江合川で「かわまちづくり」
大崎市古川桜ノ目地区の水辺空間を新たなにぎわい創出拠点とする「江合川かわまちづくり」計画が、国土交通省の支援制度に新規登録された。28日に市役所で登録証伝達式があり、まちびらき(2030年度目標)に向けて「官」「民」関係者が連携強化を誓った。住民らでつくる「江合川かわまちづくり協議会」が昨年1月の発足後1年半がかりで錬り上げた計画。桜ノ目橋-国道4号新江合橋間(約1・6㌔)の江合川左岸に親水護岸、照明付き芝生広場、あずまや、ジョギングコースを整備し、生き物観察会、ゴムボート乗船体験、野外コンサートなど幅広い世代が集うイベント会場としての利活用を思い描く。また市と、地区内の環境衛生施設を管理運営している大崎地域広域行政事務組合は「持続可能な循環型社会」に貢献する施設との相乗効果、世界農業遺産「大崎耕土」を絡めた「自治体SDGs」の成功事例にしたい考え。
苦心して捉えた「桜」など
大崎地方のアマチュア写真家グループ「写団みちのく」(千葉学代表)の第29回写真展が28日から、大崎市民ギャラリー・緒絶の館で開かれている。満開のサクラをはじめとした力作の数々が、訪れた人の目を引いている。9月1日まで。写団みちのくは1993年に結成。現在の会員は11人。写真展は日頃の活動成果を発表する場として年1回開催しており、撮影者と鑑賞者がコミュニケーションを図れるよう、作品一つ一つに撮影地や説明書きを添えている。ことしのテーマは「桜」で、自由作品と合わせて84点を展示。祭りの喧騒を背に静寂な雰囲気を漂わせる夜桜、見頃のサクラが雪をかぶったミスマッチの光景、満開のピンク色に黄緑色が映えるメジロの写真など、趣向を凝らした作品が目立つ。
「拙速な宿泊税導入」に反対
県が導入を目指す宿泊税について、大崎市議会の産業常任委員会は28日、「拙速な宿泊税導入に反対する意見書」案を全員賛成で可決した。9月定例会初日(13日)に採決を行い、可決される見通し。意見書案は村井嘉浩知事宛て。長期滞在する湯治客が多い同市鳴子温泉郷の宿泊事業者が議会側に寄せた「既に入湯税もある中で負担が大きい」「(導入目的の)観光施策が具体的でない」との反対意見を示し「地域性や事情を十分に踏まえた上で、観光振興への還元を前提に提案すべき」と指摘。「拙速な宿泊税導入」に反対し、該当する自治体や議会、特別徴収義務者(宿泊事業者)との協議を求めている。
古川学園、古川工 兼大会へ
「第18回秋季県高校野球」北部、東部地区予選は3日目の28日、大崎市鹿島台中央野球場や女川町総合運動公園野球場など行われた。県北部勢は、北部地区の古川学園と古川工が県大会出場を決めた。北部地区は2回戦3試合を行い、古川学園は富谷に五回コールドで快勝。黒川・古川黎明・迫桜の3校連合と対戦した古川工は、五回に一挙5を挙げて逆転した。
加美のゴルフ場転売問題 町が運営会者提訴へ
加美町は28日、同町のゴルフ場「やくらいサイズゴルフ倶楽部」運営会社が町からゴルフ場用地を買い戻した当日に外資系太陽光事業者に転売した問題で、運営会社と事業者を相手に、土地の所有権の確認などを求める訴えを今月末までに仙台地裁に起こすと発表した。この問題は2021年4月23日、ゴルフ場の運営会社チームトレインが「ゴルフ場の存続」を前提に町から土地を9500万円で買い戻したその日に、太陽光発電会社カナディアン・ソーラー(本社・カナダ)の子会社ティーダ・パワー110合同会社に土地、建物含め4億円で転売したとされるもの。売買契約には、75㍋㍗規模の太陽光発電設備の設置やゴルフ場の閉鎖などが盛り込まれていた。町役場で記者会見した石山敬貴町長は、昨年8月に就任し、同年10月にチームトレインの代表と初めて会ったことを話し「そのときもゴルフ場の継続を語っていたが、契約上はそうでなかった。だまされた思いだ」と述べた。
コロナ1・4倍に拡大
県は29日、第34週(19~25日)の感染症発生動向調査週報(速報)を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関10カ所では、新型コロナウイルスで合わせて231人の感染が報告された。前の週の約1・4倍に拡大し、1定点医療機関当たりでは23・1人と県内で最も多かった。県全体も3週ぶりに増加に転じた。お盆明けで医療機関の受診体制が本格化したことも影響した可能性がある。圏域ごとの定点医療機関で診断された新型コロナ感染者報告数は▽大崎231人(1定点医療機関当たり23・1人)▽石巻214人(同21・4人)▽仙南134人(同19・14人)▽塩釜256人(同16人)▽気仙沼54人(同13・5人)▽仙台市389人(同8・84人)。気仙沼を除く5圏域で前の週を上回り、県全体では約1・9倍となる1278人(同14・04人)に上った。
コメントをお書きください