只埜選手が故郷に凱旋
女子硬式野球の国際大会「WBSCワールドカップ(W杯)」(ファイナルステージ7月28日~8月4日、カナダ)で7連覇を成し遂げた日本代表「侍ジャパン」の一員、只埜榛奈選手(29)=大崎市松山出身=が19日、市役所を表敬訪問し、伊藤康志市長に〝世界一の喜び〟を報告した。大会は隔年開催で9回目。各国代表12チームが2グループに分かれて予選(昨年8~9月、カナダ・日本)を行い、日本含む上位各3チームがファイナルで女王の座に挑んだ。只埜選手はファイナル全6試合に二塁手として先発出場。持ち味とする堅守と巧みな走塁に加え、地元カナダ戦(試合結果7-6)、決勝のアメリカ戦(同11-6)と重要な局面で適時打を放つなど打撃でも貢献。ベテランらしく精神的支柱役も担い、代表初選出で優勝の原動力となった。
一ノ蔵で「呑み切り」
大崎市松山の酒造会社「一ノ蔵」は22日、昨年度製造した清酒を試飲して質と熟成度合いを確かめる「呑み切り」の様子を報道陣に初めて公開した。呑み切りは、貯蔵中のタンクを1本ずつ開栓し、飲み口を切ることにちなむ利き酒の一種。酒蔵にとっては、出荷までの製品の管理法や今期の本格的な酒造り開始を前に製造方針を決める重要な伝統行事になっている。門脇豊彦総杜氏は「呑み切りは1年の酒造りの反省にもつながっている。昨季の酒造りは猛暑の影響で非常に苦労したが、年を越して熟成が計画通りに進み、一安心している」と話していた。
満州移民の悲劇を後世へ
第2次世界大戦の敗戦に伴う旧満州(現中国東北部)からの引き揚げに際し悲惨な最期を遂げた農業移民をしのぼうと、大崎市の鹿島台歴史研究会は20日、同市鹿島台平渡の上戸公園を訪れ、犠牲者の氏名を刻んだ「拓魂碑」を参詣した。遺族を招いての懇談もあり、移民を襲った悲劇や1年余りに及んだ逃避行の実態が紹介され、参加者たちが平和の尊さを改めて痛感した。
夏休み明け元気に登校
大崎地方のほとんどの小中学校は23日に夏休みが明け、児童生徒が元気に登校した。約1カ月ぶりの学校では子どもたちが宿題を提出したり、再会した同級生と休み期間中の思い出を語り合ったりしていた。老朽化対策などで大規模改修工事が進む大崎市古川第四小(児童数753人)では、一部の教室やホールが閉鎖されたため放送で全校集会を実施。門傳久徳校長は児童に「工事で不便なこともあるが、みんなで楽しく生活するために力を合わせ、いろいろなことにチャレンジしてほしい」と呼び掛けた。
化女沼をきれいに
大崎市古川の景勝地、ラムサール条約湿地の化女沼をサクラの名所にしようと取り組んでいる市民グループ「化女沼2000本桜の会」は21日、沼周辺のごみ拾いを行った。定例の活動で、今回も多くのごみが集まった。この日は桜の会、県大崎地方ダム総合事務所、大崎市建設課から合わせて13人が参加。真夏の太陽がじりじりと照り付ける中、熱中症に注意して水分補給しながら雑草が生い茂る道端や駐車場周辺などにも目を配り、丁寧にごみを拾い集めた。お盆の休みを利用して訪れる人が多かったため、目に付いたのが空き缶やペットボトル、弁当の空き箱など。段ボールに詰められた食品の食べ残しもあり、約2時間の活動で可燃ごみ13袋、不燃ごみ4袋が集まった。
女性3市議と意見交換
男女共同参画などを目指す栗原市の「くりはらチャレンジL(ラーニング)」は17日、女性市議会議員との懇談会を栗原市市民活動支援センターで開き、パートナーシップ制度などをテーマに意見交換した。パートナーシップ制度では、行政が同性のカップルに結婚に相当する関係を示す証明書を発行する。公営住宅の入居などさまざまなサービスが受けやすくなり、県内では栗原市、仙台市が年度内実施を目指している。懇談会にはメンバーのほか管原麻紀・栗原市議、加川康子・大崎市議、遠藤真理子・登米市議の14人が出席。3市議は昨年8月の懇談会で寄せられた要望を受け、12月定例会でそれぞれパートナーシップ制度について一般質問で取り上げていた。
掃除ロボット事業に参入
栗原市若柳の液晶ガラス基板加工、倉元製作所は21日、AIを活用した全自動業務用掃除ロボットの開発・販売を手掛けるアイウイズロボティクス(東京、王馳社長)と株式を交換して子会社化することで基本合意したと発表した。若柳工場と花泉工場の未使用スペースを活用して掃除ロボットの組み立てに当たることなどを今後、検討する。
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