整備進む渋井川排水機場見学
県と県建設業協会大崎支部は9日、整備が進む渋井川排水機場(大崎市古川西荒井)の工事現場で見学会を開いた。人材不足が続く建設業界の将来的な担い手確保も視野に入れて企画。大崎地方などから参加した小学生の親子16組37人が、巨大な水門を見学したり建設機械に触れたりして建設業の魅力に触れた。工事を発注した県と建設を担う小野田建設(加美町)など2社の担当者が、建設に至った経緯と工事の概要、意義を説明。水門について「ミキサー車2000台分のコンクリートから造られ、長さ平均35メートルの鋼管杭300本を打ち込んで固定している」と紹介した。参加者たちは、高所作業車の作業床に乗って工事現場を上空から眺めたり、測量機器とドローンを使った測量を体験したりして建設業への関心を高める姿が見られた。
創部4カ月で全国大会へ
大崎市古川を拠点に活動する中学校軟式野球クラブ「大崎西部ベースボールクラブ」は、第3回CBS中学軟式野球夏季全国大会(17~18日、愛知県)に出場する。同クラブは4月に創部したばかりで、メンバーも現在9人。初の全国大会を前に、黒澤朔主将(古川南1年)は「緊張することなく、楽しく臨みたい。まずは2勝」と語っている。中学校部活動の地域移行を受けて創部した、市内初の中学校野球クラブチーム。もともとは少年野球チーム「大崎ジュニアドラゴン」の中等部を構想していたが、他のチームメンバーも加入し、市のモデル事業としてことし2月から創部に向け活動を進めてきた。
涌谷町に「避難指示」
台風5号は12日午前8時半、岩手県大船渡市付近に上陸した。台風が東北地方太平洋側に上陸したのは2021年7月以来で、歴代3例目の異例な進路をたどっている。台風の接近に伴い大崎地方でも11日から各地に避難所が開設されたほか、停電や公共交通機関運行停止に見舞われ、盆を直前に控え、住民生活に影響が出た。大崎市は11日午後4時半、市内全域を対象に避難情報「警戒レベル3」(高齢者等避難)を発令。市内10カ所に避難所を設け、最大66世帯104人が身を寄せた。過去の台風や水害で住宅街が冠水し、住民の車両に被害が出たのを踏まえ、車両避難場所を古川と三本木の店舗等駐車場6カ所に開設。11日のうちに車を移動させる人たちの姿が見られた。色麻、加美、美里各町も11日、町内2~11カ所に避難所(福祉避難所含む)を開設し、住民を受け入れた。加美町は12日、住民バスを全便運休した。涌谷町は11日午後3時、2番目に高い「警戒レベル4」(避難指示)を町内全域に発令し、9カ所に避難所を開設。このうち涌谷中では最大19人が一晩を過ごした。同町字表桜町の大内忠秋さん(76)は軽食やマスクを持って避難。「必要な物だけを持ってきた。なかなか寝付けなかった」と疲れた表情で語った。(情報はいずれも12日正午現在)
災害時の連絡に備えを
日本公衆電話会宮城支部は7月30日、災害用伝言ダイヤルや災害時の公衆電話の利用法をまとめた冊子「災害時連絡方法のてびき」を美里町社会福祉協議会に贈った。東日本大震災を機に2011年に始めた取り組み。てびきはA5判30ページで、災害用伝言ダイヤル(171)や災害用伝言板(ウェブ171)の使い方、公衆電話による緊急通報(119番、110番)などが盛り込まれている。
暴力団いない街に
大崎市古川の飲食業者らが3日、「おおさき古川まつり」会場で暴力団追放キャンペーンを展開、道行く人たちに標語入りウエットティッシュを手渡し、安全安心な地域社会づくりに理解と協力を求めた。キャンペーンは、暴力団のいない安全で楽しい地域社会、飲食店街をつくろうと、1993年から古川まつりに合わせて行っている。この日は古川署をはじめ、古川地区飲食業暴力団追放対策協議会、防犯団体などから合わせて約20人が参加した。市役所本庁舎敷地内で出動式があり、高橋誠署長の激励を受けて商店街へ出発。厳しい暑さの中、参加者たちは見物客に「暴力団追放にご協力ください」「暴力団とのトラブルはすぐ警察に」などと声を掛けながら、「わが町に いらない いれない 暴力団」という標語が印刷されたウエットティッシュ400個を配った。
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