2024/8/21


大崎市の貝塚 松山で出土品など展示

 大崎市東部地域5カ所の貝塚で見つかった出土品を集めた企画展が、同市松山ふるさと歴史館で開かれている。縄文時代に近くまで海が迫っていたことを示す貝殻や釣り針などの遺物が並び、古代ロマンをかき立てている。10月20日まで。展示しているのは、国指定史跡の中沢目貝塚(田尻蕪栗)をはじめ、上野遺跡(松山千石)、東要害遺跡(鹿島台平渡)、石竹貝塚(鹿島台大迫)、北小松遺跡(田尻小松)から出土したハマグリやカキの貝殻、首飾り、釣り針、シカやイノシシの下顎の骨など合わせて約60点。このうち東要害貝塚は縄文時代前期前葉(約6500年前)から中期(約5000年前)にかけての貝塚で、現在、市民病院鹿島台分院が立地する。発掘調査で土器や石器、貝の地層、掘立柱建物跡、女性の墓が見つかり、魚の骨や貝殻を分析したところ、縄文時代前期には遺跡近くまで海が迫っていたことが分かったという。

東北ミニバス大会

 第26回大崎カップ東北ミニバスケットボール大会(同実行委員会主催、大崎タイムスなど後援)は17、18の両日、大崎市鳴子中体育館と栗原市若柳総合体育館・アスパルわかやなぎで開かれ、小学生選手が白熱した試合を繰り広げた。大会には東北6県と新潟県から男女各12チームが出場。それぞれ4ブロックに分かれて予選リーグを行い、各ブロック1位チームが優勝トーナメントを争った。選手たちは日頃の練習成果を発揮して熱戦を展開。果敢に切り込んでシュートを打ったり、リバウンドを取って速攻を決めたりするプレーに盛んな声援も飛んでいた。その結果、男子はしらかし青山キッズ(利府町)、女子はfighting girls KAMEDA(新潟)が優勝した。

創部2年目 初の全国へ

 第54回全日本中学校バレーボール選手権大会(22日開幕、福井市)に挑む古川学園中女子バレーボール部が19日、出場報告のため大崎市役所を訪れた。大会ではグループ戦初戦、大会4連覇中の金蘭会中学(大阪府)と激突する。高校女子バレー界屈指の強豪・古川学園高へ続く中高一貫指導を目的に昨年創部。控えのいない部員6人で丸1年戦い抜き今春、新入生を加えて総勢12人に。県中学校総体(7月22~24日)では4試合全てストレート勝ちの完全優勝。東北大会(今月8~10日、青森市)で4強入りし初の全国切符を得た。あいさつで、瀬戸恵美子監督は「日本一を目指す高校生の隣で練習し、刺激を受けている」と教え子の成長をたたえた上で「1、2年生チームで金蘭会相手にどれだけできるか挑戦」と意気込んだ。

 

古川駅乗客9・9%増

 JR東日本はこのほど、2023年度の駅別1日平均乗車人員を発表した。同年5月の新型コロナウイルス5類移行で軒並み乗客が前年を上回った。定期券を利用する通勤通学客も前年より増えたが、それ以上に旅行や出張などで定期外の乗客が大きく増加。今後も円安の影響で増えているインバウンド(訪日外国人旅行)を取り込めるかがカギになりそうだ。調査対象は有人駅で、降車人員は含まれていない。3月に無人化になった石越駅は調査対象から外れた。古川駅の乗客は1日平均4379人で、前年を9・9%上回った。このうち新幹線の定期外が1277人(前年度比24・0%増)、定期が1347人(9・5%増)といずれも前年を大きく上回ったが、陸羽東線は定期外が272人(0・4%減)、定期も1482人(2・0%増)と伸び悩んだ。

 

遊びながら自然を満喫

 児童らの生物調査が10日、大崎市鳴子温泉のオニコウベスキー場で行われた。子どもたちは夏のスキー場に生息するアカトンボの生態を調べたり、昆虫を捕まえたりして地元の自然を味わった。大崎平野の自然を体験を通じて子どもたちに伝える活動をしている地域づくり団体「大崎自然界部」の主催。大崎市農政企画課の協力を受けた。鍋倉山(標高1100メートル)山頂で午前に行われた「アカトンボ見っけ隊」には、白梅学童クラブとおおさき生きものクラブの親子計100人が参加。高山で暑さをしのぐアカトンボを捕まえてマーキングし、種類や雌雄を記録してから、秋に麓の田園地帯で見つけることを期待して放した。午後は、草が生い茂るスキー場斜面や、イワナ釣り堀近くに整備された沢などに生息する生物を調査。生きものクラブの専門プログラムの一環で、メンバー10人が虫取り網で昆虫を捕まえた。

 

男女そろって全国へ

 大崎市を拠点に活動する中学生バレーボールクラブチーム「INSISTCLEAN(インシストクリーン)」が、「第27回全国ヤングバレーボールクラブ男女優勝大会」U-14(14歳以下)県予選で男女そろって優勝し、9月に開かれる全国大会へ駒を進めた。男子は初、女子は3年連続7度目の全国大会出場。インシストクリーンは女子が2011年、男子が22年に結成。現在は、県内の中学1~3年生38人(男子16人、女子22人)が三本木小体育館や三本木総合体育館で週3日活動している。男女とも粘り強くボールを拾って攻撃につなげるのがチームの身上で、練習時間の半分はレシーブと体力づくりに費やしている。県予選は7月7日、東松島市の奥松島運動公園体育館で開かれ、男女それぞれ8チームが全国への切符を懸けてトーナメント戦に臨んだ。インシストクリーンは、第1シードの男子、第2シードの女子とも1回戦から決勝までの3試合を全てセットカウント2-0のストレートで勝利。特に決勝の第2セットは男女とも終盤までリードを許したが、逆転で奪取し優勝を飾った。