日本語学校 学生寮の工事着工
来年4月開校予定の大崎市立「おおさき日本語学校」の学生寮工事安全祈願祭、着工式が26日、同市古川中里の現地で行われた。事業主の早坂竜太古川土地社長や工事関係者、伊藤康志市長、村井嘉浩知事らが出席し、神事を行って事業の成功を祈った。工事は8月下旬ごろ本体建設に入り、来年3月に完成する。公設による日本語学校は国内2例目となる見込み。校舎は旧西古川小校舎を改修して活用。学生は学生寮で生活し、学校までJR陸羽東線を使って通学する。定員は開校時が60人で、3年目に90人、5年目に100人を予定。学生寮の工事は2期間に分けて行い、開校までの第1期工事で居室60室、第2期(2026年度)で同40室を整備する。建物は軽量鉄骨造り2階。全室個室で、食堂、厨房、供用スペース、管理人室などを設ける。建設場所は、JR古川駅から歩いて10分ほどの旧古川東保育所跡地。敷地面積は3062平方メートル。
戦前前後の日常 巧みに表現
戦前戦後の日常をイメージして作られた人形の展示会が、大崎市松山酒ミュージアムで開かれている。動乱の時代を生き抜いた子どもたちのたくましさや心情を巧みに表現した人形が並び、間もなく迎える終戦の日と相まって来館者を引き付けている。8月31日まで。制作者は同市松山出身の人形作家、粟野敦子さん(82)=千葉県=。樺太(現サハリン)生まれで、幼少期を旧松山町で過ごした。アパレル会社などで培った制作技術を生かして人形作りに没頭。特攻隊の悲劇を伝える「知覧特攻平和会館」(鹿児島県南九州市)を2005年に訪れたのを機に、命の尊さをテーマにした作品を多く生み出した。
食べ残し 給食に〝循環〟
学校給食の食べ残しを肥料にして野菜を育て、給食の原料にする「循環型給食」に古川支援学校が取り組んでいる。生徒たち自ら育てたタマネギが1日、みそ汁の具材として提供された。化学肥料高騰を踏まえ、日々の給食で出るパンや米飯の食べ残しと野菜くずを再利用しようと2年前から試行錯誤している。残飯と野菜くずを細かくし、米ぬかと納豆を混ぜ合わせたものをポリバケツの中に交互に重ね、半年余り密閉。出来上がった肥料を使ってトマトを育てて効果や安全性を確かめ、栽培したネギを昨年度に初めて給食に使った。ことしは、高等部園芸環境整備班の1~3年生13人が中心になって栽培している。品目をピーマンやナス、トマトなどの野菜10種に広げた。
時疾風勝ち越しならず
大相撲名古屋場所(14~28日)が閉幕した。栗原市瀬峰出身の時疾風(27)=小牛田農林高-東京農大-時津風部屋=は千秋楽で敗れ、7勝8敗と2場所連続で負け越した。1場所での幕内復帰は厳しい状況とみられる。時疾風は5~8日目の4連勝などで12日目を終えて7勝5敗としたが、13日目はベテランの志摩ノ海、14日目もウクライナ出身の獅司に連敗。千秋楽では、勝った方が入幕確実となる白熊(福島県須賀川市出身)との一番で寄り切られ、十両優勝も献上した。
30周年の節目祝い熱唱
大崎市古川と栗原市を拠点にする音楽教室「ハーモニーフォレスト」(武田夏子さん主宰)の30周年記念コンサート「Thank You For The MUSIC(サンキュー・フォー・ザ・ミュージック)」が21日、大崎生涯学習センター・パレットおおさきで開かれた。武田さん(50)や卒業生、生徒代表ら約40人がステージ上で熱唱し、節目を祝った。武田さんは、沖縄県出身で栗原市在住。同教室ではピアノをはじめとした楽器、声楽、コーラス、ミュージカルなどを指導している。記念コンサートは2部形式で、第1部は卒業後にプロとして活動しているオペラ歌手の青木麻菜美さんや歌手の遊佐夏子さん、近年のコンクールで優秀な成績を収めた生徒がソロやデュエットを披露。第2部では武田さんが指導するグループ3組がコーラスを行った。
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