お年寄りらに生演奏
小牛田農林高吹奏楽部は21日、コンサートを美里町駅東地域交流センターで開き、町内の福祉施設を利用している高齢者や障害者に生演奏を披露した。コロナ禍で生演奏を聴く機会が限られたお年寄りや障害がある人を対象に3年前に始めた取り組み。今回は高齢者施設と障害者施設、放課後等デイサービス計5施設の利用者85人を招いたほか、オンラインで29施設に配信した。同部は本年度、県吹奏楽コンクール予選栗原・大崎地区大会で金賞に輝き、18校による県大会(1~4日)に進出して銀賞を受賞した。この日は、3年生7人にとって3年間で最後の公演となった。部員20人がポップスやアニメソングなど4曲を演奏。アンコールに応えてスウィング・ジャズの代表曲「シング・シング・シング」をリズミカルに奏でて盛大に最後を飾った。
マルシェでザリガニ料理
大崎市鹿島台の「シナイモツゴ郷の会」は24日、JR鹿島台駅前で、アメリカザリガニを主原料とした料理を販売した。水域生態系保全活動の一環で捕獲した個体を有効活用するのに一役買ってもらおうという試みで、訪れた人たちがエビに似た食味を味わった。同会は、絶滅危惧種の淡水魚シナイモツゴの生息環境保護、拡大に取り組んでいる。条件付特定外来生物のアメリカザリガニの駆除に向け、その習性を利用し連続で捕獲する装置を独自に開発。1週間平均捕獲数は100匹前後に上るという。料理は、坂本会館(同市鹿島台)と聚鮮楼(仙台市)が調理した塩ゆでや唐揚げ、団子中華スープなど4種で、「鹿島台駅前マルシェ」で販売した。前回(7月)のマルシェに続く2回目の出店だったが、物珍しさも手伝って多くの人が買い求めた。
大崎市 77歳以上1万7848人
9月16日は「敬老の日」。長年社会に尽くしてきた高齢者を敬愛し、長寿を祝う日として1966年に制定された。大崎市内では9~10月を中心に敬老事業が予定されており、そのトップを切って9月1日、古川東大崎地区と西古川地区で敬老会が開かれる。同市の敬老会対象となる77歳以上は7月1日現在、前年より556人多い1万7848人(男性6739人、女性1万1109人)。ことし100歳を迎える人は8月23日現在、57人(男性11人、女性46人)いる。昨年は、新型コロナウイルスの感染法上の位置づけが5類に移行したことを受け、4年ぶりに敬老会を再開した地区が多かった。ことしは257団体が敬老事業を主催し、このうち約半数が集会の開催を予定している。あとの約半数は、感染症対策などを理由に記念品配布のみ行うことにしている。
人材確保に支援を
美里町企業会は22日、定例会を同町の友栄会館で開き、企業振興やまちづくりに向け、会員たちが相澤清一町長らと意見を交わした。企業存続の鍵を握る人材の確保について町の手厚い支援を求める声が相次いだ。11社や町から合わせて約20人が出席。相澤町長は、まちづくりの現状の課題として各種イベント(田園フェスティバル、えきフェスなど)の担い手不足や、住民の交通手段の確保、温暖化を挙げた。住民バス利用者についてJR鹿島台駅から大崎市民病院まで結ぶ「美里線」は年々増加傾向にある一方、他の4路線で減少しているといい、現在、南郷地域に限っているデマンドタクシー(予約運行型乗り合いタクシー)の利用区域を一部地域に広げる考えを示した。産業振興課の川名秀明課長は、正社員雇用拡大に向け新設した「中小企業リテンション支援補助金」を紹介。同補助金は、新卒者が町内の企業に就職し町内に移り住むと、1人当たり最大18万円を企業に対し交付する。これらを踏まえた意見交換で、企業振興に向けて会員たちの多くが課題に挙げたのは人材確保だった。木村晴夫会長は「地元企業は新卒者をなかなか採用できずにいる。中途採用も支援してほしい」と訴えた。
高泉淳子さんの母 ことし100歳
大崎市古川出身の役者・劇作家・演出家、高泉淳子さんの母、芙喜子さんがことし11月に100歳を迎える。芙喜子さんは現在、高泉さんと高泉さんの兄で書家の冬木(本名・喜昭)さん夫妻の介添えのもと、市内の自宅で元気に暮らしている。芙喜子さんは1924(大正13)年11月16日、神奈川県横須賀市に生まれた。旧古川町(大崎市古川)出身だった父親は当時、横須賀市で戦艦などの造船所で働いていたが、前年に関東大震災が発生したことから、芙喜子さんが生まれて間もなく帰郷した。帰郷後は母親の実家がある旧三本木町で暮らし、三本木尋常高等小に通った。3年時に古川町に転居。しかし、大好きな祖父母に会いたいと10歳で〝家出〟を決行し、三本木行きの乗合バスに飛び乗った。これがきっかけで、翌年春から再び三本木尋常高等小に通うことになったのが「子ども時代の一番の思い出」という。裁縫学校を卒業後、古川町役場に奉職。24歳で役場職員だった高泉喜造さんと結婚し、3人の子どもに恵まれた。ところが、46歳のときに喜造さんが急逝。古川市役所に臨時職員として入り、働きながら、子どもたちを大学や大学校に進学させた。
〝センバツへの道〟始まる
「第18回秋季県高校野球」の北部、東部地区予選が24日、開幕した。県北部からは北部地区に9校8チーム、東部地区に3校3チームが出場。春のセンバツ甲子園につながる県大会進出を目指し、熱戦を繰り広げる。北部地区は13校11チームが出場し、県大会出場枠は5。東部地区は出場18校13チームで、県大会出場枠は6。3~5チームで構成する三つのリンクで2勝したチームが、9月19日に始まる県大会に出場する。敗れたチームは敗者復活戦に回り、2勝すれば県大会に進出。各リンクの勝者が対戦する順位決定戦も行われる。24、25の両日は大崎市鹿島台中央野球場と石巻市河南中央野球場で1回戦を行い、北部地区は古川学園、築館、黒川と古川黎明、迫桜の3校連合が1勝を挙げた。小牛田農林、大崎中央、加美農、古川は敗者復活戦へ回った。東部地区は、佐沼が塩釜に競り勝ち2回戦へ。涌谷を含む5校連合は石巻西に、登米総産は石巻にそれぞれ敗れ、敗者復活戦に臨む。
総合労働相談2万件超
労働者と事業主の間の労働条件や職場環境を巡るトラブルなどの「総合労働相談」について、宮城労働局は昨年度の件数をまとめた。全数は2万3168件で、18年連続で2万件を超え、高止まりが続いている。働く上でのトラブルの防止や早期解決に向け、同局と各労働基準監督署は相談を受け付けているほか、労働局長による「助言・指導」と、紛争調整委員会による「あっせん」を行っている。総合労働相談のうち民事上の個別労働関係紛争の相談は延べ6828件。内訳は多い順に▽いじめ・嫌がらせ1657件▽その他の労働条件960件▽自己都合退職880件▽労働条件引き下げ708件▽解雇594件-などだった。
時疾風は十両2枚目
大相撲9月場所(8~22日)の番付が26日に発表された。栗原市瀬峰出身の時疾風 (28)=小牛田農林高−東京農大−時津風部屋=は東十両筆頭から同2枚目に落としたが、勝ち越せば再入幕の可能性が高い位置を維持した。時疾風は7月の名古屋場所で7勝8敗と星の差一つで負け越していた。5月の新入幕から2場所連続で十両となる。
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