2024/8/20


WEAJアワード受賞

 元地域おこし協力隊員でツアー企画・ガイド会社経営の齋藤理さん(34)=大崎市鳴子温泉=が、模範的なアウトドア指導者に贈られる「WEAJスチューデントアワード」を受賞した。「世界農業遺産『大崎耕土』の観光プロモーションに寄与したい」と意気込む。協力隊活動で鳴子温泉郷の観光振興支援に携わり「豊かな地域資源に可能性を感じて」そのまま定住。鳴子温泉もりたびの会理事などを経て昨年1月起業し、観光商品開発や案内役を担う。アウトドアの分野には特に力を入れ、指導者と教育者らでつくる国際的ネットワーク「WEA(Wildness Education Association)」の認定資格を取得した。「アワード」はWEAJ(日本野外協会)に貢献度の高い認定資格取得者を顕彰するもの。受賞前、より上位の指導者に師事して磨いた野外活動技術とその意欲、キャンプ、沢登りなど多彩なライセンスが評価された形という。イベント「第12回ジャパン・アウトドア・リーダーシップ・カンファレンス」(6月18~20日、東京都)内で表彰式が行われた。

25年前の〝自分〟と対面

 「懐かしい」「よくこんなの取ってたな」-。大崎市三本木小で17日、1999年(平成11)年度卒業生が卒業記念に埋めたタイムカプセルが開封された。集まった卒業生約30人が、思い出の品々を通して約四半世紀前の自分と対面し、追想にふけった。タイムカプセルの埋設は、「ミレニアム・イヤー」(2000年)の卒業年にちなみ、同校PTAが企画。卒業生98人が、それぞれ思い入れのある品々を3クラス別にプラスチック収納ケースに入れた。ケースは同年11月、同校敷地内の奉安殿跡地に重機で深さ2㍍近くの穴を掘って埋められた。浸水と土圧対策としてふたを密閉し、ひっくり返したバスタブをかぶせたほか、ケースの下に傾斜をつけた暗きょを設けた。開封は20年後の予定だったが、コロナ禍で先延ばしを余儀なくされた。台風が接近していたことから10日に掘り起こしてこの日を迎え、当時のPTA会長の小坂弘是さん(同市三本木)や恩師ら約40人が集まった。ケースから取り出されたのは、「未来の自分へ」と題した作文や学習ノート、愛読書、トレーディングカードなどさまざま。懐かしさから卒業生たちに笑顔があふれ、かつての学友たちとの思い出話に花が咲いた。

地域資源をビジネスに

 おおさき産業推進機構と大崎市は、地域資源を活用したビジネスプランのコンテストを実施する。31日までエントリーを受け付けている。コンテストを前に31日午後1時半から、「おおさき1000のビジネスラボラトリー」を市役所1階の屋内広場「パタ崎さん家(ち)」で開き、新事業の立ち上げや起業の可能性を探る。参加者を募集している。募集するビジネスは、市内の既存企業(行政を含む)と一緒に取り組む新規事業提案を含むプラン。創業年の浅いスタートアップだけでなく、既存企業の新規事業提案も含む。最優秀賞は100万円、優秀賞は30万円の賞金が贈られる。エントリーは31日午後11時59分まで。ビジネスプラン提出期限は9月5日午後11時59分まで。11月26日に表彰を行う。申し込みサイトからエントリーする。アドレスは=https://osaki1000.com/

 

モスバーガー 美里町産のトマト使用

 モスバーガーを展開するモスフードサービスは7日、契約農家の「デ・リーフデ美里」(美里町)で収穫されたトマトを使って「モスの県産野菜フェスタ」を23~25日の3日間、県内19店舗で実施すると発表した。地元のおいしい野菜を味わってもらう狙い。デ・リーフデ美里で収穫されたトマトと国産牛100%のパティを使った地域・期間限定商品「新とびきり大盛りトマト・モス野菜チーズバーガー」(880円)と「新とびきり大盛りトマト・チリバーガー」(同)を地域・期間限定で販売。同社のトマトがなくなり次第、県外の契約農家のトマトに切り替える。

 

宿泊者数 5カ月連続で前年同月を下回る

 県ホテル旅館生活衛生同業組合は8日、7月の加盟施設の宿泊者数調査結果を発表した。県全体は前年同月比で103・3%と好調だったが、鳴子5地区は90・8%と伸び悩んだ。鳴子5地区が前年同月を下回るのは3月以降5カ月連続。前年同月比で最も伸び率が高かったのは黒川・登米・栗原・大崎で、137・4%。鳴子5地区と同様に2月から5カ月連続で前年同月割れが続いていたが、一気に取り戻した。このほか、石巻・東松島・女川・気仙沼・南三陸、仙台、岩沼・名取・青根・遠刈田・小原・鎌先と比較的ビジネスホテルが多い地域で前年同月を上回った。

 

「造形表現」など講義公開

 県北部唯一の短期大学「宮城誠真短大」(大崎市古川福沼)は17日、本年度4回目のオープンキャンパスで、初めて講義の様子を公開した。訪れた高校生らがキャンパスの雰囲気や高等教育の奥深さに触れた。同短大は本年度、オープンキャンパスを例年より多い5回企画するなど高校生へのアピールに力を入れている。公開講義はその一環で、造形表現や英語など専門教育と一般教養合わせて四つの講義を公開した。このうち「造形表現」では、2年生40人余りが保育施設での実習に向けて作った視覚教材を紹介。金魚の貼り絵を保育室にたくさん貼って園児たちに見つけてもらったり、初めてはさみを扱う3歳児に向けて作りやすい題材を考えたりと工夫を凝らした点を語った。