もあって4年がかりで1作目を完成させた。現在は2作目「山桜分校のこどもたち」を大崎タイムスに毎週水曜日に連載している。