中古こけし、だるまオークション
全国から寄せられた中古こけし、だるまのオークションが、大崎市鳴子温泉の日本こけし館で行われている。デザインや大きさが多彩な2559点が出品されており、1点100円から入札できる。30日まで。オークションは、東日本大震災で汚れたり破損したりしたこけしを引き取ったことがきっかけで、2013年に始めた。損傷の激しいものは温泉神社で供養してもらい、状態の良いものはオークションにかけて同館の修繕費や運営費に充てている。配達や直接持ち込みで集まるこけし、だるまは、毎年数千点に上る。ことしのオークションで対象となっているのは、高さ約50㌢の大型作品から小指の先ほどしかないものまでさまざま。ビール会社のラベルが胴体に描かれたものや7本セットの七福神だるまなど変わり種もある。
「津軽こぎん刺し」に挑戦
青森県津軽地方に伝わる伝統刺しゅう「こぎん刺し」を体験する授業が4日、田尻さくら高で行われた。地域と連携した授業の一環で、生徒や社会人聴講生たちがこぎん刺しのコースター作りに取り組んだ。連携授業は、地元の作家などを招き、地域の伝統文化を知ることなどが目的で、この日の講師は登米市南方町のこぎん刺し子作家、平井由紀子さん。「ファッション造形基礎」を選択する2年次以上の生徒と、社会人聴講生の科目履修生合わせて約20人が参加した。コースターは縦横約11㌢の麻布に、藍染めの糸などで「花こ」と呼ばれる花模様を刺して作る。生徒らは、裏にあらずという意味を表す「かちゃらず」模様で練習した後、コースターへの刺しゅうに挑戦。真剣な表情で、一針一針丁寧に仕上げていた。
日本語弁論大会で入賞
外国籍の高校生が日本語のスピーチを競う全国大会「高校生日本語弁論大会」(8月1日、仙台市民会館)で、松山高普通科2年のアブラル・ラタジさん(16)が国際協力機構理事長賞に輝いた。授業を通して母国パキスタンと日本の文化の違いに関心を持ち、学びを深めていった経験を発表し、高い評価を受けた。アブラルさんのテーマは「異文化交流と自己成長」。校内で七夕飾りを作ったのを機に七夕祭りに興味を抱き、七夕の歴史を調べたり、日本とパキスタンの文化の共通点、相違点を考えたりしたことで、母国の文化にも一層関心を持ったことなどを訴えた。アブラルさんは入賞に「予想外だっただけにうれしい」とにっこり。自身の将来については「両国の文化をそれぞれに伝え、架け橋になりたい」と語った。
大崎市民病院 未払い手当 分割で
大崎市民病院が医師ら1373人の時間外手当を適正支給せず古川労働基準監督署から是正勧告を受けた問題で、病院は3日、未払い分8億1959万円について分割支給する方針を明かした。年度内支給開始予定で、将来的には全額支払う。医師確保材料の初任給調整手当などを算定基準に含めなかったことが指摘され、2020年3月~23年3月分が勧告対象に。内訳は医師303人分が計7億9842万円、残る看護師と事務職員1070人分は計2117万円(いずれも退職者含む)。勧告に基づき23年度から給与体系を見直したものの、問題発覚以降、これまで厳しい経営状況を理由に「未払い分の一括支給は困難」としていた。
コロナ 大崎2週連続で県内最多
県は5日、第35週(8月26日~9月1日)の感染症発生動向調査週報(速報)を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関10カ所では、新型コロナウイルスで合わせて184人の感染が報告された。前の週から約2割減少したが、1定点医療機関当たりでは18・4人と2週連続で県内で最も多かった。圏域ごとの定点医療機関で診断された新型コロナ感染者報告数は▽大崎184人(1定点医療機関当たり18・4人)▽仙南126人(同18人)▽石巻143人(同14・3人)▽塩釜220人(同13・75人)▽気仙沼39人(同9・75人)▽仙台市368人(同8・36人)。全6圏域で前の週を下回り、県全体では1080人(同11・87人)だった。お盆明けで受診が重なった前の週から一転、平常に戻った可能性がある。
職員ら献血に協力
古川信用組合(大崎市古川)は3日、社会貢献活動の一環として本店で献血活動を行った。全国の信用組合が一斉に行う「しんくみの日」(9月3日)にちなんだ取り組みで、仙北信用組合(栗原市)、石巻商工信用組合(石巻市)と歩調を合わせて実施。このうち古川信用組合本店では県赤十字血液センターのバス2台が午前9時半~午後4時半の間、献血の協力者を受け付けた。職員をはじめ窓口とATMの利用客、取引先の従業員らも午前中から次々と献血受け付けへ。血液センター事業部献血推進課の担当者は「毎回『しんくみの日』は大勢の人に協力いただき大変ありがたい」と感謝しきり。
化女沼周辺の除草に汗
大崎市古川の我妻建設は8月31日、ボランティアで化女沼ダム湖周辺の除草作業に汗を流した。化女沼をサクラの名所にしようと活動している「化女沼2000本桜の会」も感謝している。この日はあいにくの小雨模様の中、社員10人が参加。大型、小型の除草機械4台と草刈り機6台を使い、サクラ植栽地を中心に作業。夏場の暑さと雨で生い茂ったヨシやヨモギ、クズに悪戦苦闘しながらも次々と刈り取っていった。6時間かけて作業した面積は2・8㌶余り。伸び放題となっていた雑草が刈り取られた場所は見違えるようにさっぱりし、きれいな景観になった。
能登半島地震被災地へ
能登半島地震の被災地を支援しようと、加美町鳴峰中(生徒数226人)は3日、募金で集まった義援金2万5910円を同町に寄託した。募金を行ったのは、委員会活動に当たる「チーム地域活動」「チーム魅力化」の有志や生徒会。8月10日、小野田支所中央広場で行われた「おのだ夏まつり」に両チーム合わせて47人が参加し、ボランティアでごみ拾いやダンス披露などを行うとともに、募金活動も展開した。
コメントをお書きください